北野誠のズバリ

愛知県岩倉市は世界に誇る「ヨーヨーの街」になるかも?

月曜日のコーナー「松岡亜矢子の地元に聞いちゃうぞ」では、松岡が東海3県に関する情報をお伝えしていますが、今週は愛知県岩倉市について取りあげました。
岩倉市の場所は、濃尾平野のほぼ真ん中に位置し、五条川の桜が有名です。

名鉄犬山線岩倉駅へは、名古屋駅から特急で10分ほどで行けるため、ベッドタウンとして発展していますが、今、岩倉市は桜ではなく「ヨーヨーの街」として売り出そうと2年前から計画しています。
岩倉市がヨーヨーを推すきっかけとなったのは、いったい何でしょうか。

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世界チャンピオンを続々輩出!


実は、岩倉市は3人もヨーヨーの世界チャンピオンを輩出しており、そこに着目したのです。

ここでITジャーナリストの井上トシユキが、「そんなラッパーがたくさんいるの?YO!YO!って…」とコメント。
ダジャレが飛び出すのも月曜恒例となっております…。

「ヨーヨーの街」計画の中心となっているのが、2000年にX部門の世界大会でチャンピオンとなった、三居弘典さんです。

ヨーヨーといえば上下に動かすだけのイメージがありますが、ヨーヨーの競技ともなると、フィギュアスケートのように音楽に合わせて空中に舞うような、高度な技を繰り出していくものです。

三居さんは元々ヨーヨーが好きでしたが、高校生の時にハイパーヨーヨーに初めて挑戦し、わずか数年後の2000年には世界チャンピオンになったということです。

そして今から7年前、岩倉市内で競技用ヨーヨーの専門店を開業し、世界中のヨーヨーファンに向けて活動されています。

他に2008年に岩倉玲さん、2009年に城戸慎也さんが世界チャンピオンに輝き、三居さんと城戸さんは同じお店に勤めています。

岩倉ブランドのヨーヨーを開発中


世界チャンピオンが手掛ける店もあり、ヨーヨーの街ということで、いわくら観光振興会には観光について問い合わせが来るそうですが、実は悩んでいることがあるのだそうです。

三居さんにその点をお伺いしたところ、「岩倉市自体がベッドタウンで、観光資源や特産品が少ない点です。『何か面白いものがありませんか?』と聞かれると、『ヨーヨーのお店がありますね』と紹介はされるので、ありがたいのですが…」と答えられました。

単に「チャンピオンが3人います」というだけでは、「ヨーヨーの街」と標榜するには、少々弱いというわけです。

そこで新たに考えられているのが、岩倉市のブランドとして「岩倉MADEヨーヨー」を開発するということです。

また試作の段階ですが、株式会社クリモトさん協力の下、ボールベアリングが入った、初心者から上級者まで幅広く楽しめるヨーヨーを開発しています。

「ボールベアリング」とは、車輪やモーターなどをスムーズに回転させるための部品で、自動車や扇風機、DVDプレーヤーやハードディスクの回転などに使用されています。

三居さんなどのトップクラスのプレーヤーともなると、3分間の競技中に100回以上エレメントと呼ばれる技を出すため、ボールベアリングが必須なのだそうです。

現在、世界のヨーヨー事情は競技人口が増えており、三居さんのお店にもインターネットで海外から注文が来ています。
海外に向けた地場産業の1つになるかもしれないと期待されています。

三居さんの思いとして、「もしかすると世界の裏側で、子どもたちが岩倉MADEヨーヨーを使うこともあるかもしれない」と語り、夢は「岩倉市の人口が5万人なので、5万人ヨーヨーができる市になって欲しい」とのことでした。

競技用のヨーヨーは5~6万円ほどで、ボールベアリングを使ったヨーヨーはおおよそ5千円ほどだそうですが、岩倉MADEヨーヨーは、何とか2千円台に収めたいと考えられており、来年の春には発売したいとのことです。

また、現在も各地でヨーヨー教室を開かれているということですが、ヨーヨー人口拡大のため、いかにヨーヨー初心者が楽しめるようになっていけるかが、ポイントになりそうですね。
(岡本)
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2017年07月17日14時42分~抜粋

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