北野誠のズバリ

その英語の使い方、間違ってます!日常にはびこる和製英語

英語はあまり話せない、書けないという方でも、中学で英語は習っていますし、日常で自然に使っている英語は意外と多いものです。
そんな簡単な英語でも、実は日本人の使い方が間違っているという例を教えてくれる書籍、翻訳家のキャサリン・A・クラフト著『日本人の9割が間違える英語表現100』(ちくま新書)を、タレントで作家の原田まりるが紹介します。

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その英語の使い方、実は間違い!


スポーツの団体競技などでミスをした時、「ドンマイ!」と言って励まされたことはありませんか?

「ドンマイ」は「Don't mind」の略だということは知られていますが、そもそも「Don't mind」という表現自体が、ネイティブ英語では使われないもので、日本独自の表現なのです。

動詞の「mind」が、気を付けるという意味を含んでいるので、直訳的に「心に留めるな」、「気にするな」というように解釈されたのでしょうか。

もし英語で励ますのであれば、「Don't worry about it !」などが正しい表現です。
このように、日本人が間違って使ってしまう英語表現が多数紹介されています。

スポーツの応援にも注意!


その他には、部活やスポーツなどで応援する時、頑張れという意味で「ファイト!」と言いますが、実際は「ぶちのめせ!」といった、相手を倒すような闘いの要素が多く含まれるような意味になります。

北野誠は「中島みゆきさんの曲『ファイト!』は、使い方としては正しいのではないか」と語ります。

外国の方が日本のスポーツを観戦すると、実際よりも野蛮に感じてしまうかもしれませんね。

また、恋愛などで「あの彼にアタックしようかな」という時の「アタック」も、攻撃的な意味を含んでいます。
相手に攻撃するというよりも、自分が頑張るというニュアンスで、言葉を流用したのでしょう。

日本語と同じような感覚で使っている英語も、意外と間違って伝わってきていますね。

テンションが高いという意味で、絶好調な状態の時に使う「ハイテンション」は、実際のニュアンスが異なります。

「テンション」には緊張という意味があるため、ハイテンションは「緊張感が高い状態、緊迫状態」という意味になります。
例えば、外交問題が悪化して、国どうしの関係に緊張が高まっている状態などに使われます。

日本で広まる和製英語


ここで北野は、間違った英語表現が日本で広まりやすい理由として、「日本人は英語で外国人と話すとき、文法ではなく単語で話して、後は身振り手振りでなんとか伝える人が多いからではないか」と考察します。

単語の持つニュアンスだけで話してしまうため、使い方が間違って浸透したように思われます。

ルー大柴さんが、「やぶからスティックに」、「寝耳にウォーター」といった、英単語を無理やり入れて話す「ルー語」が面白いですが、外国人から見れば、多くの日本人の話し方はルー語と変わらないかもしれませんね。

ということで、トゥデイのコラムは、この辺でフィニッシュします…。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2017年07月13日14時40分~抜粋

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