北野誠のズバリ

ケチなのか堅実なのか?名古屋人の気質とは

名古屋人はケチや見栄っ張りというイメージを持たれてしまったり、最近では「最も魅力がない都市」という調査結果が話題になってしまいました。

『名古屋はヤバイ』(ワニブックスPLUS新書)の著者、マーケティングコンサルタントで県民性博士の異名を持つ矢野新一さんに、北野誠が愛知県人の県民性について伺いました。

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愛知県人は保守的な性格?


矢野さんはまず、愛知県人の県民性を一言で表すと「一昔前の日本人」と言います。

2つのポイントがあり、一つは名古屋人は生まれた地元で進学して就職・結婚し、定着するという割合が高いという点と、周りの人がどう見てるか非常に気になるという点だそうです。

大阪出身の北野は、名古屋の人がよく結婚式の引き出物に気を遣うというのは、体裁を気にしていることによるものではないかと推測します。
普段はなるべくお金を使わないように倹約していますが、結婚式などのハレの日には使って良い、という考えです。

ここで北野は「現金主義の人が多いのはなぜ?」と聞きます。
矢野さんはまず、お金を大事にする性格については「御三家の1つである尾張藩の影響で、勤倹貯蓄を奨励していたことが今に続いているのではないか」と答えました。

さらに北野は「ICカードや電子マネー全盛となった現代でも、相変わらず現金で払う人が多く、あまり電子マネーを使ってなさそう。なぜか?」と聞きます。

これについて矢野さんは、「万一(電子マネーを扱う)会社がつぶれたりすると使えなくなると思っており、信用していないのではないか」と答えました。

1959年に伊勢湾台風が起きた直後は、日本銀行に75万枚もの破損した紙幣が持ち込まれたそうです。
銀行や郵便局などに全額貯金するのではなく、タンス預金をしていた人が多いことを物語るエピソードですが、金融機関もあまり信用していないのかもしれません。

名古屋めしは甘いか辛いかの2択


マスコミに取り上げられるようになり、全国的に有名になった名古屋めしですが、辛い・甘いの味付けが強いものが特徴と言われます。
味噌煮込み、台湾ラーメンは辛いですが、一方で小倉トーストやうなぎのタレは甘めですね。

他には、名古屋人は組み合わせるのが得意と言われます。
小倉トーストは組み合わせの妙と言えますが、ファミレスのドリンクバーでは、混ぜて飲むことは結構当たり前に行われています。

番組スタッフの間でもオレンジジュースとコーラをブレンドするのは普通らしく、他の地域の人が見ると驚くかもしれません。

もったいない!観光アピール不足


名古屋は観光地としての魅力があまりない、という評判も聞きます。
矢野さんが挙げた名古屋の観光資源は、三種の神器のひとつ「草薙の剣」が祀られている熱田神宮ですが、あまり他の地域では知られていない上、あちこち寄ってみるというコースにはなっておらず、合理的なのが観光的にはマイナスと言います。

他にも名古屋市科学館のプラネタリウムなど寄りたくなるスポットが多いのですが、あまり知られていないのはもったいないですね。

最後に矢野さんは、「宣伝の仕方が大事なのですが、モノづくりの地域なので、そこは不得意なのかもしれない。控え目な気質である」とまとめました。
(岡本)
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2017年07月08日10時27分~抜粋

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