加計学園の話題が続くマスメディアですが、実はいま、日本人の主食が危険な状況にあります。
これを報じずして何を報じるのか、とばかりに大川興業の裁判傍聴芸人、阿曽山大噴火がレポートするのは米の産地偽装問題。
いつもの裁判レポートではありませんが、農水省も動き出す事態となっているのです。
阿曽山がやらねば、誰がやる
今回の本題は、米の産地偽装について農水省が調査結果を発表したというニュースです。
「いまニュースも新聞も政治がらみのニュースばっかで、自民叩きのネタが多すぎるということで、他の記事を全然扱ってくれないんです」と嘆く阿曽山。
「テレビは全く扱いませんが、これは凄い重要な発表だし、異例の発表なんです。知らない人が多いのでぜひとも伝えたい」と意気込む阿曽山です。
いったいどんな問題なんでしょうか。
週刊誌が米の産地偽装をスクープ
まず、この騒動を時系列でお伝えします。
今年の2月に、ビジネス雑誌『週刊ダイヤモンド』が「JAの米に、産地偽装の疑い。魚沼産に中国産混入」というスクープ記事を掲載しました。
記事の内容は、JA京都の米卸会社が販売してるコシヒカリ4袋を、週刊ダイヤモンドが楽天市場で購入したそうです。
その産地を判別するために、同位体研究所に、購入したコシヒカリ4袋を送り検査を依頼しました。同位体研究所とは、日本で産地判別をする最大手の会社だそうです。
4袋中3袋に、中国産の米が混入していたという結果でした。米の中に、他の米が混入しているというのは、ルール上5%まではOKらしいです。
その記事によると、魚沼産コシヒカリは10粒中3粒が中国産。滋賀県産コシヒカリは10粒中6粒が中国産。
阿曽山のレポートを聞いて「かなりショッキングな内容やな」と驚く北野誠に、阿蘇山が訴えます。
「5%混入とかのレベルじゃないんですよ。30%から60%なんですよ!これが本当だったら産地偽装なわけですよね」(阿蘇山)
この雑誌が出た瞬間、当の米卸会社は「産地偽装はしておりません。それどころか、うちは外国産の米をそもそも扱っていないんです」と、すぐに反論のコメントを出しています。
すぐに農水省が動く
『週刊ダイヤモンド』のスクープ記事を受けて、農水省がすぐに米卸業者に立ち入り検査をスタート。
「農水大臣のぶら下がり会見とかでも、あの検査どうなったんですか、と何回も聞かれてたんですけど『中間報告するような内容ではないので、ノーコメント』を、ずっと貫いてたんで、結果が気になってました」(阿蘇山)
そんな中、JA京都が独自で卸会社の米を調査しました。そこの米を同位体研究所に送り、調査を依頼。
すると外国産の米は混入していなかったという結果が出たんです。
「全然違うやん!」と思わず声を荒げる北野。
真逆の結果でした。それでJA京都は、週刊ダイヤモンドを相手取って民事訴訟を起こしています。
この週刊ダイヤモンドの記事が出てから、取引先がいなくなったりして10億円ぐらいの損害が出てるということで、現在も民事係争中です。
北野「これが、もし事実やなかったら、風評被害ですからね」
阿曽山「そうなんです。そんな中、おととい(6/27)農水省の結果が出たんですよ!」
北野「おっ!」
「これ、俄然、興味出てくるでしょ?」と一拍置く余裕を見せる阿曽山。
農水省の立ち入り検査の結果発表
農水省の立ち入り検査の結果では、外国産の米の混入が疑われる点は、確認されなかったということです。
農水省の発表によると、2月10日から6月1日までの、およそ4ヶ月間、調査を行ったそうです。
冒頭に出た、米卸会社だけでなく、その子会社や、仕入先、販売先、160もの業者を調べました。
合計300回の立入検査をし、売られているものだけではなく、過去5年分の米、資料も全部調べたのですが、混入はなかったということです。
「だから、(JA京都は)もう、そうとう白いんですよ」と阿曽山。
「これでいくと、もうなんか、週刊ダイヤモンド、旗色めっちゃ悪いで」と北野。
週刊ダイヤモンドにも取材に行った阿曽山ですが、今は民事裁判の係争中なのでノーコメントという回答でした。
今後の展開に注目
「だから、週刊ダイヤモンドが楽天市場から買ったコシヒカリにだけ、中国産の米が入っていたのか…」と阿曽山。
「それが、ちょっと難しいとこやなあ」と北野。
「はたまた、週刊ダイヤモンドが捏造のフェイク記事を書いたのか…」と言う阿曽山に、「でも週刊ダイヤモンドがフェイク記事っていうのも、ちょっと考えにくいもんねえ」と笑いながら答える北野です。
農水省が発表したので、結果は間違いないでしょう。この結末は、そして真実は如何に。
(尾関)
関連記事