北野誠のズバリ

海外旅行のトラブル、どうすれば防げる?

東京の旅行会社「てるみくらぶ」が3月27日に経営破綻したことにより、海外旅行に関するトラブルが改めて大きな問題となっています。
業界団体である日本旅行業協会には、26,000件もの弁済申請がインターネットを通じて届いているとのことです。

もし今後同じような旅行会社に関するトラブルに遭った場合、日本大使館は助けてくれるのか?不安になりますね。
そこで今回は、大手旅行会社の勤務経験があるという旅行ジャーナリスト、大川原明(おおかわら あきら)さんにトラブルへの対応方法について、お伺いしました。

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旅行中に会社破綻!帰りはどうする?

 
旅行地にはすでに着いており、旅行の最中に旅行会社が破産してしまったが、現地でホテルの予約が取れていなかったり、帰りの飛行機はない場合は、改めて料金を払うしかありません。
ただし、旅行代金をクレジットカードで払っている場合は、保証される可能性がゼロではないため、まずはクレジットカード会社に電話して聞きましょう。
 
 
 
ここで北野が、「帰りに航空券を買い直す場合、正規のチケットはいくらぐらい?」と聞きます。
大川原さんは「アジア圏内ではタイがだいたい5~10万、ヨーロッパだと10~20万、ハワイも10万円程度かかる」と回答。
クレジットカードがなければ、なかなかこれだけの金額は支払いにくいのですが、カードを持たない可能性が高い学生さんはどうすれば良いでしょうか。

日本大使館の対応は?


残念ながら、日本大使館に駆け込んでもお金は貸してもらえません。帰り方などの相談には乗ってくれるのですが、実際に行動してくれるのは日本の親族へ連絡を取るぐらいで、結局は日本の親族に呼び寄せ便を取ってもらうしかないとのことです。
大川原さんが海外の支店で勤務していた時に、何度か経験したのだそうです。

置き引きやパスポートを盗られた場合、パスポートの臨時発行は行ってくれますが、お金は補てんしてくれません。

ここで北野が「もうちょっと日本大使館は仕事をしてくれないのか?」とさらにヒートアップするのですが、大川原さんは「役所的な対応が多いのだろう」と推測します。

海外旅行に必須!3種の神器


ここで、海外旅行に行く際に必ず持って行って欲しい物について、大川原さんから紹介していただきました。
1つ目は「国際的に使用できるクレジットカード」。不意な支払いに必要ですし、保証にも役立ちます。
2つ目は「日本へ電話ができる携帯電話」。海外旅行に行く時ぐらい、会社や知り合いとつながりたくないという方もいるかもしれませんが、連絡が必要なので、持っておきましょう。
3つめは「タブレットやスマホの端末」。現地の無線LANを通じて情報を入手したり、帰りの飛行機予約が可能になります。

危ない旅行会社を見抜くには?


実は大河原さん自身も2回「てるみくらぶ」を利用したことがあり、北野誠の周りにも何人か利用経験がある方がいたというほど、割と名が通っていた会社でしたが、一般の人のほとんどは破綻を予想できませんでした。では、どうすれば事前に危ない会社を見抜けるのでしょうか。

「てるみくらぶ」の破綻で教訓となったのは、「現金やクレジットカードの一括払いを急がせる旅行会社は気を付けた方が良い(絶対危険という訳ではない)」ということです。破綻直前まで「現金なら値引き」の新聞広告を打っており、資金繰りがかなり悪化していたことがうかがえます。

また、日本旅行業協会が保証するものとは別に、「ボンド保証制度」という旅行会社が任意加入する制度がありますので、日本旅行業協会と両方に加入している旅行会社をおススメします。
ネット取引の場合は、電子旅行取引信頼マークを取得しており、日本旅行業協会に加入している会社の方が良いです。とはいえ、全額保証されるとは限りませんので、やはり信頼のおける旅行会社に頼みましょう。

北野は最後まで日本大使館の対応には納得がいかず、「どうしようもない時にしか日本大使館には行かないのだから、もっとお金を貸すなどの対応ができへんのか!」と、CMをまたいだ後でイベント告知のコーナーに入っても、まだモヤモヤが残る様子でした。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2017年04月01日09時42分~抜粋

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