2017年8月31日(木)

風邪は「かかる」ではなく「引く」理由。

多田しげおの気分爽快!! / ライフ・ヘルスケア

暑い暑いといいながらも、もう8月も終わり。9月と聞くと、もう秋の気配を感じます。
季節の変わり目は体調を崩しやすくなる時期なので、風邪を引かないように注意が必要ですね。

生活の中の素朴な疑問「なぜ?」「なんで?」を毎週1つずつ解決していく「早川敦子のそぼQ」。
8/29放送のテーマは「他の病気は”かかる”なのに風邪は”引く”というのはなぜ?」です。
岐阜市立女子短期大学学長の杉山寛行先生に早川が伺いました。

風邪を「引く」について街の声

風邪以外に「引く」という言葉を使う病気はありません。

まずは街行くみなさんの意見を伺ってみましょう。

「ウイルスを引き寄せるからですね」「自分が引き寄せる?」「トランプみたいに風邪の当たり引いちゃった、みたいな」「みんながドン引きするから」

なかなか面白い発想もありましたが、正解はあるのでしょうか?

そもそも風邪って何?

杉山先生「カゼを漢字で表すと風邪(ふうじゃ)、”風”の”邪気”と書きます。元々この風(ふう)は自然界に吹きすさぶ風、そのものを指します」

では外を吹く風が、なぜ病気の風邪を意味するようになったのでしょうか?

杉山先生「古代中国では、病を起こす邪気を六因(ろくいん・りくいん)と呼ばれる6種類に分けていました。風(ふう)もその1つに数えられていて、人体の外にあるものが病を起こす要因として考えられたということなんです。ですから、外側にある風邪(ふうじゃ)を自分の内側に『引き込んで』しまった。病状を起こす=引くと考えているわけですね」

風が邪悪なものを引き込んでというイメージなんですね。

6種類の邪気は「風・寒・暑・湿・燥・火」。
これらの6つの邪悪なものが複合的に身体に入ってくる、すなわち引き込むことによって、さまざまな身体の不具合が生じるということです。
科学が発展していなかった古代中国では、このように考えられていました。

昔の風邪は風邪だけじゃない?

風邪というと流行性官房を指しますが、昔は今とは違う使い方をされていたようです。

杉山先生「風邪(ふうじゃ)は今日のようにいわゆる感冒、風邪だけを表すものではありませんでした。中風・風疹・痛風など、風という字を多く使っているのはそのためです」

確かに「風」という文字を使う病気は現代にも残っています。
昔はこのような悪い症状をひっくるめて、「風邪」と呼んでいたということです。

今のように風邪が「流行性感冒」だけを指すようになったのは、西洋医学が広まった明治以降のことなんだとか。

風邪が治る時も”引く”

杉山先生「引き起こされるときも”引く”んですけど、病気が回復する過程でも、熱が”引く”とか、汗が”引く”といいます。風邪を引く段階を経て、熱や汗が引いていくというのを通して病が治癒するという一連の流れを、今度は内側から外側に何かが抜けていくということで”引く”と言っています」

悪いものを身体の内側へ引っ張り込むのが、風邪を引く状態。
さらに、悪いものが内側から外へ引っ張り出されることも”引く”という風に表現しているわけです。

多田しげお、対抗する

「日本語っていうのは、いろいろだね。良いふうに言うと、いろんな風に表現できるのが日本語で、ほんのちょっとしたニュアンスで。だから熱も引くだし、汗も引くだし」と、日本語の表現の面白さを再確認した様子の多田しげお。

多田「『この時間になったらずいぶん客が引いちゃったね』というのは、あれは悪いものがどっかに行っちゃった?違うよね、ほんと一つの単語・動詞でもいろんな場合で、いろんなニュアンスがあって。そのうちの1つが”引く”。風邪を取り込む場合も、熱が下がる時も”引く”」
早川「みなさん、どうぞこのコーナーを聞いて”引か”ないように」
多田「我々普段ね、何気なくしゃべっていますけども、日本語を流暢に操れるっていうのは、すごいことでもありますね」
早川「このコーナーで私も皆さんを”ひき”つけられるように、頑張っていこうと」

早川から繰り出される数々のダジャレに「うまい!」と感心する原田裕見子。

「このコーナー聞いて、”ひき”つけを起こさんようにして欲しいです」
早川の快進撃にじっとしていられなくなり、見事に締める多田でした。
(minto)

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