2017年8月25日(金)

健康長寿は歯の健康から。いつからでも始められる「予防歯科」

丹野みどりの よりどりっ! / ライフ・ヘルスケア

水曜日「オトナのクリニック」、今月は歯の病気について5回に渡り特集しています。

今日のテーマは「健康長寿のために予防歯科を」。誰もが望む「健康でご長寿」に必要不可欠なのが”歯”です。

名古屋市南区にある榊原デンタルクリニックの院長・榊原功二先生に、丹野みどりが伺いました。

食事、運動、歩行に歯が大事

丹野「歯でしっかり噛んでおいしく食べることは、健康長寿にとって一番大事なことです。ただ、歯はそれ以外にも影響するのですか?」

人間なにかアクションを起こす場合は、無意識のうちに結構奥歯を噛みしめています。
例えば、座った状態から立つ時でも、必ず人間は奥歯を噛んでいます。口を開けたままでは上手に立ち上がれないです。

奥歯でしっかり噛んでないと、食事、運動、歩行、それらがままならないということです。

認知症、糖尿病との密接な関係

他には奥歯で噛むことによって脳の血流量が増えます。認知症の発症と残っている歯の数はかなり密接な関係があることが最近の研究でわかってきています。

歯周病と糖尿病の密な関係、関連性もはっきり解明されてきています。

健康な歯のためには予防歯科が大事

丹野「先日、先生がお話された『長期の旅行前、歯科に行っておこう!』の、旅行前の駆け込み寺だけではなく、できれば定期的に、予防歯科的に歯のチェックを、ということですね」

予防歯科は、お子さんの虫歯の予防だけでなく、成人の方が一生自分の歯で食べて健康を維持するためにいちばん必要なことです。

磨いていてもチェックは必要

丹野「私はここ数年、三カ月ごとのペースで、近くの歯医者さんで歯石取りをしてもらっています。そのとき歯のチェックもしていますが、これは予防歯科になりますか?」

はい。口の中をしっかり見てもらっていますから。上手に磨いているつもりの方が多いですが、それを専門家にチェックしてもらうこと。
虫歯もそうですし、何かの病気になりかけてないか、歯茎の腫れ、歯周病の兆候はないか、それを定期的にチェックすることは大変大事なことです。

予防で歯医者のイメージが変わる?

丹野「私は定期的に歯石を取りにいくようになってから、歯が痛くなってから歯医者に行くという昔の行動パターンではなく、どこも痛くないけど歯医者さんにいくというようになりました」

それは大変正しいスタイルだと思います。

丹野「実は歯医者さんに行くのはとても怖いです。音、匂いが苦手ですが、『私は今日はどこも痛くないけど来た!』と思うと強い気持ちになります」

定期的に通っていらっしゃる方は痛い目にあわなくてすみますよ。

丹野「定期的とは、目安としてどのくらいがいいですか?」

いろいろな汚れがつきますから、三カ月はいいサイクルだと思います。どれだけ長くても六カ月ですね。

いつからでも始められる予防歯科

丹野「虫歯があるしとか、もう何本か歯がないし、という方もいらっしゃいます。いつからでも予防歯科は始められますか?」

はい。何年も歯医者にかかったことがないことを自慢しておられる方がいますけど、それはたまたま今までいい状態だっただけで、実は口の中は結構悲惨なことになっている方も多いです。
ともかく一度チェックして、先生と相談して、それからご自身のサイクルを決めていくことです。
元気でご高齢な方は、ほぼ100%口の中が、健康な状態です。

口の中の菌からくる誤嚥性肺炎は怖い

丹野「最近は日本各地で、災害がおきていますが、避難所生活での歯のトラブルは多いですか?」

ストレスがかかりますし、水も使えなくなり、不自由な生活です。
お年寄りは、避難所だと恥ずかしがってなかなか入れ歯を外せないとか、周りの方のことを考えてじっとしているという方が多いです。

そうなってくると、直接の原因ではないですが、口の中は雑菌がけっこう多いですから、誤嚥性肺炎というのを引き起こしてしまいます。

丹野「だからこそ災害時だけでなく、常日頃から歯のメンテナンスが重要なんですね」

それを習慣にしてしまえば、いつも健康な状態が保てるわけですからね。
悪くなってから行くのではなく、定期的にチェックすることですね!
(みず)

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