2017年7月13日(木)

健康に直結、整えたい「腸内環境」

多田しげおの気分爽快!! / ライフ・ヘルスケア

最近「腸内環境を整えましょう」「腸内環境が乱れていて…」などとよく聞きますが、そもそも「腸内環境」とは何のことを指すのでしょうか?

火曜アシスタントの原田裕見子が、目で見ることはできない腸内環境について、藤田保健衛生大学消化器内科教授の大宮直木先生にお話を伺いました。

「腸内環境が整う」とは?

一口に「腸」といっても、十二指腸・小腸・大腸・直腸などいろいろあります。
「腸内環境」と言う場合、一般的には腸内細菌に焦点を当てていることが多いため、大腸が主体となります。

腸は人体最大の免疫臓器であり、水分や電解質の吸収などの様々な機能があります。
その機能が十分に働いている状態を「腸内環境が整っている」というのです。

悪玉菌が増える=腸内環境が乱れる

腸内では善玉菌や悪玉菌や日和見菌が、ある一定の割合で分布しています。
善玉菌が少なくなって悪玉菌が増えてくると、腸内環境が乱れているという状態になります。

悪玉菌が多い状態では、外から入ってくる病原体の侵入を防いだり、水溶性食物繊維を善玉菌が分解・発酵して短鎖脂肪酸を産生して免疫調整をしたりということができなくなってしまうのです。
さらにビタミンKやビタミンBなどの重要なビタミンも産生できなくなってしまいます。

「大腸っていうのはそんな大きな働きをしていたんですね」と、改めて感心する多田しげお。

「小腸で栄養を吸収して、大腸は便を上手に作っているだけのところかな、くらいの勝手なイメージだったんですが。菌そのものは一生懸命生きているだけなんですけど、人間から見たら『お前は善玉だ!悪玉だ!』と、そういうのがいっぱいいるということなんですね」

つまり腸内に善玉菌が多ければ、体を守る機能がしっかりと働いてくれるというわけです。

腸内環境の乱れは病気の元

悪玉菌が増えて免疫機能が弱まってしまうと、いろいろな病気の発症にもつながります。

慢性の下痢や全身衰弱を起こす病気であるクロストリジウム・ディフィシル腸炎、または潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症成長疾患、大腸がんなどの深刻な病気も腸内環境の乱れによりかかりやすくなります。

さらには肥満や糖尿病、アレルギー疾患もやはり腸内環境の乱れで起こりやすくなってしまうのです。

腸内細菌のバランスが乱れてくると、いろいろな病気を引き起こします。
つまり腸の環境を整えることが、病気に負けない体を作ることになるわけです。

大腸の調子は便でチェック

大腸の調子を見るには、便の状態をチェックすることが一番の方法です。
適度な硬さか、下痢や便秘がないか、色(黒っぽくないか・白っぽくないか)、においなどで判断できます。

朝のお手洗いの後に自分が出したものを見る習慣というのは、とても大切なことなのです。

たまに硬い、もしくはたまに緩い、ということであれば問題はありませんが、いつもその症状という場合は注意が必要となります。
バナナのような柔らかさの便がスルっと出るのが理想というわけです。

食事と運動で腸内環境を整えよう

腸内環境の改善には、食事がとても重要です。

肉や脂肪の多い食事ばかりではなく、魚・野菜・果物・発酵食品(納豆・ヨーグルト・味噌・チーズなど)を積極的に摂るようにしましょう。

発酵食品は善玉菌とその栄養源となるものの組み合わせなので、多く摂ると善玉菌が増えてきます。
一度に大量に摂るのではなく毎日食べ続けることが非常に効果的で、大宮先生も毎日摂取しているそうです。

さらに大切なのは、定期的な運動です。
歩くことによって腸が動くので、ウォーキングが一番おすすめです。

発酵食品を取り入れながら適度に歩くことで、腸内環境は整っていくということでした。
(minto)

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