2017年7月4日(火)

健康に良くて商品がもらえる!「健康ポイント事業」に注目

北野誠のズバリサタデー / ライフ・ヘルスケア

「今週のここ掘れニュース」では、健康のために歩くとポイントが貯まり、商品と交換したり途上国支援が行えるという「健康ポイント事業」について取り上げました。
毎日継続的にある程度の距離を歩くことで、生活習慣病の予防につながり健康を長く保つのが目的で、参加者のメタボが解消したり、医療費が少なくなるなどのメリットがあると言われています。

そこで北野誠が、健康ポイント事業に携わっている筑波大学大学院 人間総合科学研究科教授の久野信也さんに伺いました。

健康ポイント事業って何だ?

よく健康ブームと言われますが、4、5年前の研究では健康づくりは7割が無関心層で、大多数は動いていないことがわかりました。積極的にスポーツジムなどで体を動かしているのは3割ほどしかいないのです。

このことで国の医療費が増えていき、介護に流れる人が減らない原因の一つになってしまっています。

「健康と長寿は違う」とよく言われ、日本で寝たきりの平均は男8年、女14年と言われており、健康寿命を実際の寿命に近づけるためには、歩くのが大事というのが科学的にわかっています。
無関心層に運動してほしいところですが、自分のためとは言え、ただ「歩くと健康になりますよ」と知らせるだけではなかなか動きませんよね。

そこで、一部の自治体では健康ポイント事業を実施しており、各自治体では「インセンティブ」、馬に対するニンジンを与えるような作戦を練っています。

どんな物がもらえる?

北野は「すでに、歩くとDポイントがもらえるアプリがありますね」と現状について語りましたが、久野先生によると「過去に自治体でもこのような取り組みは行われていたが効果が出なかった。これは、無関心の人が動くインセンティブがなかったため」と語り、関心の無い方が動くにはどうしたら良いか、国と一緒に3カ年の実証実験を行ってきました。

ただ歩いたらポイントが付くというルールではなく、「どれぐらいの歩数でもらえるか?」「参加するだけでもらえるのか?」「努力に応じてもらえるのか?」といった、ポイントの付け方を考えることが大事で、さらに「どんな商品にするべきか?」「継続することが大事なので、継続してもらえる商品は何か?」といったことを調べた結果わかってきたとのことです。

その研究結果を各自治体に提供し、活用されています。

東海3県では、三重県伊勢市が特に積極的に取り組んでいます。
(参考:いせ健幸ポイント

歩数計で通常時の歩数を調べた後、目標の歩数を個人ごとに設定して、目標を達成するとポイントが付きます。他にも体組成計で体脂肪の減り具合や筋肉の量の変化を成果にして、ポイントを付けます。
さらに検診に行った場合にもポイントが付くなど、いくつかのパターンでポイントを渡すことにしています。

貯まったポイントは三重交通のバスや伊勢市にあるお店で使えるポイントなどに交換できます。

20分以上続けて歩かなくても良い!

国の基準によると、1日の歩数の目標は70歳未満は8,000歩、70歳以上は7,000歩と言われています。

北野は「昔は脂肪を燃やすために20分以上歩くべきと聞いたことがあるが?」と尋ねますが、久野先生によるとこれは間違いだそうで、30分続けて歩こうが、10分を朝昼晩などに3回分けて歩こうが同じで、「歩くことは足し算だ」と伝えています。
エスカレーターに乗るのをあえてやめて階段を使ってみたり、スーパーへ車で行った時、止める場所を店の入口からちょっと遠くするとかして、歩く距離を稼ぐのが大事ですね。

過去に「健康に新説!ダイエットせずに小太りでいる方が良い!?」でも紹介しましたが、健康に関する常識は研究によりどんどん変わっていくので、注意が必要ですね。

最後に北野は、「今後もこの取り組みを行う自治体は増えていくか?」と聞きましたが、久野先生は「厚労省は自治体を増やす方針で動いています」と答えました。

歩くだけならお金もかからないし、健康に良くなって、ポイントがもらえるなら一石二鳥ですね。
これからの季節は水分補給に気を付けながら、歩いてみましょう。
(岡本)

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