2017年3月23日(木)

食前、食後、食間。薬を飲むタイミングは大丈夫ですか?

丹野みどりの よりどりっ! / ライフ・ヘルスケア

日替わりコーナーの「大人のいろどりっ!」では“その道のプロ”に素朴な疑問をぶつけたり、達人ならではの“その道”の楽しみ方を伺います。
水曜日は大人のクリニックです。

今日のテーマは正しい薬の飲み方。病気になると、病院に行くと処方箋が出されて、薬局で薬をもらうわけですが、こうした薬の使い方を間違えると効果がきちんと出ないことがあります。そこで今回は薬に関する正しい知識をお伝えします。

薬を飲むタイミングを知ろう

まずは食前に飲む薬。食事をとる30分ぐらい前に飲みます。食前に飲む薬というのは、胃の中に何もない状態の時に飲んだ方が効果的に効くんです。また、胃の中に食べ物が入っている状態で薬を飲むと薬の効果が落ちてしまうことがあります。漢方薬や胃腸薬の一部、糖尿病の薬などでこの飲み方を指示されることがあります。吐き気止めの薬など食事による吐き気を抑える薬も食事の前に飲むことがあります。なので、薬を先に飲んで30分ぐらい経ってから食事をとるのがちょうどいいタイミングなんです。

次に食後に飲む薬。食後の薬には、胃に食べ物が入ってる状態の時に飲まないと、薬で胃が荒れたり、薬の効果が強くなったり弱くなったりします。胃に入った食べ物は30分ぐらいかけて徐々に消化されていきますので、食べ終わった後、30分ぐらいに飲むのがベストでしょう。食後ですから、食べてすぐデザート代わりのタイミングでとか、そんな慌てなくてもいいですよ。

食前は、食事の30分前。食後は食事の30分後。では食間に飲む薬はいつ飲む?これは勘違いしている方がいるかもしれません。食事中、食べながら飲むと思っている方いませんか?食間は食事と食事の間。目安としては、食事をしてから2時間ほど経ってからのこと。食間に飲む薬は、食事の影響がある漢方薬や、吸着散といって体に悪い毒素を吸収する薬です。食事中ではなく、食事と食事の間が食間です。お間違えの無いように。

薬には食べ合わせならぬ飲み合わせ?

薬を飲むとき、水じゃなきゃダメ、なんて言われますが、これはどうしてなんでしょう。薬の中には水で飲まないと効果に影響がでるものがあるためです。例えば、血圧の薬をグレープフルーツジュースで飲むと、薬の影響が強く出過ぎてしまう場合があります。また、牛乳で飲むと効果が落ちてしまう薬もあります。その他に、納豆と血栓予防の薬を同時に摂るのもよくありません。こちらは薬を飲んでいる間はずっと納豆を控えないと、薬の効果が強く出たり、効果が弱くなることがあります。なので、薬は水で飲みましょう。

でも小さい錠剤ぐらいなら水なしでぐっと飲んじゃうなんて人もいると思います。これっていいの?薬を飲むときは、基本的に水なしで飲むのはよくありません。薬が喉にくっついてしまうと食道を傷つけて潰瘍ができることがあるからです。逆に、飲み込むのに不安のある方のために、最近は口腔内崩壊錠というものが開発されています。

あと、錠剤が大きいからと言って砕いて飲む方。これは止めてください。薬によって体の中で少しずつ溶けて体に効くように計算されて作られているからなんです。錠剤のその大きさで徐々に溶けていくからこそ良いというのもあるわけですね。

迷ったらとにかく医師か薬剤師に相談

そもそも食事の時間が不規則。1日2回しか食事をとらない。飲み忘れちゃったけど、時間に関係なく飲んでいいの?治った後に、残った風邪薬は取っておいて次に使っていいの?など、分からないこと、疑問に思ったことは医師や薬剤師に相談しましょう。

また、最近は調剤薬局で、飲んでいる薬が記載されている「お薬手帳」がもらえますよね。例えば2つ以上の診療科にかかっていると、効果が同じ薬がそれぞれで出ていることもあります。そうした場合に、お薬手帳を見て、医師と薬剤師でその薬をどうするか相談することもできます。
お薬手帳は薬局であればどこでもつくれるので、作っておいて損はありません。最近は、スパートフォンのアプリを使ったものもあります。薬は、お薬手帳で管理しながら正しく飲みましょう。もちろん水で。
(尾関)

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