2018年2月3日(土)

恐怖の「人獣共通感染症」とは?

多田しげおの気分爽快!! / ライフ・ヘルスケア

2/1放送の『多田しげおの気分爽快!!朝からP・O・N』では、人獣共通感染症「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」という、耳慣れない病気について取り上げました。

人獣共通感染症とは、人と動物共通の感染症のこと。
猫から感染した福岡県の60代の女性が亡くなったニュースは記憶に新しいところです。

この人獣共通感染症について、岐阜大学・人獣共通感染症学研究室 准教授の伊藤直人先生にお話を伺いました。

狂犬病やインフルエンザも

世界保健機関では、「脊椎動物」と「人」との間を自然に伝播する感染症のことを、人獣共通感染症と定義しています。

「マイナーなものを除きまして、約100種類はあるとお考え下さい」と伊藤先生。
人獣共通感染症は、我々が考える以上に多くの種類が存在しているよう。

例えば伊藤先生が研究している「狂犬病」や、2014年にアフリカで流行した「エボラ出血熱」も、人獣共通感染症にあたります。

「鳥インフルエンザ」という言葉があるように、毎年冬に大流行する「インフルエンザ」も、その一種であるとのこと。
ただ、通常は動物から人に感染した後に人から人に感染することはなく、インフルエンザは人獣共通感染症の中でも特異な例であるんだそう。

このことについて、「鳥から人に感染してうつったあとウイルスが変異して、人から人へ簡単に感染していくというウイルスに代わってしまったものだから、今や人の病気”インフルエンザ”というイメージなんですけれども。元々は人獣共通感染症の特異な例である」と説明する多田。

ダニからへ猫から人へ

他にも、ダニから感染する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」も話題である、と伊藤先生。

もともとは、ウイルスを持った動物をダニが吸血して、そのダニが人を吸血してうつるというように考えられていました。

しかし最近の研究によると、感染した猫から直接人にウイルスをうつしている可能性も高まっているとのことです。

この「重症熱性血小板減少症候群」に感染した場合、熱が出ることと、「血小板」という血液を固める役割をしている血球が減ることで、血が臓器の表面や粘膜から血が滲むといった症状が現れることが特徴的です。

重症の場合はお年寄りを中心になくなるケースもあるという、非常に恐ろしい感染症です。

口移しやキスはNG

それでは、こういった人獣共通感染症を防ぐために、ペットを飼っている家庭ではどのようなことに気を付けるべきなのでしょうか。

専門用語でいうと「濃厚接触」を避けるということ。
つまり「口移しでものを与える、キスをするなどの極度な接触は避けるべき」と伊藤先生。

病気ではない健康な猫であっても、菌やウイルスを持っていることが多いといいます。
「ウチの子は元気だから大丈夫」という判断をすると、実は危険を伴う場合があるんだそう。

「かわいいからといってチュッチュッなんかはもう、我慢して絶対してはいけないということです」と、まとめた多田でした。
(minto)

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