2018年1月12日(金)

二日酔いでつらいあなた、肝臓は大丈夫ですか?

丹野みどりの よりどりっ! / ライフ・ヘルスケア

1月10日の『丹野みどりのよりどりっ!』。「オトナのいろどりっ!」のコーナー、水曜日は「大人のクリニック」と題して健康について取り上げています。

今回は「お酒と肝臓」について藤田保健衛生大学肝胆膵内科・准教授の川部直人さんに伺いました。二日酔い、肝硬変予防など、お酒が好きな丹野みどりも思わず熱心に聞きます。

二日酔いの症状

「わかっちゃいるけど二日酔いって、気持ち悪いですよね。前日、あんなに楽しく飲んだのに、翌日こんなにも後悔するんだろうか。後悔という言葉がぴったり。もう二度と私は飲まないと思うんだけど、これが飲んじゃうんですね」

切実に訴える丹野みどり。
お酒には適量があって、人によって、その適量は違います。

「わかっていても飲み過ぎてしまう。すると、翌日は頭痛いとか、なんかフラフラするとか、吐き気がするとか、そんな状態です。これは、どうなってるんですかね?」

川部さんは「いわゆる宿酔と言って、わかりやすく言うと二日酔いの状態です。頭痛やめまい吐き気ですとか、気分の悪い状態が続いてしまうということですね」といたって冷静です。

二日酔いを防ぐには?

「これは、もう寝ても起きても、何しても気持ち悪いですからね。本当にもう、いてもたってもいられませんが、身体の中ではどういうことが起きてるんでしょうか?」

いちいち生々しく表現する丹野に対して川部さんが答えます。

「原因はアルコール代謝の過程で出る有害物質です。アセトアルデヒドとか、お酒に含まれる不純物、あとは身体が脱水になること、また低血糖状態になることで頭痛やめまい、吐き気などが起こると言われています」

二日酔いを防ぐためには、食べながら飲む、水分を補給しながら飲む、ということが大切だそうです。

それでも二日酔いになったら

丹野「気をつけていても二日酔いになっちゃった、という場合、我々ができることは何ですか?」
川部さん「多くはないんですけど、飲んだアルコールが分解されるためには時間が必要ですので、ひたすら時間ですね」

その言葉に「ひたすら時間…」と消え入りそうに言う丹野でした。

「必要な水分をなるべく摂取して、たっぷりと睡眠をとることに尽きます。糖分やビタミン類を含んだ果物を摂るのも良いと言われています」

迎え酒は禁物!

飲みすぎた翌日、気持ちの悪さを直すなおすために酒を飲むこと、いわゆる「迎え酒」はどうなんでしょうか?

「あれはNGです。迎え酒はアルコールの麻酔作用によって、一時的なごまかしをしているだけにすぎません。そればかりかアルコール依存症の一歩手前に入っているとも考えられますので、迎え酒は本当に禁物です」

「あ~、それはいけません、それはいけません」と川部先生の説明の途中から、小さな声で唱えるように言う丹野の声が、やや不気味です。

血液検査で肝臓チェック

お酒の飲みすぎで影響を受けるのは肝臓。しかし、肝臓が悪くなっているという自覚症状は、あまりありませんよね?

「肝臓は”沈黙の臓器”と言われていまして、よほど悪くならないと症状は出ません。なので”サイレントキラー”とも言われています。ですからお酒を飲む人は、定期的な健康診断を受けるようにしていただきたいと思います」

どのようにチェックすればいいんでしょうか?

「肝機能をチェックするのは血液検査、採血です。飲酒を続けていると増加することで有名なのがγ(ガンマ)- GTP ですが、肝細胞の壊れ具合を見るのは GOT、 GPT というものの数値を見るわけです」

最近はGOT、GPTはそれぞれ”AST””ANT”という呼び名に変わってきているそうです。

超音波検査でも分かる肝臓異常

「あとはエコーの検査とも呼ばれる、お腹の超音波検査です。アルコールによる脂肪肝とか肝炎、あるいは肝硬変になってないかを調べることが重要になってきます」

専門の医者や技師が超音波検査をすると、その画像である程度、症状の判定がつくそうです。
肝がんのチェックもできるのでしょうか?

「中に肝臓がんができている場合でも、よほど見にくいものでない限りは超音波である程度、診断ができます」

見つかった時は要注意

脂肪肝、肝硬変、肝がんが見つかった段階だと、かなり進行している状態です。そのため採血で定期的に肝臓をチェックすることが肝心だそうです。

「それであまりにも数値が上がっていたら、もう禁酒をするとか、専門のお医者さんにかかっていただく、そういったことが大事になってきます」

適量&採血

採血の結果、肝臓の値が上がっていた場合、お酒を止めたり治療によって、値が下がったり肝臓が治ったりするものなんでしょうか?

「ある程度の段階、例えば”脂肪肝”と言われる段階であれば、ある程度元に戻ります。
ただ肝硬変という状態まで行っていると、完全に元に戻りません。でも進行を抑制することはできますので、わかった段階での禁酒が、とても大事になってくると思います」と言う川部直人先生でした。

「日ごろからお酒の量に気をつける、ということと採血ですね。ありがとうございました」と神妙に〆る丹野みどりでした。

丹野に限らず、定期的な血液検査は心がけた方が良いようです。
(尾関)

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