2018年1月9日(火)

思っただけで相手に伝わる!テレパシーがもうすぐ科学で実現?

北野誠のズバリサタデー / ライフ・ヘルスケア

1月6日放送の『北野誠のズバリサタデー』では、「脳とコンピュータをつなげる技術の未来」という話題を取り上げました。

AIなどIT技術は格段に進歩してきている中、脳とコンピュータをつなぐことで、人が考えて話そうとしている内容をデジタル情報として取り出す技術、「ブレイン・マシン・インタフェース(BMI)」の人間への応用が研究されています。

これにより将来、障がい者や高齢者がBMI技術を活用した機械を自分で操作することで、介護を受けることも期待されています。

自分で考えたことがそのまま文字になったり、機械を操作したりするのは、なんだかテレパシーのようで、本当に実現できるのかと思ってしまいますが、どこまでこの開発は進んでいるようでしょうか。

今回は産業技術総合研究所ニューロテクノロジー研究グループ長の長谷川良平先生に、北野誠がお話を伺いました。

科学の力でテレパシーが実現?

まず、現在開発中の脳とコンピュータをつなぐための装置、ニューロコミュニケータとはどのような仕組みなのでしょうか。

長谷川先生は、「私の研究室で開発しているニューロコミュニケータという装置は、日常的に使えそうな多数のメッセージをあらかじめ登録しておき、それを伝えたいと思った時に脳波を解析した結果をCGのアバターに伝えさせることができます」と説明しました。

北野は、「身体が動かせない筋萎縮症の方は、ボードに書かれている50音などの文字を見て、その目の動きで文字を読み取るという機械を使われてますが、そのような感じですか」と尋ねました。

長谷川先生は、「例えばレストランのメニューを見て、指で指せない方や目を動かせない方でも、どれを選びたいのかという気持ちを決めた瞬間、その時に起こるわずかな脳の活動の変化をスイッチとして利用します。
そのため、目の動きは重要ではありません」と説明しました。

思ったことがそのまま画面に現れるとは、まさにテレパシーそのものですね。

家庭内の電化製品が多いと脳波を検知するのが難しいことや、まだまだ装置を改良する必要があるなど、課題はありますが、驚きなのはこれが遠い未来ではなく、製品化一歩直前まで来ていることです。

福祉分野への応用にも期待

一方、世界での開発状況ですが、アメリカなどでは、手がなくなったり脊髄損傷などで手が動かなくなった方が、電動義手を脳波を使って動かす取り組みは行われていますが、脳の中に電極を埋め込むようなリスクのある装置を開発しないといけない状態だそうです。

しかし、長谷川先生の研究室で開発されている機器だと、ジェルのような電気を通すものを頭に塗った上で、髪の毛の上からでも安全に脳波を解読できており、世界的な開発競争が行われています。

最後に北野は、今後の開発計画について聞いてみました。

CGのアバターやロボットにメッセージを伝えたり、日常生活や介護を行うといった福祉機器の開発が主力。
また、認知機能を強化することで、認知症の早期発見につながる可能性もあるそうです。

最後に長谷川先生は、「意識がなかったり、身体が動かせない方が、実は人知れず伝えたいことがあるのに、今まで周りの人はそれを知らなかった。それがわかるようになるのは大変なことです」と、開発の意義を語りました。

想像よりも研究が進んでいることがわかり、出演者は一様に驚いていた様子で、コーナー終了後も「昔、映画では観てたけど、こんな時代が生きている間にやってくるとは」と、感心しきりでした。

昨年は聞きたいことを話すと答えが返ってくるスマートスピーカーに驚きましたが、将来的には、この記事を書くスピードが上がりそうと期待してしまいました。
(岡本)

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