2017年12月13日(水)

薬害によってC型肝炎になっても救済法はある!

多田しげおの気分爽快!! / ライフ・ヘルスケア

『多田しげおの気分爽快!!』、12月11日は「薬害肝炎」を取り上げました。ラジオのCMなどでよく聴く言葉ですが、難しくてよくわからない、自分には関係ないと思われている方も多いのでは。

血液製剤のフェブリノゲンを投与されるなどでC型肝炎に感染した人がいます。これを「薬害肝炎」と呼びます。
その人たちに給付金を支給することで救済する制度が「薬害肝炎救済法」という法律です。
お話は春日井市民病院 院長の渡邊有三先生、聞き手は多田しげおです。

肝炎の原因はウィルスが多い

――肝炎とはどういう病気でしょうか?

肝臓に炎症が起こり、肝臓の細胞が壊れる。そうすると黄疸になったり、身体がだるくなったり、熱が出たりします。
この場合、原因の90%はウイルスです。

――いろいろなウイルスがあって、わかった順番にA型B型と名前をつけて、今、G型まで区別されているそうですが、中で厄介なものはどれですか?

厄介なのはB型とC型です。

A型は口からの感染や海産物からも感染します。生のものを食べることで移ることもあります。これは一過性のもので治ります。

慢性化するものが怖いです。それがB型とC型です。

C型肝炎の感染とは

――C型肝炎には、どういう風にして感染しますか。

昔は輸血する時に、本人もC型肝炎に感染していると知らずに血を提供して、その輸血を使ってしまうということでC型肝炎になったりしました。

あるいは昔、予防接種の時に注射器と針を簡単に消毒しただけで注射して移ったこともありました。
それでC型肝炎が広がって大きな問題になりました。

薬害肝炎とは?

――「薬害によるC型肝炎」とはどういったものでしょうか。

出血しやすい時にそれを抑える場合、C型肝炎ウィルスに汚染された薬剤で治療したために、何の悪いところもない人がC型肝炎になってしまった、これが薬害型のC型肝炎です。

今では輸血や薬から移ることはまずないです。
しかし、昭和60年の最後の頃に作られた薬剤にはそういうものがありました。
それを使った方々が一時、集団的に肝炎を発生して大きな問題になりました。

例えば血友病に使う「クリスマシン」とか、日本で多いのは、お産で大量出血した時に、あるいは手術中に出血した時に血を固めるために使う「フィブリノゲン」という薬です。
不幸にもそれを使われた方が、推定で日本で1万人ほどいらっしゃるという話もあります。

放置された警告

――さらに日本では困った状況があったとか。

アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)が人間の血漿製剤の中に、肝炎を起こす因子があるかもしれないということでフィブリノゲンについては発売中止としました。が、その情報が日本に入ってきたのは4、5年経ってからでした。
しかも疑いがあったのに、それが放置されていたということもあって、問題を広げてしまったと思います。

多田は次のように補足しました。

「フィブリノゲンは肝炎の危険性があるとしてアメリカでは77年に承認が取り消されましたが、日本ではその後も94年まで使われたとも言われています。
日本でももっときちんとやっていれば、薬害C型肝炎感染が防げたはずです。
感染してしまった方を救済しようというのが『薬害肝炎救済法』です。その請求の期限が迫っていましたが、先週の金曜日の国会で、5年間延長すると改正されました」

まずは検査を

――ひょっとしたらC型肝炎かなという方は、ぜひ検査を受けて欲しいですね。

若い頃に交通事故にあった、大きな手術をした、輸血をするような手術であったという人は、そのときに薬剤が投与されている可能性がありますから、一度医療機関で検査をしてください。

多田は「法律の対象になる薬害C型肝炎となれば、症状に応じて最高4,000万円が支払われるとなっています」と締めました。
健康には変えられませんが、一度調べておきたいですね。
(みず)

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