2017年11月8日(水)

日本語の不思議 「和製英語」が生まれた背景

多田しげおの気分爽快!! / ライフ・ヘルスケア

『多田しげおの気分爽快!!』、毎週月曜日は「朝PON」のご意見番であり、CBC特別解説委員・石塚元章の「月曜コラム」です。
放送日である11月6日は「アパート記念日」です。
1910年、東京に日本初のアパートができました。名前が「上野倶楽部」。なんと木造5階建て、70室。

そこで、「月曜コラム」のテーマは「和製英語」。
なぜかというと、アパートはアパートメントを略したもので、和製英語の代表的なものだから。「和製英語」の豆知識から「そもそも日本語は…」という話に発展します。

和製英語を三分類

和製英語とは、日本で作られた「英語風日本語」です。そういったものを、3つに分類しました。

① 勝手に縮めたもの。

アパートはアパートメントハウス、
エアコンはエアーコンディショナー、
インフレはインフレーション、
スーパーはスーパーマーケット、
セクハラはセクシャルハラスメント、
デパートはデパートメントストアを縮めたもの。

この辺りはなんとなく想像がつきますね。

② 勝手につなげたもの。

「アフターサービス」というと日本では、正式な取引が終わった後でも面倒をみてくれることを指します。
しかし英語ではこれは通じません。「アフター」と「サービス」を勝手にくっつけた和製英語です。「アフターサービス」では「サービスの後」の意味になってしまいます。

他にもくっつけたものの例です。
オフィスレディは、オフィス+レディ。
ガードマンは、ガード+マン。
全部日本語です。

意外に感じるものが多いですね。

オフィスワーカーならありますが、オフィスレディはありません。ガードマンは英語なら単にa gard か a security gardという言い方になります。

③ 英語にあるが、微妙に意味が違うもの。

スマート。
以前は「細い」という意味で使っていました。
本来は「賢い」という意味です。
最近はスマートフォンなど、本来の意味で使われるようになりました。ただ、スマホと略すと和製英語になります。

バイクは、英語ではbicycleで自転車になります。

語源は英語以外にも

元が英語でないものもあります。
アルバイトはドイツ語。Arbeit「働く」という動詞からきています。

ピンセットはフランス語、
コンビナートはロシア語、
ランドセルはオランダ語が語源です。

歴史を振り返ってみると、日本語はそんなものが多いです。

もともと日本語は大和言葉で、字が存在しませんでした。そのため字は中国からもらいました。
漢字を日本の大和言葉に当てていったのです。

漢字は音読みと訓読みがあります。
例えば「口」。「くち」は大和言葉。中国での発音は「コウ」。これも日本語になりました。いわば「コウ」も外来語です。

本来の日本語である「くち」と漢字からきた「コウ」、そういうものをうまく自分たちのものにして身に着けてきたことはすごいことだと思います。

和製漢語もいっぱい

すごいことのピークがもう一度、江戸末期から明治にありました。
どんどん外国の情報などが入ってきます。日本語にないものを表すために日本語を作ろうとします。その時に活躍したのが和製漢語です。

漢字は本来意味を持っていますから、音だけでなく、その漢字をうまく組み合わせて、それを表す言葉を作っていった。開発、教育、個人、経済、哲学、消費、自由などがそうです。
今は、みんな日本語だと思って使ってますけど、いわば和製漢語です。
漢文の知識を持っている人が大勢いたのです。

もうひとつ、カタカナをそのまま使うこともあります。カルタ、タバコ、カルテ、ピッケルなど。
こういうものがどんどん集まって日本語が形作られました。

漢語がわかる知識人と、カタカナの存在は日本語を形成する時に、非常に大きな役割を果たしたと思います。

今日のまとめ

「簡単に英語を使うなとか言いますが、本来日本語はそういうことの積み重ねで今の言葉があるんですね」と多田は感心します。

「注意しないといけないのは、英語だと思っても通じないことがたくさんあります。言葉の語源などは知っておいた方が面白いし、勉強になりますね」

このようにまとめる石塚委員でした。
(みず)

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