2017年10月9日(月)

糖尿病患者1,000万人!合併症の怖さと糖尿病にならないための二つのこと

多田しげおの気分爽快!! / ライフ・ヘルスケア

先日厚生労働省から“糖尿病の患者が1,000万人を超えた”との発表がありました。さらに同じくらいの数のいわゆる予備軍の人もいて、うち2割強の人は治療をしていないとも。
これは大きな問題です。

10/6の『多田しげおの気分爽快!!』では「糖尿病」について取り上げました。スタジオに愛知医科大学医学部の糖尿病内科の教授 中村二郎先生を迎えて、多田しげおが伺いました。

糖尿病とはナニ?

-まず糖尿病とはどういう病気でしょうか。

インスリンの作用が減ってしまう。その中には膵臓からのインスリンの出が悪くなるということと、インスリンが出ていてもその効きが悪いということがあります。
インスリンの作用が減ることによって、血糖値が下げられない状態になるのが糖尿病です。

―インスリンの役目は何ですか。

身体の中からはいろいろなホルモンが出ています。その中で唯一血糖値を下げる作用があるのがインスリンです。

インスリンによって血液中のブドウ糖が細胞の中に取り込まれます。インスリンの働きが悪くなると、血液中の糖分が高い状態で続きます。

自覚症状はどんなももの?

-血糖値が高いままになると、どういう不具合が出てきますか。

大きな問題としては血糖値が高い状態続くことで、さまざまな血管の障害が起こる。いわゆる糖尿病の合併症が起きます。

―糖尿病の自覚症状としてどんなことが出てきますか。

基本的には症状はあまり出ないというのが大きな特徴です。それが大きな問題点でもあります。
非常に高い状態が続けば、一般的に言われているように喉が乾く、たくさん水分をとる、尿の量が増える。全身の倦怠感、体重が減るといった症状がでます。

発見には健康診断が一番!

―本当に気づくのは難しいですね。

だから健康診断を受けていただくのが一番重要になります。

―血液検査で血糖値を測るのですか?

そうです。最近の健康診断では、たいてい血糖値と血糖値の平均であるヘモグロビンA1Cを測ります。その二つの値によって、糖尿病であるか疑わしいか、容易に判定できます。ぜひ検診を受けてください。

―先生に糖尿病と言われても、自覚症状がないし、と思ったらいけないのですね。

そういう状態が続くことでどんどん膵臓に負担がかかってきます。
そうすると膵臓の機能が落ちてきますので、食事・運動だけでいけるような状態から、薬物療法が必要になる状態に進んでしまい、最終的にはインスリンの治療が必要になるところまでいく可能性があります。

怖い、怖い、合併症

―怖いのは合併症だそうですが、例えば?

大きく二つに分けることができます。細い血管に起こる障害と太い血管に起こる障害。

細い血管に起こる障害とは糖尿病網膜症、腎症、神経障害。

網膜症は進むと最悪失明です。少し前までは日本人の失明の第一位でした。現在は緑内障が増えていますが、まだ第二位です。
失明までいかなくても高度な視力障害まで含めると、網膜障害は一番重要な疾患になると思います。

腎臓も血液透析にいたる原因疾患の第一位です。

―糖尿病は侮ってはいけないですね。太い血管では?

動脈硬化性疾患と言われる脳梗塞、心筋梗塞が主になります。糖尿病でない方の4~5倍のリスクがあると言われています。

―脳の血管が詰まるのは、運不運かなと思いますが、その背景に糖尿病があるのなら、そこをちゃんと管理すればリスクはぐっと減るわけですね。

アメリカで過去20年間、いろいろな糖尿病の治療が進んできた結果、心筋梗塞は3分の1、脳梗塞も半分くらいになってきたという成績もあります。

―糖尿病は万病のもとですね。血糖値が高くなると全身に障害を及ぼすと。

最近、二つの大きな合併症に加えて、糖尿病の患者さんは癌にかかるリスクが高い、認知症のリスクが高い、別の病気も起こすと言われています。

糖尿病にならないためにはコレ!

―糖尿病予備軍って何ですか。

血糖値・ヘモグロビンA1C値が、糖尿病の基準値と正常値との中間の値の人です。

―できればそういう段階で治療したいですね。

食事・運動療法が主になりますが、今、日本ではいわゆる予備軍の方に薬物治療もできるようになっています。

―糖尿病にならないようにどうすればいいですか。

膵臓に対する負担がかからないようにする。たくさん食べれば、たくさんインスリンを出さないといけないので、適度に食べる。運動をすることでインスリンの働きがよくなるので、適度な運動をする。

―人間、もともと150年前には常に運動するのが当たり前、200年前にはそんなに食べ物がなかった。そんな時代に合わせて人間の身体はあります。とすると、糖尿病は現代病ですね。

戦後日本では糖尿病患者さんが急激に増えました。その増え方と日本の自動車保有台数はピッタリ一致します。

―努めて歩きましょう。目安の距離は?

冬でもちょっと汗をかくくらいのスピードで歩く必要があります。それを一日30分くらい。細切れでもいいです。

あとは食べ過ぎですが、日本人の総摂取カロリーはそんなに大きく変わってないです。だけどそこに占める油の割合がずっと増えています。これも糖尿病の増加と一致しています。バランスのいい食事が大事です。

―ちょっと汗をかくくらい運動して、いろんなものを食べましょうね。

糖尿病の怖さがよくわかりました。運動とバランスのいい食事が大事ですね。
(みず)

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