2017年9月29日(金)

飲酒しない人にも、ダイエットした人にも起こる!脂肪肝の謎

丹野みどりの よりどりっ! / ライフ・ヘルスケア

今月水曜日の『丹野みどりの よりどりっ!』では、4回に渡って消化器に関する話題をお送りしています。

9/27の話題は「脂肪肝」です。お酒好きの丹野みどりも興味津々です。
名古屋駅にある名古屋内科・内視鏡クリニック理事長の林勝男先生に伺います。

4人に1人は脂肪肝

脂肪肝というと、フォアグラというイメージですが、肝臓がどうなるんですか?

「脂肪肝というのは、中性脂肪が肝臓に蓄積する病気のことです。肝臓には、健康な人でも、大体3~5%ぐらいの脂肪があります。脂肪肝というのは、この脂肪が5%以上になった状態です。
原因としては、食べ過ぎ飲み過ぎです。で、肝臓に中性脂肪やコレステロールが溜まった肝臓の肥満症と言える病態です」

どれくらいの人が、脂肪肝に罹っているんですか?

「日本人もかなり増えてきて、4人に1人が脂肪肝といわれています。年齢では、40歳前後の男性や40歳以降の女性に多く見られます」

自覚症状がないので、以前は軽い病気だと思われていたそうです。

「脂肪肝が進行すると、肝炎、肝硬変、そして肝がんへ移行する場合もあるということがわかってきました。
以前、肝炎は、ウイルス性のものばかりと言われていましたが、最近は、脂肪肝が元で起こる肝炎というものが、かなり注目されてきてます」

お酒を飲まなくても脂肪肝になる

「食べ過ぎ飲み過ぎが原因とのことですが、やはり、一番よくないのはお酒ですか?」と恐る恐る聞く丹野みどり。

「お酒の飲み過ぎでも肝臓に中性脂肪が溜まりますが、最近はお酒を飲まない人でも、この脂肪肝が出てきています。やはり過度の食事。食べ過ぎです。
お酒を飲まない人の脂肪肝から発症する、脂肪肝炎をNASH(ナッシュ)と言います。最近はこれがすごく注目されてます」

脂肪肝を見つける方法は?

「脂肪肝の人が全員重症化するわけではないですが、早期に発見して生活習慣や肥満を改善していかないと、肝炎から肝硬変、中には肝がんという風になってしまうことがあります」

脂肪肝を調べる方法は、どんなものがあるんでしょうか?

「血液検査とか、お腹の超音波。或いはCT検査などで、この脂肪肝は把握できます」

痩せていても脂肪肝になる

脂肪肝というと、やっぱり見た目、太っている人が罹るんでしょうか?

「必ずしもそうではないですね。脂肪肝というのは、見た感じではわからない場合があります」

「えー?」と思わず声が大きくなる丹野。

「見かけは痩せている人でも、脂肪肝になっている可能性があります。ですから、血液検査とか画像検査、こういったものが大切になってきます」

飲み過ぎに注意

検査をしてわかった場合、治療法はどうすればいいんでしょうか?

「療法としては、やはり食事療法。低カロリー、低脂肪。バランスの良い食事を摂ること。それからお酒の飲み過ぎには注意ということです」

「飲み過ぎに注意…。裏を返すと、どれくらいまではいいんでしょうか?」と具体的に上限を知りたい丹野。

「個人差があるので、何とも言えないんですよ」と言う先生の言葉に「そうか…」とガックリとする丹野みどりでした。

運動と魚介類で予防せよ

「やはり運動をすることが大事です。お酒を飲んでる人でも、運動をしている人としない人では全然変わってきます。特に有酸素運動が大切です」

早歩きぐらいのペースのウオーキングや、軽いジョギングは効果的なようです。

「最近は、タウリンを含む食事が良いと言われています。タウリンとは、魚介類に多量に含まれているアミノ酸の一つです。これは胆汁酸を分泌し、コレステロールの排泄を促進します。まだ肝細胞の再生を促進して、肝臓に溜まった中性脂肪などを、肝臓外へ排出し安くしますので、非常に肝臓に良いと言われてます」

タウリンが多い食ベ物は魚介類です。これからの季節、牡蠣、ホタテにブリが食べ頃です。

ダイエットでも肝硬変?

「最近、急激なダイエットをする方がいるんですが、急激なダイエットでも脂肪肝になることがあるんです」

「ええ?なんかややこしいですね」と丹野。
太っていて、食べすぎ飲み過ぎで脂肪肝、これはわかりますが、急に痩せて脂肪肝になるとは、どういうことでしょう?

「炭水化物や糖質を極端に制限すると、低栄養性脂肪肝というものになってしまうんです。肝臓は自分の機能の低下を防ごうとして、慌てて身体中の脂肪をかき集めます。
そうすると、急激なダイエットによって、脂肪肝になってしまうことがありますので、特に最近の若い女性の方なんか、過度のダイエットをする時は、こういったことにも少し気をつけていただいた方が良いかなと思います」

人間の体のメカニズムって、もの凄く複雑ですね。

「肝臓は”沈黙の臓器”と言われておりますので、なかなか症状が出ません。症状が出た時には、手遅れだと言うことがありますので、定期的な検査が必要になります」

このように注意を促す林先生でした。
(尾関)

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