2017年8月24日(木)

「お盆明けの海にはクラゲが出るから行かない方がいい」ってホント!?

丹野みどりの よりどりっ! / レジャー

日常にある素朴な疑問・気になって仕方がない「アレってなんで?」といったリスナーから送られた”キニナル”を、番組チームが調査し、さらに詳しい方々に教えていただくコーナー「これってキニナル」。

8/22は「お盆明けはクラゲが出るから海に行かない方がいいよ」という話が本当かどうかキニナルという方から。
確かにそのような話はよく聞きます。

このキニナルについて、名古屋港水族館飼育係の坂岡 賢さんにお話を伺いました。
聞き手はパーソナリティの丹野みどりです。

クラゲの一生

私たちが普段目にするクラゲは、傘のような形で海に漂っています。
しかし、あのようなクラゲの形をしている期間は、クラゲの一生を通して見るとあまり長くないそうです。

卵から生まれたばかりのクラゲは、数日間海の中を漂った後に岩などに張り付きます。
この期間のクラゲは”ポリプ”と呼ばれ、見た目はイソギンチャクの様だそう。ポリプは餌を食べながら成長し、さらに分裂して数を増やします。

季節が変わり、海の中の環境に変化が訪れると、ポリプに変化が起きます。
ポリプにいくつものくびれができ、くびれた一枚一枚が離れて泳ぎだします。
泳ぎだしたばかりのクラゲは雪の結晶のような形で大きさも僅か2㎜程度ですが、泳ぎながら成長を続け、やがて私達が目にするふわふわ漂うクラゲになるようです。

話を聞いた丹野も「クラゲの一生は知りませんでした~」と驚きます。

行灯=デンキだった

さて本題です。お盆明けの海にはクラゲが出るから行かない方がいいのか?

これ、本当だそうです。
というのもお盆明けの時期は、ちょうど毒の強いアンドンクラゲが多くなるからだそう。

アンドンクラゲは、日本海側は北海道から、また太平洋側は青森県から台湾にかけて見られます。
照明具の行灯(あんどん)のような立方体の傘が特徴です。傘の長さは約3cmと小型で、その四隅から細長い触手を4本伸ばします。
泳ぐ速度は比較的速く、お盆のころから群れて泳いでいる姿を見かけるようになります。

実は「デンキクラゲ」とも呼ばれているのが、このアンドンクラゲで、触手と呼ばれる細長い突起の毒が非常に強いのです。

日本の海に生息するクラゲ

日本の海において、夏の時期には、主にミズクラゲ、アンドンクラゲ、タコクラゲ、カブトクラゲなどが見られるそうです。
その中でもやはり、アンドンクラゲの毒はかなり強いですが、ミズクラゲやタコクラゲも少なからず毒があるので「直接触らないほうが良いと思う」と坂岡さんは話しました。

それぞれのクラゲについてもう少し詳しく触れると、まずミズクラゲは国内で最も一般的に見られるクラゲです。
時には大量に発生し、発電所に被害を及ぼすこともあります。傘の中央に4つの眼があるように見えることから「ヨツメクラゲ」とも呼ばれていますが、眼のように見えるのは胃や生殖線だそうです。

次にタコクラゲですが、タコクラゲは夏から秋にかけて、関東より南の温暖な海に出現するクラゲです。
色や形がタコに似ていることが名前の由来です。からだには褐虫藻と呼ばれる小さな藻類が共生しているため、体は褐色をしています。

これらのクラゲには毒がありますが、カブトクラゲには毒がありません。
カブトクラゲは毒を持たないクシクラゲの仲間で、日本沿岸で一般的に見られます。口の先の付近の袖状に突出した部分を大きく広げた姿が兜のような形をしていることから、この名が付けられたということです。

クラゲから身を守るには

クラゲに刺されないためにはどうすれば良いのでしょう?

もちろん、海に入らなければ問題はありませんが、海に入る場合は肌の露出を避けた方がいいということです。
あとは紫外線や岩場のデコボコから身を守る「ラッシュガード」というものを着用し、海に出かけるのがよいそうです。

クラゲに刺された場合は?

万一、クラゲに刺されてしまったら、どうすればいいのでしょう?

アンドンクラゲの場合は、刺胞に触れると、ビリビリッとした強い痛みを感じ、患部はミミズ腫れのように赤くなります。
何度も刺されると”アナフィラキシーショック”が起きる可能性もあるので、もしクラゲの触手が残っていたら、海水で洗い落としたあと、すぐに病院へ行った方が良い、と坂岡さんからアドバイスがありました。
(ふで)

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