CBCこども音楽コンクール

【CBCこども音楽コンクール】令和5年度 中部日本決勝大会 審査結果(11/24追記あり)

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令和5年度 CBCこども音楽コンクール 中部日本決勝大会 結果 

11月3日(金祝)、11月4日(土)にCBCホールで行われた中部日本決勝大会の結果をアップしました。

出場日をクリックして、結果一覧をご確認下さい。

※演奏動画は結果一覧に動画のリンク先が表示されています。
※今回は無観客で開催しましたので審査員全員のコメントを掲載します。
(2023.11.24追記)

最優秀賞受賞校は、来年1月28日(予定)に東京・TBSで行われる文部科学大臣賞選考会の音源審査に出場します。


11月3日(金祝)声楽部門
結果一覧
11月4日(土)器楽部門
結果一覧
※クリックするとPDFファイルが開きます。
中部日本決勝大会 <声楽部門> 第1位~第3位
部門 結果・順位 学校名
小学校
合唱部門 最優秀賞 第1位 岡崎市立六名小学校
優 秀 賞  第2位 岡崎市立三島小学校
優 秀 賞  第3位 刈谷市立亀城小学校
中学校
重唱部門 最優秀賞 第1位 聖霊中学校
優 秀 賞  第2位 岡崎市立竜海中学校
優 秀 賞  第3位 名古屋市立萩山中学校
合唱部門 最優秀賞 第1位 名古屋市立滝ノ水中学校
優 秀 賞  第2位 名古屋市立高針台中学校
優 秀 賞  第3位 岡崎市立竜海中学校

中部日本決勝大会 <器楽部門> 第1位~第3位
部門 結果・順位 学校名
小学校
合奏第一部門 最優秀賞 第1位 金沢大学人間社会学域学校教育学校教育学類附属小学校
優 秀 賞  第2位 鈴鹿市立桜島小学校
管楽合奏部門 最優秀賞 刈谷市立富士松北小学校
重奏部門 最優秀賞 第1位 鈴鹿市立桜島小学校(A)
優 秀 賞  第2位 鈴鹿市立桜島小学校(B)
中学校
重奏 最優秀賞 第1位 岡崎市立六ツ美北中学校(A)
優 秀 賞  第2位 名古屋市立津賀田中学校
優 秀 賞  第3位 岡崎市立六ツ美北中学校(B)
合奏第一部門 最優秀賞 豊橋市立羽田中学校
合奏第二部門 最優秀賞 第1位 刈谷市立朝日中学校
優 秀 賞  第2位 刈谷市立依佐美中学校
優 秀 賞  第3位 豊橋市立牟呂中学校
管楽合奏部門 最優秀賞 第1位 四日市市立南中学校
優 秀 賞  第2位 菰野町立菰野中学校
優 秀 賞  第3位 名張市立桔梗が丘中学校

 
審査員特別賞
中学校 合唱部門 名古屋市立高針台中学校
小学校 合奏第一部門 鈴鹿市立桜島小学校
 
 
【中部日本決勝大会 審査員講評】(声楽部門・器楽部門ともに五十音順)
 ※今回は無観客で開催しましたので審査員全員のコメントを掲載いたします。
(2023.11.24 追記)

 
 ========== 声楽部門 ========== 

<佐地 多美 先生>
若い声、力強い声など、興味深く聴かせていただきました。声作りが成功しているところ、発音が美しい団など個性ある歌声を楽しみました。声は体から発するものですから、深い呼吸や支え、そして口の開け方、顔の表情が加わって、充実した歌声になります。この声を素材に詩の解釈や表現を工夫して楽曲をまとめることになります。日本語の歌詞の場合、特に心を込めて発音してみて下さい。想いを込めて、聴く人に伝えようと心がけて歌って下さい。歌うことを一生の友達にして下さい。今日は豊かな楽しい一日でした。ありがとうございました。

<志民 一成 先生>
どの学校も充実した声とハーモニーで、豊かな響きの合唱や重唱になっていました。それに加えて、このように歌いたいという思いをもって歌っていることが伝わってきました。より良い演奏だと感じた学校は、言葉の生かし方が優れていたと思います。母音の音色、子音の響かせ方が自然で、しかも音楽これからも言葉の生かし方について工夫しながら、より歌のメッセージが聴き手に届く表現を目指していって下さい。

<取越 哲夫 先生>
合唱は全体に力強く、個人個人元気に明るい良い発声ができるようになったと思いますが、次回はもう少し美しいハーモニーを作ることに重点を置いて欲しいと思います。
重唱も同じで各々の声部を担当する声は、とても良いが声部のバランス、つまりもう少しお互いの声を聞き合い、ハーモニーの美しさを追求して欲しいと考えます。

<山本 裕之 先生>

中部日本の決勝大会というだけあり、とてもレベルの高い団体やグループが集まった一日でした。ここまでコンクールの審査に苦労したことは、私にとってここ数年ではなかったことでした。とても嬉しい一日を過ごさせていただきました。

小学校合唱部門
どれも聴きごたえのある演奏でした。「ここを気をつけよう」といったポイントがよく分かり、それぞれ目標を達成していると思うのですが、全体的にまんべんなくバランスの良い演奏のできた学校はあまりなかったように思います。逆に、学校ごとの個性が光っていたのが印象的でしたが。

中学校重唱部門
どのグループにもいえたのは、とてもピッチを大切にしていたことだと思います。重唱の大切な部分をよく理解していたと思いますし、その結果としての響きはどれも美しいものでした。一方で、声量の違いが学校によって出ていたと思います(もちろん大きければ良いというものではありませんが)。そのなかで、表現を考え抜いて工夫した学校が印象に残りました。技術と表現の両輪を常に心がけましょう。


中学校合唱部門
どの学校も高い力量の演奏を聴かせてくださいました。「歌を伝える」という意識を持った学校がこの決勝大会に残ったのだと感じました。そしてどの学校も、ピッチの安定度が高かったのが印象的でした。声の質は学校によってまちまちでした。発声が揃わないと、ノイズ混じりの響きになってしまいます。またフォルテとピアノの差をもっと聞きたかったです。特に弱音の美しさを、音色の変化と共に合唱で表現できれば、とても素晴らしく人を感動させることができます。それができた学校がなかったのは残念でした。今後、是非この点を考えてみてください。


もうひとつ、全体にいえることは、選曲にあたってはもう少しアンテナを張りましょう。時代の流行りの傾向というのはあって当然ですが、何千何万と存在する国内外の合唱曲からは、もっと多様な選曲があり得るはずです。「この曲を歌いたい」というのは、それ自体がメッセージとなるのです。


 
 ========== 器楽部門 ========== 

<上田 仁 先生>
みなさん伸び伸び演奏されていてそれぞれのサウンドの良さが光りとても良かったです。元気で楽しい演奏やしっかり楽器が鳴ってい気持ちの良い演奏もあり、豊かな響きを聴かせていただきました。先生が演奏前に優しく生徒さんに話しかけられている団体やニコニコ演奏されている団体もあり、どの団体も先生と生徒さんの信頼関係を感じられて、とてもうれしく思いました。素晴らしい環境と先生の素晴らしいご指導とみなさんの努力の結晶の演奏を聴かせていただいて感動いたしました。
より良い演奏を目指すには、リズム、テンポ、音程、音量など、丁寧に気を配れると良いですね。どうぞこれからも素晴らしいご指導をよろしくお願いいたします。

<志民 一成 先生>
どの学校も、互いに音を合わせて、より良いアンサンブルになるよう意識をしっかりもって演奏できていたと思います。互いに視線を合ったり、音をよく聴いて合わせようとしていることがよく伝わってきました。その中でも特に素晴らしいと感じた演奏は、一人一人の出す音色が充実していて、全体で豊かなサウンドになっていたように感じました。
弦楽器であれば弓、管楽器であれば息の使い方が、奏でられる音を大きく左右します。邦楽器や打楽器も含め、どの楽器でも体をどのように使うかがポイントになります。簡単な旋律を弾いたりロングトーンをしたりしながら、より良い音になるには、体をどのように使うと良いか、いろいろと試してみることをおすすめします。また、一つ一つの音をしっかりと鳴らして、フレーズ全体をより響かせられるように意識してみましょう。聴いている人にも、そして演奏している自分にとっても、より充実感や満足感のあるパフォーマンスを目指してほしいと願っています。

<くりもとようこ 先生>

それぞれの学校が、その個性・特質を生かした選曲をされていて、生徒の皆さんの思いと先生の思いとが相まって、素晴らしい演奏を聴かせていただきました。と同時に、良い演奏とは一体何なのか?音楽を楽しむとはどういうことなのか?また、学校教育の中での部活動はどうあったら良いのか?等、いろいろ考えさせられました。また、音楽に点数を付けて競い合うコンクールの在り方も、これから試行錯誤していくべき時なのではないかとも思いました。

<小櫻 秀爾 先生>
2023年11月4日、久しぶりに決勝大会器楽部門の審査をいたしました。どの演奏団体もさすが予選で選ばれただけあって、聴き応えがあり楽しませて頂きだきました。ただ楽しんで聴いているだけにはいかず、コンクールと言う性格上優劣を付けねばならず、その点大変悩みました。中学校管楽合奏部門(吹奏楽)や管弦楽合奏の様に多少の人数違いでも、つまり同じ土俵上で比較的評価がしやすいが、小学校 合奏第一(リコーダー合奏、弦楽器・打楽器合奏)のように全く楽器の違う組み合わせは、評価そのものに大変苦労いたしました。
 
今回の決勝大会で特に私の印象に残ったのを3つ取り上げてみます。
1.名古屋市立津賀田中学校の三味線二重奏は二人の息も合い音程も正しく良い演奏でした。
2.刈谷市立朝日中学校の合奏第2・管弦楽合奏「マイスタージンガー」は弦楽器の音程も良く中学校でここまでやるかと言う思いでした。
3.三重県鈴鹿市立桜島小学校のリコーダー合奏(合奏第1)は、まとまりも良く表現力もあって、リコーダーの持つ柔らかさを存分発揮した大変レベルの高い演奏と思いました。続いて演奏した金沢大学附属小学校の弦楽器・打楽器合奏(合奏第1)は前記のリコーダー合奏より五名少ない人数にもかかわらず、リコーダーに比べ音量や迫力で圧倒されました。勿論まとまりのある良い演奏であったこと言うまでもありませんが、全く異質の組み合わせは審査する者にとって大いに悩まされました。
 

<選曲について>
私は数年来各種のコンクール審査をして、そこで感じたことを述べたいと思います。コンクールに臨むに当たって選曲は、いの一番に大変重要なことと思います。演奏が終わったとたん審査員の中から時々「選曲に失敗したな」という言葉を何度も耳にしたことがあります。私自身もそのようなに感じたことが度々ありました。分かり安く説明するために少々極端な例で説明します。A団体が、平易な曲をこれ以上無いと思われる最高レベルの演奏をしました。次にB団体がレベルの高い曲をある程度上手く演奏しました。結果大方の審査員は多分B団体を選ぶと思われます。それなら難しい曲を選べば良いかと言うと、そうとは言い切れません。難しければ不消化になりがちで「なぜあのような難曲を選んだか、もっと自分達に合った曲を」と審査員からの声が聞こえてきます。コンクールに臨む以上選曲は最も重要ということは、ご指導される先生方は重々ご存知と思いますが、敢て言わせて頂きました。

<寺井 尚行 先生>

中部決勝と言うことで、どこの学校も時間を掛けて練習を積み重ねられた素敵な演奏で、とても楽しませていただきました。
 上級生の上手い演奏を間近に聴く事で耳が育てられると言う、伝統として培われてきた行為が、コロナ禍で途絶える事を心配していたのですが、今回の演奏を聴き、少しづつ取り戻せている気配を感ずる事も出来ました。
 また、古典でも現代の作品でも定番化した選曲と演奏が多い中にあって、挑戦的な選曲は体力や精神力が必要のようです。今回、定番化した選曲にも関わらず、編曲も含めて、創造的且つ独創的な表現をしていた学校があったのは、とても嬉しくもあり、学校現場において、表現に付いての真摯な取り組みをされていることにも心を打たれました。子供さん達による音楽表現が益々面白くなって行く事を願っております。

 



大会に関するお問合せ
「CBCこども音楽コンクール」事務局
TEL 052-241-8111(代表)
受付時間:月曜~金曜 午前10時~午後6時 ※祝日を除く



 
 
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