CBCこども音楽コンクール

【CBCこども音楽コンクール】令和4年度 中部日本決勝大会 審査結果

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令和4年度 CBCこども音楽コンクール 中部日本決勝大会 結果 

11月5日(土)、11月6日(日)にCBCホールで行われた中部日本決勝大会の結果をアップしました。
《2023.02.15 追記:審査員講評を掲載しました》

出場日をクリックして、結果一覧をご確認下さい。

なお、演奏動画は順不同で順次公開します。動画のリンク先が表示された結果一覧も随時更新されます。


最優秀賞受賞校は、来年1月22日(予定)に東京・TBSで行われる文部科学大臣賞選考会の音源審査に出場します。


11月5日(土)声楽部門
結果一覧
  11月6日(日)器楽部門
結果一覧
※クリックするとPDFファイルが開きます。
 
中部日本決勝大会 <声楽部門> 第1位~第3位
部門 結果・順位 学校名
小学校
重唱部門 最優秀賞 刈谷市立亀城小学校
合唱部門 最優秀賞 第1位 岡崎市立三島小学校
優 秀 賞  第2位 刈谷市立亀城小学校
優 秀 賞  第3位 岡崎市立六名小学校
中学校
重唱部門 最優秀賞 第1位 岡崎市立竜海中学校
優 秀 賞  第2位 聖霊中学校(A)
優 秀 賞  第3位 名古屋市立萩山中学校
合唱部門 最優秀賞 第1位 名古屋市立志賀中学校
優 秀 賞  第2位 名古屋市立高針台中学校
優 秀 賞  第3位 岡崎市立竜海中学校

中部日本決勝大会 <器楽部門> 第1位~第3位
部門 結果・順位 学校名
小学校
合奏第一部門 最優秀賞 第1位 金沢大学人間社会学域学校教育学校教育学類附属小学校(A)
優 秀 賞  第2位 金沢大学人間社会学域学校教育学校教育学類附属小学校(B)
優 秀 賞  第3位 鈴鹿市立桜島小学校
重奏部門 最優秀賞 第1位 鈴鹿市立桜島小学校(A)
優 秀 賞  第2位 鈴鹿市立桜島小学校(B)
中学校
管楽合奏部門 最優秀賞 第1位 射水市立新湊中学校
優 秀 賞  第2位 四日市市立南中学校
優 秀 賞  第3位 春日井市立中部中学校

 
審査員特別賞
中学校 重唱部門 聖霊中学校(A)
 
 
【中部日本決勝大会 審査員講評】
 ※今回は無観客で開催しましたので審査員全員のコメントを掲載いたします。河合 紳和 先生には、全体講評および声楽・器楽の両部門にコメントをいただきました。


 
 ========== 全体講評 ========== 

河合 紳和 先生>
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、音楽の授業や音楽系クラブ活動・部活動に大きな制限が加わり、思い切り声を出して歌ったり楽器を演奏したりする機会が激減してしまったことと思います。
そのような中で、皆さんが「歌うこと」「演奏すること」への愛着や情熱を失うことなく、技術を磨き続け、表現の研究を重ねてこられたことに心から敬意を表します。

マスクを着けて歌うことに少しは慣れてきましたか?感染拡大がまだ完全には収束せず、マスクなしで歌うことへの警戒心からなかなか解放されませんが、「マスクを着けていてもしっかり歌詞が聴き取れて、響きも通るような歌い方」を研究することは、皆さんの歌唱力をきっと高めてくれますし、マスクなしで歌えるようになった後にも、確実に生かされることでしょう。
楽器を演奏する皆さんは、コロナ禍以前よりも楽器を清潔に保つことに留意するようになったのではないでしょうか。このコロナ禍は、普段の音楽活動の中でつい忘れてしまっていたことを思い出す機会を与えてくれたようにも思います。
現状を嘆くより、今だからこそできることに向き合って、さらに素敵な歌声や音色、さらに素敵なハーモニーを目指して努力を続けていってください。



 ========== 声楽部門 ========== 

<植松 峻 先生>
コロナ流行のなか思うように声出し練習ができなかっただろうと推察していますが、今日のホールでの演奏はそんなことを少しも思わせない、元気で伸びやかに歌い合唱している姿に、とても感動し、聴いているこちらも元気になることができました。ありがとう!
これからも色々なハンディがある状態、状況に置かれることがあると思いますが、ぜひ今日の演奏を思い出し、心、身体をリフレッシュしてくださいね!
合唱、歌うことは本当に大切です!


<小櫻 秀樹 先生>
感動的な演奏をありがとうございました。そして審査員席から、本当に楽しませてもらいました。
それぞれの歌に、この部分が良い、と感じる箇所がいくつもあり、入賞に至らなくても悪い合唱であったということではありません。よく練習しており、まとまっていてハーモニーがとてもきれいでした。大人数・少人数の学校それぞれにまとまっていました。
良い音楽作りをするためには、聴き手に豊かに響く旋律線を伴う音響を提供することが必要です。良い音を作るために、アーティキュレーション、強弱の付け方などが大きな『 キー 』となります。「リズムはできるだけ正確に」が原則です。時にはテンポやリズムを意図的に変化させることも、もちろん求められます。
個人練習、みんな集まってのリハーサルなど、困難なこともあったと容易に想像できます。これからも皆さんが音楽とともに成長されることを切に祈ります。


<河合 紳和 先生>
【小学校 合唱部門・重唱部門】
歌っているときの皆さんの表情が素敵でした。指揮をよく見たり、周囲の声をよく聴いたりして、気持ちをひとつにして歌おうという姿勢が強く感じられる演奏でした。発声もクリアで清々しく感じました。
以下に、気付いたことを書かせていただきますので、よりよい演奏への参考にしていただければ幸いです。
・順次進行で高音に到達する箇所は音程が正確に歌えていますが、跳躍して高音を出す部分での精度を高めたいです。着地点をしっかり狙って歌いたいです。
・歌い始めのブレスが、旋律の雰囲気に合っていましたか?
・言葉の発音、とくに子音の発音のタイミングを揃えたいです。
・同じ旋律や同じリズムが反復する場面では、2回目以降の緊張感が緩んでしまわないように注意が必要です。
・オクターヴのユニゾンの精度を高めたいです。
・濁音と鼻濁音の区別はしっかりできていましたか?
・アクセントの付いている音の表現を工夫したいです。ただ強いだけでなく、歌詞の内容や旋律の特徴を生かした強調の仕方を研究してください。
・音の始まりだけでなく、音の切り方(収め方)にも気を付けて歌うことで、さらに整った演奏になると思います。
・ソプラノは高音をきれいに出すことにエネルギーが費やされ、その直後の音への注意力が弱くなってしまう傾向が目立ちました。

【中学校 合唱部門・重唱部門】
どの学校・団体も難しい作品に挑戦しましたね。また、様々に表現を工夫していることが伝わってきました。詩で歌われている情景や心情、旋律の美しさやハーモニーの面白さを、皆さんが体全体で感じながら歌っている姿に心打たれました。
以下に、気付いたことを書かせていただきますので、よりよい演奏への参考にしていただければ幸いです。
・曲全体の表現が単調に聞こえてしまわないように、曲の場面や歌詞の内容に合った声の音色を研究したいです。
・発音(母音、子音ともに)のさらなる研究が望まれます。とくに外国の歌詞による作品の場合、どのシラブルも母音の強さが一定になってしまうと、いわゆる「カタカナ歌い」になっていまします。
・音楽の流れだけでなく、各部分のハーモニーを取り出して響きを確認する練習も必要です。
・多声的なテクスチュアによる部分では、音楽の立体感が出せるといいですね。
・短時間で2度上昇して戻る音型(例えば「ソラソ」のように)で、しっかり2度上がり切れていない箇所が目立ちました。
・アウフタクトのタイミングや音の強さが不均一に聞こえました。
・伴奏がお休みする(ア・カペラになる)部分では、言葉の表現力をもっと生かしたいです。なぜ無伴奏なのか、作曲家の意図も想像しながら表現を工夫しましょう。
・外声部に比べて内声部の動きが不鮮明になりがちです。
・同音が連続する旋律で、2つめ以降がややフラットになりやすいです。


<谷村 真一 先生>
【小学校の部】
マスク着用でも声もよく出ていましたし、何よりも発音が明快でした。明るく歌えていたと思います。欲をいえば、学校によっては少し声の響きに工夫ができると良いと思いました。硬くならずに、自然に伸び伸びした歌い方ができると良いと思いました。

【中学校の部】
順位をつけると差がついてしまいますが、どの学校も素晴らしい出来栄えでほとんど差がありませんでした。重唱の部も同様です。したがって選曲の違いかなと思いました。


<山本 裕之 先生>
さすがに決勝、どの学校も大変レベルの高い演奏で、とても楽しませていただきました。
コロナ禍が続く中で練習を続けてくるのは大変だったと思います。 合唱も重唱も、みんなで歌うことは、ホールという空間に「音の彫刻」を彫る、ということだと思います。 彫刻は、様々な種類の刀を使って、いろんな角度でいろんな方向に削っていくことによって、美しい形を作っていきま す。
音楽もそれと同じで、いろんな歌い方(刀)で角度や方向(音の動き方)を工夫し、形(フレーズや音楽の成り行きな ど)を作っていきます。
もし自分達の歌が少し単調かな、もう少し変化や物語がほしいな、と思ったら、ぜひ刀の種類を増やして、削り方の工夫をしてください。その場の空気を動かしている、震わせているんだという意識を持つと、さらに良い演奏ができると思います。



 ========== 器楽部門 ========== 

<朝田 健 先生>

【小学校・合奏第1部門】
リコーダー、弦楽器、打楽器とジャンルが異なり、熱演に評価がむずかしかったです。中でも最優秀賞受賞校は楽しんで演奏していて音楽が活き活きとしていました。

【小学校・重奏部門】
どちらもリコーダー四重奏ですが、ソプラノ、アルト、テナー、バス、いずれの奏者も技術がしっかりしていて楽しいカルテットでした。

【中学校・管楽合奏部門】
色々と状況の厳しい中、よく練習されていてとても良い演奏でした。今回の決勝大会は四県から選出されていて、県の特色のようなものも垣間みえたような気がします。日本あり、ミュージカルあり、ジャズあり。楽器やバンドの音づくりをていねいにされると良いと思います。音を使って音楽の流れが表現できるとよいと思います。


<河合 紳和 先生>
【小学校 合奏第1部門・重奏部門】
リコーダー、弦楽器、打楽器、それぞれの楽器の音色や響きの魅力を皆さんが感じながら演奏していました。指揮に合わせたり、互いにアイコンタクトを取り合ったりしながら、全員が音楽でつながり合っている姿が印象的でした。
以下に、気付いたことを書かせていただきますので、よりよい演奏への参考にしていただければ幸いです。
・短い音の(たとえば8分音符の)アウフタクトをしっかり揃えたいです。
・いわゆる「あと打ち」でリズム感を生み出すパートが、どの団体もやや控えめだったように感じました。
・強弱の差を生かして表現を工夫していましたが、「強い-弱い」だけの違いにならないようにしたいです。「強い」の中にも、「重みのある強さ」「乱暴な強さ」「温かな強さ」「突かれるような強さ」など様々な強さがありますので、イメージをさらに膨らませて強弱を研究してみてください。
・楽器やパートのバランスを考えながら演奏していましたが、目立たせる楽器やパートをもっとクリアに引き立たせてもいいのかなと感じました。

【中学校・管楽合奏部門】
5つの学校がそれぞれまったく趣の異なる曲を演奏してくれました。どれも皆さんが大切に演奏してきた曲だということが、演奏する皆さんの表情から伝わってきました。緊張しながらも、音楽を、演奏を、皆さんが心から楽しんでいる姿がとても素敵でした。
以下、気付いたことを書かせていただきますので、よりよい演奏への参考にしていただければ幸いです。
・テンポを維持すべき所で、やや緩慢になっている箇所が見られました。テンポが緩んでしまいそうな時には、指揮を大きな拍で捉える(例えば、4拍子の曲を2つ振りにするなど)ことも検討してみてはいかがでしょうか。
・全体的に縦のラインの不揃いが目立ちました。とくに、長く延ばす音の処理の仕方に留意が必要だと感じました。
・同じリズムが繰り返される箇所では、リズムを均一に保つようにしたいです。
・ソロはもっとソロらしく、表現を大げさにしてもよいのかなと感じました。ソロが指揮を見すぎ?もっと自由に演奏してもよいのではないかと思いました。


<小櫻 秀樹 先生>
『楽曲を演奏するのに別に難しいことなど知らなくとも雰囲気だけでできるし、聴く方も楽しければ楽曲のことは知らなくてもいい!』と思うことがあるかもしれません。でもその楽曲のことをある程度深く知って演奏すれば、もっと音楽への理解が深まると思います。
例えば、最後の和音が、綺麗だなとか、変な終わり方しているな、とか感じることも多々あるかもしれませんね?そんな時、なぜそう感じるのか?なぜ綺麗なの?なぜ変なのか?このような感じたことを全てみんなで話し合って、お互いの意見を出し合ってください。こうしたことが、さらに音楽を深く知ることにつながります。
個人練習、みんな集まってのリハーサルなど、困難なこともあったと容易に想像できます。これからも皆さんが音楽とともに成長されることを切に祈ります。


<寺井 尚行 先生>
ここ数年続いているコロナ禍で練習時間も満足に取れず、緊張した中での演奏であったと思いますが、皆さん素敵な演奏をされましたので、興味深く聴かせていただきました。
ただ、コロナの影響もあってのこととは思いますが、演奏面でもステージ上の振る舞いでも、集団としてのまとまりを含め、表現することに対する意識が低く思われるグループがあったことは、残念に感じました。
タクトが振り下ろされる前、ステージに上がった時、さらに言えば、それ以前の行動すら、聴衆に思いを伝えることに影響を与えることを考えると、表現するグループとしての普段からの行動や意識は、とても大切になってくると思います。
コロナ禍ということで、こうした意識を持てる機会を充分に取れないのかもしれませんが、素敵な表現のため皆さんで努力して下さい。



<三宅 悠太 先生>
中部日本決勝大会へのご出場、おめでとうございました。
「器楽」カテゴリーは編成が幅広く、吹奏楽・打楽器合奏・リコーダー合奏など多岐にわたる形態の演奏を拝聴しましたが、各団体、大事にされてきたことが音楽の端々に伝わってくる演奏ばかりで胸が熱くなりました。
コロナ禍の影響は想像してもしきれないほどですが、現実ベースで可能な限りのことを尽くしてこられたのではないでしょうか。
音楽を追究されてきたことに(結果に関係なく)自信と誇りを持たれてください。これからの皆さんの人生にも、音楽が共にありますように!

 




令和4年度 CBCこども音楽コンクール 地区予選 結果 
※日にちをクリックするとPDFファイルが開きます。
※9月19日(月・祝)は、9月23日(金・祝)に順延になりました。

               <会場審査>               
9月17日(土)  9月18日(日)  9月23日(金・祝)  9月24日(土)  9月25日(日) 

             <動画による音源審査>            
9月18日(日)  9月23日(金・祝)  9月24日(土)  9月25日(日)
 


大会に関するお問合せ
「CBCこども音楽コンクール」事務局
TEL 052-241-8111(代表)
受付時間:月曜~金曜 午前10時~午後6時 ※祝日を除く

 
 
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