自民党の茂木敏充前幹事長は国会内で記者会見を開き、総裁選挙への出馬を正式に表明しました。
高市早苗前経済安全保障担当相と林芳正官房長官が出馬の意向を固めているほか、小林鷹之元経済安全保障担当相、小泉進次郎農林水産相も出馬を模索していて、この5人での争いが有力となっています。
総裁選に向けて動向に注目が集まる自民党。
9月10日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、総裁選についてつボイノリオと小高直子アナウンサーがリスナーの意見を紹介します。
どうなる総裁選
今回正式に出馬を表明した茂木氏は去年の総裁選挙にも立候補しており、その際の得票は9人中6番目でした。党の総務会は22日に告示、来月4日投開票の予定です。
リスナーからはこんな投稿が寄せられました。
「次の自民党総裁選は、党員も参加するフルスペック型の総裁選となりました。今回は何人くらい立候補するのでしょうか？衆参過半数割れで昨年よりも自民党の国会議員が減っていて、20人の推薦人を集めるのも簡単ではありませんから、立候補する方は減ると思います」（Aさん）
「総裁選まではまだ1ヶ月近くあり、その間の経済対策の停滞が懸念されます」（Bさん）
つボイ「政治に対して動くのではなく、誰が総裁かをずっと決めているから、経済対策などの政治活動は停滞するということですね」
頻繁に首相が変わるということは、こういった面でも国を不安定にさせやすいのかもしれません。
「フルスペック型」とは
つボイ「皆さん『フルスペック型』という部分に注目していますが、やっぱりこれによってちょっと有利、不利が出てきますからね」
小高「国会議員の票の集まり方と党員・党友の票の集まり方というのはちょっと違ってくる場合が多いので、各候補にとってそこが勝敗を決めるひとつのポイントになってくるのかなとは思います」
そもそも総裁選には、党員・党友の投票を省く「簡易型」と、党員・党友も投票する「フルスペック型」の2種類があります。自民党に対する不信感が募る中で、党員らの声も取り入れるべきだという見方が強まったようです。
つボイ「大雑把無い言い方をすると、知名度のある人が有利になってくる」
小高「ひとつそれはありますよね。でもそれがデメリットとして働けば『利害関係が非常に強い』という部分で票の動きがあるかもしれない。その動きを客観的に見ることができるのは、もしかしたら党員、党友の方達なのかもしれませんね」
フルスペック型では党員票の比重が約半分を占めるため、この部分がポスト石破レースに大きな影響を与えることになりそうです。
後の方が有利？
つボイ「これは毎回言われていますが、選挙では後から出てきた方が有利だという説もあります」
小高「それぞれの候補の動きや発言をじっくり見た上で作戦立てられますからね。後出しじゃんけんの方が得だということですよね」
参加者が落ち着いたところで最後に登場すると、印象が強くなるというテクニックです。
小高「出る出ると言われているのになかなか出ないと思っていたらそれは作戦で、実はずっと様子を見ていた、という状況はこれまでにもありました」
ところが後から立候補はリスクもあると小高。
小高「最初に出てきた人がすごい支持されて盛り上がりを見せていたら、後からひょいっと入って行ってもかき消される可能性がありますから」
実直に勝負をするか、小細工をするか。そんなところにも候補者の性格や人となりが現れそうです。
高市氏vs小泉氏？
また、選挙の行方についてこんな意見も届きました。
「フルスペック型なら高市さんや小泉さんに有利になりそうですね」（Cさん）
これは先ほどつボイが言った「知名度が高い方が有利」という傾向からの分析です。これに対し小高は高市氏と小泉氏の状況を比較しています。
小高「高市さんは安倍さんの後継者を名乗っているだけあって色々と発信しているので、経済対策にしろ何にしろ『総理になったらこういうことしたいんだろうな』という内容がなんとなく伝わってきます。
でも小泉さんはコメ不足対策に関しては色々と発信していましたけど、それ以外の経済対策や防衛に対する考えなどがまだぼんやりしているので、これから候補になった時にそれらをどれだけアピールできるのかという部分がカギになってくるでしょうね」
この5年間で4人目の首相を決めることとなる今回の総裁選、どんな展開になるのか今後さらに注目が集まります。
（吉村）
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2025年09月10日09時16分～抜粋