つボイノリオの聞けば聞くほど

「のぞみ」より速い新幹線ができたらどんな名前になるのか

旅行の時にも仕事の時にも、私たちを遠く離れた地まで早く快適に送り届けてくれる特急列車や新幹線。技術の発達とともにどんどん速く走れる電車が作られ、今や生活に欠かせないものの内のひとつとなっています。

5月28日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーが、新幹線の名前をテーマに大喜利を繰り広げます。

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80キロで飛ぶ鳥

きっかけはリスナーからの投稿でした。

「仕事帰りに高速道路を80キロでトコトコ走っていたら、ツバメが横を同じようなスピードで飛んでいきました。めちゃめちゃ速いですね!」(Aさん)

小高「ツバメは意外と速いよね」

つボイ「車での80キロはトコトコだけど、ツバメが同じ速さで飛んでると『すごい速い』と感じたわけですね」

同じ速さなのに、それが何のスピードなのかによって感じ方が違うというのは面白いです。

小高「確かに80キロってスピードとしてはかなり速いはずなんですけど、自分で乗っている時の体感としてはそんな感じがしないですよね。だからツバメを見てはやっ!って思ったんじゃないですか?」

ツバメの一般的な水平飛行の速さは時速50キロほどですが、餌の捕獲や天敵から逃げる時などには時速200キロ近くまで加速することもあるそうです。

どんどん速くなる列車

つボイ「だからこそ、昔の特急列車の名前に『つばめ』というのがあったんですね」

特急列車「つばめ」は山陽と九州とを結ぶ特急として活躍し、1975年まで運行されていました。現在は九州新幹線にその名が引き継がれ、今でも多くの人々に愛されています。

つボイ「でももっと早い新幹線が開業した時に『名前をどうするか?』となって。誕生したのが『こだま』ですよ」

「こだま」は東海道新幹線、山陽新幹線で運行する特別急行列車です。すぐに返ってくる音の響きになぞらえたその名前は、確かにツバメよりも速そうです。

つボイ「その後さらに速い新幹線ができた。次は『ひかり』」

「ひかり」も同区間で運行する列車です。「光の速さで」なんていう例えがあるくらい、速いものの代名詞と言えばこれです。しかしその後、最高速の新幹線が走ることになって『ひかり』と名付けた人は頭を抱えたのではないでしょうか。これ以上速いものは地球上にはありません。

小高「だから『のぞみ』と名付けた」

つボイ「『のぞみ』という感性。これは光よりも速いだろうと」

「つばめ」から始まった命名物語は、最終的には物質や事象ではなく概念の話になりました。

命名の由来

つボイと小高のトークを聞いて、リスナーからこんな投稿が寄せられました。

「特急列車のこだまの由来についてです。こだまが開通する1964年までは、東海道線の特急は1日では片道しか運行できなかったのです。それが速くなって往復できるようになったので、行って返ってくるこだまにちなんで命名されたようですよ」(Bさん)

諸説あるようですが、東海道新幹線の開通に伴い初めて運行した新幹線ということで、人々から格別の愛着を持たれていることには違いないのではないでしょうか。
また、こんな投稿も。

「列車名に『こだま』があるのに『ひびき』がないのは残念です。車内メロディはもちろん『チッチキチー』です」(Cさん)

つボイ「こだまひびき、そういうことか(笑)」

さらに速いもの

一方で大喜利を始めるリスナーも。

「新幹線の『のぞみ』の次を考えました。『妄想』『欲望』」(Dさん)

つボイ「速いよこれは!」

小高「『え~次の妄想に乗る?』とか話すんですか?(笑)」

つボイ「いや、妄想より欲望がいい。欲望という名の電車や」

確かに速いかもしれませんが、一度走り出したら止まらなさそうな気配を感じます。

「『のぞみ』より速いものの言葉を考えました。『失脚』。人間コツコツ積み上げても、落ちる時はあっという間です」(Eさん)

小高「お~怖い(笑)」

つボイ「ビジネスマンが『これから失脚に乗って東京行く』とか言うんですか(笑)」

「築城三年、落城三日」という言葉があるように、築き上げるのに時間はかかっても失うのは本当に一瞬です。上手い例えですが、縁起の悪い新幹線になってしまいそうです。

小高「急がば回れという言葉もありますし、『コツコツ』という名前の方が案外速いかもしれませんね」

列車の名前を考えていたはずなのに、なぜか人生の教訓を得たような気がします。
(吉村)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2025年05月28日09時31分~抜粋

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