つボイノリオの聞けば聞くほど

「緊急事態宣言」発令から5年。コロナ禍を振り返る

新型コロナウイルスの感染抑止策として、政府が初の緊急事態を宣言してから今年4月7日で5年を迎えました。

5年も経つとコロナ禍で変化したことも「当たり前」になって、「リモートワーク」や店舗入口の消毒液、レジ前で間隔を空けて並ぶよう示す表示なども、今ではすっかり見慣れた日常の風景になりました。

この日に放送されたCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、さまざまな生活様式の変容を余儀なくされた緊急事態宣言下での出来事について、つボイノリオと小高直子アナウンサーが振り返ります。

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はや5年

2020年4月、緊急事態宣言が発令されると、店舗の営業や個人の外出などに関して自粛要請を行ない、経済や社会活動は大きな打撃を受けました。
おととしの5月には感染症法上での位置づけが「5類」に変わっていますが、政府は経験を踏まえ、引き続き今後の体制の整備を進めています。

昨年7月に全面改訂された新型インフルエンザ等対策政府行動計画では、基本戦略を「感染拡大防止」と「国民生活・経済への影響の最小化」と設定しました。必要がある場合は外出の自粛や休校、休業などを要請する一方、感染拡大のスピードや重症化リスクに応じ、対策を柔軟に見直す方針も掲げました。

ただ感染拡大の恐れが生じた場合の対策は、国民の協力を前提とする手法は変わっておらず、国民生活への影響をどう抑えるかについては今後も課題となりそうです。

効果はあったが

小高「日本でここまで感染症が広がった経験がなかったものですから、最大限の抑制措置をしたんですよね。その分やりすぎてしまった部分もあったし、後から振り返ってみればその方法にも改善の余地が多くみられた」

「緊急事態宣言」。その異様な状況に、戸惑いながら日々を過ごしていた人も少なくないのではないでしょうか。職場や学校での生活も変化を余儀なくされ、全員が手探りの状態で感染と向き合っていたことでしょう。

しかし緊急事態宣言は流行の抑制につながったとする評価がある一方で、社会や経済への打撃は看過できないものとなりました。

小高「前回はしょうがなかったとしても、そこからいろいろ学び直して『じゃあ次の時はこうしよう』というのが、だんだん構築できていけばいいのかなと思いますよね」

影響が大きかったのは

つボイ「この5年間、皆さんいろいろな影響があったんじゃないですか?」

そう言うつボイ自身も、仕事の営業がほとんどなくなってしまったといいます。

小高「お仕事によっては本当に滞ってしまってっていう方もみえますよね」

つボイ「居酒屋さんなんてどうだったんでしょうか?」

密集・密接してマスクを外す状態になる飲食店は、コロナ禍で特に影響を受けた業種であるともいえます。そんな中始まったUberEatsなどの出前サービスはすっかり定着し、今でも私たちの生活に利便性をもたらしています。

つボイ「学生さんたちもオンラインでキャンパス生活、なんてなってね。本当は楽しみにしてたでしょうに」

小高「入学式や卒業式が結局なくなっちゃったっていう世代もありますよね」

学生生活は、その時期にしか経験することのできないかけがえのないものです。コロナが落ち着いたからといって、失われた学校生活を取り戻すことは出来ません。
こども達の安全と豊かな経験、どちらも両立させられる良い方法が模索できればよいのですが。

意外な良い事

小高「今までの経験を生かして次に何をするか考えることが大切なんでしょうけど、日本って何となく普段と違う異常事態があると、結構ガタガタっとなっちゃうことが多いので。事前にできることをあらかじめ考えておかなきゃいけないなと思います」

コロナが世間に与えた影響は大きいですが、そんな中でもひとつだけ良いことがあったというつボイ。

つボイ「毎年1回や2回は風邪ひいてたんです。コロナ禍になってから、うがい・手洗い・マスクをするようになって1回も風邪ひいてないんです」

こういう人は案外いるのではないでしょうか?コロナ禍で習慣づいて、流行の収まった今でも意識せずやっているとのこと。
社会に深刻な影響を及ぼした異例のパンデミックでしたが、「悪いことの中にも意外と良いことがあったね」と締めくくったつボイでした。
(吉村)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2025年04月07日09時10分~抜粋

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