つボイノリオの聞けば聞くほど

大人になってわかった。チューリップ「虹とスニーカーの頃」の歌詞の意味

CBCラジオ「つボイノリオの聞けば聞くほど」の「トーマスの箱」コーナーでは、「年忘れ!輝く不適切ソング大賞」と題し、この1週間にわたり特別企画を放送しました。

コンプライアンスが叫ばれる昨今。「いい曲なんだけど、令和の今聞くとちょっとその歌詞が…」と思われる曲をリスナーに募集しました。

最終日となった12月13日の放送では、リスナーの投稿からこれまでに紹介された曲を振り返り、新たな不適切ソングも取り上げました。

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「パタパタママ」と「パタパタパパ」

まずは、水曜日に放送した「パタパタママ」への反響です。

「『パタパタママ』が不適切ソングになるんですね。今はお母さんが家のことをするのが当たり前ではないからなのですね。私は男ですが、確かに今こんな生活をしていますね」(Aさん)

専業主婦が当たり前だった時代から変わり、今では「パタパタパパ」も存在しています。

「パタパタママよりパタパタパパの方が韻を踏んでいて時代を感じる」と気付いたつボイノリオでしたが、小高直子アナウンサーは「言いにくいね」と一言。

確かに、「パ」の連続は発音しづらいですね。

歌詞に秘められた意味

続いては火曜日に放送して話題になった、チューリップの「虹とスニーカーの頃」についての反響です。

この回では、歌い出しの「わがままは…」という部分が不適切だという内容が取り上げられましたが、Bさんはさらに別の不適切箇所を発見したそうです。

「『びしょびしょぬれの トレーナーが乾くまで抱き合った』というところです。この曲を初めて聴いた中1の頃、『濡れたトレーナーを乾かすため、ハグをしているんだ』と思ってました。

でもよく考えれば、濡れた衣服が人間の体温で乾くはずもなく、トレーナーを脱いで干している間、せっかくだから“いたした”という意味であることを大人になってから気づきました」(Bさん)

大人になったと感じた瞬間

さらにBさんは、「自分が大人になったと感じた瞬間は?」と尋ねられたとしたら、「虹とスニーカーの頃の歌詞の本当の意味に気づいたとき」と答えたいそうです。

つボイ「この人の考えは妥当じゃないですか。濡れたやつを乾かさなきゃいかんですよ。脱ぎましたやん。乾くまでずーっと裸で待っとるんですか?時間の無駄じゃないですか、それ」

服を着ている時、裸になった時、乾くまでの時間。それぞれの時間を有意義に使うという人間の行動は、不適切ではなく「時間の上手な使い方」だろうと主張するつボイです。

小高は「解釈はそれぞれ~」と、軽めにスルー。

迷惑な撮り鉄よりも不適切

それでは新たな不適切ソングに参りましょう。流れてきたのは、海援隊の「思えば遠くへ来たもんだ」です。

「線路に入り込んで、電車や汽車の撮影をする一部の悪質な撮り鉄が迷惑をかけて非難されておりますが、この歌に出てくるやつは、もっと不適切です」(Cさん)

不適切なのは「冷たいレールに耳をあて」の部分。

「線路に入って、冷たいレールに耳を付けるなんてやりすぎでしょ!それも常習犯でやってるなんて許せません。『コラ!鉄矢!』と言ってください」(Cさん)

金八先生から「このばかちんが!」と怒られてしまうであろうエピソードです。

つボイ「危ないやないか!ということですよね」

小高「確かにね(笑)。ありましたね」

歌の情緒と現実の線引き

つボイ「外国映画なんかでも、線路の上を歩いたりするシーンがありますよね」

小高「『スタンド・バイ・ミー』とかね」

つボイ「法律的にはこれ、あかんことですので」

小高「危ないから気をつけてくださいね、って今はいわれているので」

つボイ「立ち入るだけでもあかんのに、線路に耳をくっつけるなんていう」

小高「歌の中だけの情緒ぐらいだったらいいのかもしれないですけど。そうは言っても『いいのか!』と思われたら困るぞ、ということで送っていただいたのが、この曲だということです」

昔は何も思わなかった歌詞に、今聞くと違和感を覚えることもあります。これも時代の流れですね。
(minto)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2024年12月13日10時12分~抜粋

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