12月3日にCBCテレビなどが報じたところによると、10月20日に名古屋市の市バスで運転手に向かって怒鳴りつける乗について、が名古屋地検は11月29日付けで不起訴処分としました。理由は明らかにされていません。
こうした客による暴言や暴力行為、いわゆる「カスタマーハラスメント」が社会的な問題として認知されるようになっています。
12月3日放送『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)では、カスタマーハラスメントに関するおたよりをつボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介しました。
電車で受けたカスハラ
以前、番組でもカスハラについて取り上げましたが、その内容を受けてのおたよりが届きました。
「カスハラを受けたバスドライバーさんの話、つボイさんが目撃されたクレーマーとか、私も同じような経験をしております。
鉄道会社に入社して5年になりますが、駅の改札口で1回、電車の車掌で乗務中に1回、計2回暴力行為を受けました。いずれも酔っ払いです。
乗り換え口で切符を取り忘れた、ドアに寄りかかっていて注意した。落ち度は向こうにあるのに、酒の勢いで殴られました。
車掌で乗務していた時は飛び蹴りをされて手を負傷し、約1か月乗務できなくなりました。
収入も激減したのに、支払われたのは慰謝料と治療費込みで50万円程度。
とはいえ、また殴られるのではないかと恐怖は消えません。
今日もこれから仕事ですが、給料日の後の金曜日、嫌な予感がします。
こうした暴力を受けて仕事を辞めていった人間も多く見てきました。
これからまた忘年会シーズン、酔っ払いが街に出てくる。酒関連で起こる事件がゼロになりますように…」(Aさん)
カスハラを対処する動きも
東京都では今年の4月からカスハラ防止条例が施行され、先月は三重県桑名市であまりにも悪質なカスハラの場合は氏名を公表するという条例案が提出されていて、以前よりは改善しつつあります。
「酒に酔っていて覚えていない」は正当な理由にはならず、慰謝料を払ったからといって終わる話ではなく、被害を受けた側は仕事を辞めることにもなりかねません。
小高「私もお酒は好きではありますけど、公共の場において、ちょっとお酒に関して社会が今まで甘すぎるような場面もあるのかなと。
傷つく人たちの心の傷は大変なので、そこはもうちょっと社会的に是正できれば良いのかなって」
つボイ「酒を飲むと上にあった理性が飛んで、余計に出てくるという説は正しいと思いますよ」
バスでのカスハラ
交通関係のカスハラについて、もう1通紹介しました。
「先日、バス停に来たバスの運転手さんにおじいさんが、『おい!早よどかんかい。お前が行かへんから後ろのバスが待っとるやろ!早よ行かんかい』。
おじいさんは後ろ(のバス)に乗るはずだったのでしょう。
バスの運転手さんは毅然として、『このバスが定時に発車するまでは、もう少しお待ちください』と対応していました。聞いていた周りの人も嫌な気分になりました。
こういう人って、自分の人生が楽しくない人がストレスの吐口として理不尽なことをぶちまけてるとしか思えません。人生の先輩としては品のない行動だと思いますけれどもね」(Bさん)
バスも昔からカスハラが問題視されてきました。
小高は「ハラスメント系って被害者は心が折れてて、それに立ち向かう抗う力がなくなってるのがわりとセットなので、法律や社会のルールづくり、周りの人たちの助けで解決できるといいかな」とまとめました。
(岡本)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2024年12月03日10時47分~抜粋