日本では、結婚した場合に夫婦揃って夫または妻どちらかの姓を名乗るケースが大多数です、
そんな中、国連から勧告された内容が話題となっています。
11月6日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーが、「選択的夫婦別姓の勧告」についての話題にします。
パスワードを忘れた時の質問「母親の旧姓は?」と聞かれる不思議の原因
国連の女性差別撤廃委員会からの勧告
10月下旬、女性への差別を目指す国連の「女性差別撤廃委員会」が、ジェンダー平等にむけた日本政府の取り組みに対する見解を発表しました。
夫婦が同じ苗字にすることを定めた日本の民法に対し、改正を求める勧告を出したのです。
小高「これね、今回で4回目の勧告なんですよ。SNS等では『内政干渉だ』なんて意見もあるんですけど、この勧告は日本も批准している『女性差別撤廃条約』への各国の取り組み状況を定期的に審査しているもの。無関係というわけではない」
つボイ「批准している条約に基づく審査なら、内政干渉にはならないですね」
結婚した夫婦が同じ苗字を名乗ることを定めた現在の民法の規定は、夫の姓を余儀なくされることが多いことが指摘されています。
本来はどちらでもいいことになっていますが、女性が男性側の姓を名乗ることが必然となっている状況が指摘されたわけです。
夫婦が同じ苗字にすることを定めた日本の民法に対し、改正を求める勧告を出したのです。
小高「これね、今回で4回目の勧告なんですよ。SNS等では『内政干渉だ』なんて意見もあるんですけど、この勧告は日本も批准している『女性差別撤廃条約』への各国の取り組み状況を定期的に審査しているもの。無関係というわけではない」
つボイ「批准している条約に基づく審査なら、内政干渉にはならないですね」
結婚した夫婦が同じ苗字を名乗ることを定めた現在の民法の規定は、夫の姓を余儀なくされることが多いことが指摘されています。
本来はどちらでもいいことになっていますが、女性が男性側の姓を名乗ることが必然となっている状況が指摘されたわけです。
パスワードを忘れた時の設定にも…
夫婦が希望すれば、結婚前の姓を名乗ることができる「選択的夫婦別姓」を実現するよう勧告されていますが、政府では実現に向けた動きが鈍っているのが現実。
小高「言うまでもなく、この件はいろいろ議論されていますけどね。あらためて考えるきっかけとして中日新聞には10月31日付でこんな記事がありました」
名古屋市内に拠点を置く広告会社で作る「名古屋広告業協会」が毎年企画している持続可能な開発目標であるSDGsへの理解を深めるPR広告のコンペで、「どうして旧姓を聞かれるのは決まって母親なんだろう?」という問いかけを盛り込んだデザインが、グランプリになったそう。
例えばインターネットサイトのパスワード設定で「パスワードを忘れた時の質問」のヒント。
「ペットの名前は?」「初恋の人の名前は?」「出生地は?」などの質問に並び、よくあるのが「母親の旧姓は?」というものです。
つボイも「確かによく見かけるな」と納得。
小高「言うまでもなく、この件はいろいろ議論されていますけどね。あらためて考えるきっかけとして中日新聞には10月31日付でこんな記事がありました」
名古屋市内に拠点を置く広告会社で作る「名古屋広告業協会」が毎年企画している持続可能な開発目標であるSDGsへの理解を深めるPR広告のコンペで、「どうして旧姓を聞かれるのは決まって母親なんだろう?」という問いかけを盛り込んだデザインが、グランプリになったそう。
例えばインターネットサイトのパスワード設定で「パスワードを忘れた時の質問」のヒント。
「ペットの名前は?」「初恋の人の名前は?」「出生地は?」などの質問に並び、よくあるのが「母親の旧姓は?」というものです。
つボイも「確かによく見かけるな」と納得。
つボイの困ったレア体験
確かに「母親の旧姓は?」は、女性が夫側の苗字にすることが大前提となった質問です。
この点に焦点を当て、日常の中にある無意識の思い込み「アンコンシャスバイアス」に気付かせてくれる広告でした。
つボイ「私事ですけど、困ることがあって。僕の母親ね、旧姓が2回も変わってるんです。だからどっちにしたらいいのかという葛藤があるんですけどね」
小高「また別のところで悩んでるんだ(笑)」
昨年の厚生労働省の調査では、夫の苗字を選択した夫婦の割合は94.5%。世間の大前提と変わらない現実が浮かび上がってきます。
パスワードを忘れた際の質問設定には大半の方は困らないかもしれませんが、日常会話の中で「女の子は結婚したら名字が変わりますからね」という会話も健在です。
「選択的夫婦別姓」がいつ法案として成立するかは見通しが立っていません。
こうした現状を少しずつ変えるためにも、アンコンシャスバイアスから少しずつ気づき、行動を変えていくことが大切なのではないかと小高が締めくくりました。
(葉月智世)
この点に焦点を当て、日常の中にある無意識の思い込み「アンコンシャスバイアス」に気付かせてくれる広告でした。
つボイ「私事ですけど、困ることがあって。僕の母親ね、旧姓が2回も変わってるんです。だからどっちにしたらいいのかという葛藤があるんですけどね」
小高「また別のところで悩んでるんだ(笑)」
昨年の厚生労働省の調査では、夫の苗字を選択した夫婦の割合は94.5%。世間の大前提と変わらない現実が浮かび上がってきます。
パスワードを忘れた際の質問設定には大半の方は困らないかもしれませんが、日常会話の中で「女の子は結婚したら名字が変わりますからね」という会話も健在です。
「選択的夫婦別姓」がいつ法案として成立するかは見通しが立っていません。
こうした現状を少しずつ変えるためにも、アンコンシャスバイアスから少しずつ気づき、行動を変えていくことが大切なのではないかと小高が締めくくりました。
(葉月智世)
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