AI技術の進化がめざましい近年においては、あらゆるものが自動化され注目を集めています。
すでに自動化された技術もどんどん精度が高くなり、我々の暮らしを豊かにしています。
10月29日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、AI技術を活用した自動運転に関するニュースが取り上げられました。
AIの進歩によって交通事故や危険運転は減らすことができるのか、それに伴って懸念される点はあるのか。
つボイノリオと小高直子アナウンサーが、それぞれ意見を交わします。
トヨタ&NTTのタッグで目指す自動運転
トヨタ自動車とNTTが、車の自動運転向けのソフトウェア分野で協力して事業を行なうことがわかりました。
AIを使って事故を減らすシステムの開発に取り組むとのこと。
走行中のデータをAIが分析して、事故の可能性がある場合にはブレーキやハンドルを自動で制御するといった仕組みを目指すようです。
自動運転技術はレベル0からレベル5までの6段階に分かれています。
現在広く流通しているのは、レベル2の「アクセル・ブレーキ操作およびハンドル操作の両方が部分的に自動化された状態」までです。
2023年5月に国内で初めてレベル4のサービスが開始されましたが、完全自動運転とされるレベル5もあと数年で実現されると言われています。
今回の研究・開発には両社併せて数千億円規模を投じ、2028年をめどに実用化する構えです。
また、開発したシステムは外部の自動車メーカーにも提供する計画とのことです。
このシステムでは大量のデータを処理するため、NTTが研究を進めている次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」を使って開発を進めるとされています。
AIを活用した安全技術の開発競争が激化する中で、日本を代表する2社が連携することによってさらに飛躍的な技術の向上が期待されています。
免許制度も変わる?
このニュースを聞いて、つボイの頭にはとある予想が浮かびます。
つボイ「こうして安全技術が発達してくると、免許制度も3種類くらいに分かれてくるんじゃないかと思うんです」
現在、運転免許には「マニュアル」と「オートマチック」の2種類があります。
運転者が手動でギアチェンジを行なうマニュアル車に比べ、オートマ車は自動でギアチェンジをしてくれるため難しくありません。
最近では流通する車もほとんどがオートマ車のため、オートマ限定の自動車免許しか持っていないという人が多いのではないでしょうか。
つボイ「オートマが出た時、僕らは『簡単になったな~』と思いましたよ」
マニュアル運転では坂道で発進するときに半クラッチする必要があったりと、技術を要する側面があったと語るつボイ。
つボイ「自動運転車が誕生したら『AI免許』みたいなのが新しくできて、これを取得すると自動運転可能な車であれば操縦ができる、っていう感じになりそう」
AI技術を駆使した高度な自動運転車が登場したあかつきには、オートマ車ができた時のように免許制度も変わっていくのではないか、と予想します。
AIにかかる電気コスト問題
一方小高は別の観点からこのニュースを聞いていたようです。
小高「最近はいろいろな物が生成AIで管理されていますけど、聞いた話によるとAIってものすごい電気を使うらしくて。
世の中のすべてがAIに特化していくと、びっくりするくらいの電気料がかかるみたいなんですよ」
AIを使用することでかかる電気のコストを、どう賄っていくのかという不安が頭をよぎったようです。
クリーンなエネルギーで環境に優しいと話題になった電気自動車ですが、売り上げが伸び悩んでいる理由のうちのひとつにはインフラ不足も挙げられます。
「電気自動車もそうだけど、AIの電気使用量は尋常じゃない」と続ける小高。
電力不足のため節電が呼びかけられる近年の日本で、はたしてそれほどの電気量を捻出できるのかは疑問が残ります。
つボイ「エネルギー問題にも発展してくるよね」
「そういった側面も含めトータルで考えていくと、難しい部分もありますね」と締めくくった小高でした。
とはいえ、事故や危険運転を防ぐことができる技術はすばらしいものです。
トヨタとNTTの連携によって一体どんな自動車が開発されるのか、期待が高まります。
(吉村)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2024年10月29日09時16分~抜粋