ピークの10分の1以下に減少
「結婚のお祝いや弔電、合否の連絡など、通信・通知手段として利用されてきた電報が廃止の方向になりそうです」(Aさん)
楽しそうに電報を運んでいたうさぎさん、失業?
NTTによると電報のピークは、およそ9400万通の利用があった1963年。
しかし携帯電話の普及で、2022年には377万通と、10分の1以下になってしまっています。
「電報は通信事業法に基づくサービスで、電報を終了するには総務省の認可が必要だそうですが、いずれは廃止になってしまいそうです。昭和は遠くなりにけり」(Aさん)
NTTは今後、電報廃止の方向で議論を重ねる方針のようです。
「チチキトク」「カネオクレ」
NTTの島田明社長は記者会見で「どこかのタイミングで終了させる方向で公的な場で話を進めるべき」と述べました。
当初電報は緊急連絡に使われることが多かったのですが、現在では弔電や祝電の利用が9割となっているそうです。
つボイ「昔のドラマなんかで、ようありましたやん」
小高「『チチキトク スグカエレ』」
つボイ「それもありましたけど。『カネオクレ』いうのもあった(笑)」
小高「緊急なんやなー」
ハガキや手紙よりも早く知らせることができる電報は、緊急を要する際に非常に重宝されていました。
司会者は大喜び?
つボイ「ドラマチックじゃないすか。夜にご飯を食べてたら『ドンドンドン!電報です!』『はい、ちょっとお待ちくださいませ』。パッと見たら『チチキトク スグカエレ』。えっ!?という。なんかいかにも夜に届く電報のドラマ性みたいなことがありました」
そしてこんなシチュエーションも。
小高「『ここで祝電が入っておりますのでお知らせいたします』みたいな感じで。結婚式で読んだりとか」
たびたび結婚式の司会を頼まれるつボイや小高にとって、この「祝電披露」のコーナーがなくなるのは実は朗報のようです。
小高「肩書きとか名前とか、間違えないように」
つボイ「固有名詞がめっちゃ難しいんですよ。あれがなくなるわけで我々は大喜びですが」
とはいえ電報がなくなるだけで、結局は他の手段で受け取った「祝いの言葉」を披露することになりそうです。
「サクラサク」のアルバイト
「半世紀近く前の話ですが、自分は就職活動の企業から採用通知の一報を電報で受け取りました」(Bさん)
小高「『サクラサク』とかね。あれも電報でしたね」
つボイ「学生のアルバイト減りましたな」
その昔、地方に住む受験生にいち早く合否を伝える「電報屋」と呼ばれる学生アルバイトが存在していました。
小高「今はね、メールとかでシュッと一瞬のうちに送ることができますから、そういう意味ではもう役割は終えたのかな、なんてことなんでしょうか?」
つボイ「祝電はね、周りがちょっと豪華だったり」
小高「プーさんが手紙を持ってくるやつもあるよ」
つボイ「あれ高いわ、一番高い」
つボイが原因?
つボイ「気持ちは伝えないかん、こういう商売やから。でもお金ももったいないんで、結婚式場の事務所にFAXを送ってました。『これ読んでて』っていうとね、ほとんど金かからへん」
小高「そういうことするからなくなったんだ!」
電報が廃止になる原因のひとつに、つボイの行動もあったかも?
つボイ「これも良きにつけ悪しきにつけ、時代なんでね。そうか、と思うよりしょうがないんですけどね。うさぎもこうやって、かつては一生懸命運んでおりました」
(minto)