夏のトイレというと怖い話がつきものです。特に幼い頃はこの手の話を本気で信じてしまったという方も多いでしょう。
7月25日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』「トイレのコーナー」では、そんな思い出のおたよりを、つボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介します。
「カッパ便所」と言わないで
昔のトイレは汲み取り式です。それが怖い話につながります。
「汲み取り式のトイレが、当時通っていた小学校の西側にありました。本来なら西便所といいますが、我々の頃は『カッパ便所』と言っていました。
確か4年生か5年生の時、ひとりの先生が職員室のマイクで、『全校のみなさん、西側にあるトイレのことを『カッパ便所』と言っていますけど、先生はとても悲しいです。これからは『西便所』と言うようにしましょう。はい、みなさん西便所と言ってください。大きな声で西便所。聞こえませんよー、はい、西便所』」(Aさん)
小高「なんで『西便所』とみんなで一斉に言わないといけないか、全然わからない。
なんで先生そんなに悲しくなったのだろう。『カッパ便所』って別に誰かを悲しませるものではないけど」
つボイ「たぶん生徒さんの中でも感受性の強いこどもは、カッパ便所って怖くて行けないということがあったのではないの?」
先生の「西便所」と呼ばそうという並々ならぬ熱意が不思議です。
トイレに花子さん?
学校には怖いトイレの話がたくさんでもあります。
「小学校の時に『トイレに花子さんがいた』と誰かが言った途端、休み時間に学校中の児童がトイレに殺到して大変なことになったことがあります。先生たちが『トイレには花子さんはいません』(見たんか!)と叫び、児童たちを教室に誘導させたのを覚えています。
その騒動が終わった次の日は、例のトイレに集まる子はいましたが、だんだん少なくなりました」(Bさん)
小高「飽きてきた?」
つボイ「学校のトイレにはいろんなことがありますね」
小高「先生って大変だね。昔はこんな仕事があった」
今から考えればのどかな話です。
下から手が…
当時のトイレはぼっとん便所が多く、それが怖さを増しています。
「私も田舎の山奥で育ちましたので、家にあるトイレ、めっちゃ怖かったです。子どもの頃は、いつも兄ちゃんが『下から手が出てくるからな。上からは髪の毛の長い女が見ているぞ』と。
毎日夜、トイレに行きたくありませんでした。だから、よくおねしょをしちゃいました。田舎の夜は真っ暗で街灯もなく、オバケが出る条件しかありませんでした」(Cさん)
つボイ「昔のトイレは母屋とは離れた真っ暗な庭にあるんですね。そこへ夜、ひとりで行くんですから、それは怖いというのもわからなくはないですねぇ」
おねしょをしても仕方ないです。面白がって言うお兄ちゃんは困りものですが、これもよくあることです。
オバケはウンチまみれ?
こどもの頃は真剣ですが、大人になって考えるとほほえましい面もあります。
「私が小学校1年生の頃、トイレは別に建っておりまして、木造で当然汲み取り式です。
怪談はありました。夜中に入ると、赤い手や青い手が出て来てお尻を撫でると。
大人になって考えると、幽霊はウンチまみれですよね。気の毒になってきました」(Dさん)
つボイ「幽霊も便槽で待っていると思うとかわいそう。ウンチまみれの手で触られるという方が怖いです」
冷静に考えると、そんなものです。こどもは怖い話が好きなのかもしれません。
(みず)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2024年07月25日10時03分~抜粋