この3月までCBCラジオで放送されていた『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』の「ニッポンはじめて物語」というコーナーでは、CBC論説室の北辻利寿特別解説委員が毎週、日本の企業が開発、進化させた商品にまつわる誕生エピソードを紹介していました。
そのコーナーが『ニッポンはじめて物語 世界初・日本初のヒット商品を生んだ開発者の熱き魂』(東京ニュース通信社)という1冊の本になりました。
4月17日放送『つボイノリオの聞けば聞くほど』では著者の北辻委員が自ら登場し、出版するきっかけや読みどころについて語りました。
意外!ビニール傘もドリアも日本が発祥
意外な物が日本初!
ラジオの1コーナーとして3年間さまざまな商品を紹介してきましたが、魅力的な話が多く、北辻が物を書くことが好きなこともあって、Webコラムとしても執筆してきました。
それに目をつけた出版社からお話をいただき、120個ほどのエピソードの中から70個を厳選し、本にまとめています。
第1章の「世界に誇る!ニッポン生まれ。その誕生の物語」では、外国生まれだと思っていたものが意外と日本生まれだということに気づかされます。
小高直子アナウンサーが目を引いたのはビニール傘で、いかにも外国で最初に作られていそうですが、日本生まれです。
もともとは大名行列に油紙をかけていたところから始まり、やがて傘屋へと発展していきます。
雨の日に傘をさして目の前が見えなくなると困るのであれば、かけていたビニールをそのまま張ればいいという発想から、ビニール傘ができたそうです。
また、世界初の本格的な自動改札機は、1970年(昭和45年)に開催された大阪万博に向けて作られた駅で設置されたのが始まりです。
意外なところでは、ドリアも日本発祥のものとして紹介されています。
それに目をつけた出版社からお話をいただき、120個ほどのエピソードの中から70個を厳選し、本にまとめています。
第1章の「世界に誇る!ニッポン生まれ。その誕生の物語」では、外国生まれだと思っていたものが意外と日本生まれだということに気づかされます。
小高直子アナウンサーが目を引いたのはビニール傘で、いかにも外国で最初に作られていそうですが、日本生まれです。
もともとは大名行列に油紙をかけていたところから始まり、やがて傘屋へと発展していきます。
雨の日に傘をさして目の前が見えなくなると困るのであれば、かけていたビニールをそのまま張ればいいという発想から、ビニール傘ができたそうです。
また、世界初の本格的な自動改札機は、1970年(昭和45年)に開催された大阪万博に向けて作られた駅で設置されたのが始まりです。
意外なところでは、ドリアも日本発祥のものとして紹介されています。
日本で独特の進化
第2章と第3章では、もともとは外国発祥の物に対して、日本の企業によって大きな進化をさせた物が紹介されています。
例えばヘアドライヤーは外国にありましたが、日本によって速く乾かせるだけではなく、マイナスイオンの効果により髪を守りながら乾かしたり、美しい髪を保たせたりしていて、さらには地肌を守る効果もあります。
マヨネーズはスペインのメノルカ島という島で、フランスの将軍が見つけたことをきっかけで広まりました。
そこの町の名前をマオンといい、マオンのソースをフランス語でマオンネーズといい、英語でマヨネーズと呼ばれました。
そのマヨネーズをアメリカで知った日本人が、キユーピーの創設者である中島董一郎氏。
栄養価が高いソースで、日本人もアメリカ人のような立派な体格になってくれればという思いから、日本にマヨネーズを広めました。
日本独自の特徴としては、まろやかにするために卵の黄身をたくさん入れるなどの工夫をしていますが、キューピーちゃん人形のように人気者になってほしいという思いも込められていたそうです。
例えばヘアドライヤーは外国にありましたが、日本によって速く乾かせるだけではなく、マイナスイオンの効果により髪を守りながら乾かしたり、美しい髪を保たせたりしていて、さらには地肌を守る効果もあります。
マヨネーズはスペインのメノルカ島という島で、フランスの将軍が見つけたことをきっかけで広まりました。
そこの町の名前をマオンといい、マオンのソースをフランス語でマオンネーズといい、英語でマヨネーズと呼ばれました。
そのマヨネーズをアメリカで知った日本人が、キユーピーの創設者である中島董一郎氏。
栄養価が高いソースで、日本人もアメリカ人のような立派な体格になってくれればという思いから、日本にマヨネーズを広めました。
日本独自の特徴としては、まろやかにするために卵の黄身をたくさん入れるなどの工夫をしていますが、キューピーちゃん人形のように人気者になってほしいという思いも込められていたそうです。
偶然失敗したものがヒット商品に
商品の開発にはかなりの苦労が伴いますが、中には失敗から誕生したものもあります。
例えば、カニカマもそのひとつ。
その昔、日中関係が悪化した際に中華料理で使うクラゲが入ってこなかったことから、石川県にあるスギヨという会社に人工クラゲを作ってほしいという依頼が入ってきました。
開発が進み、試作品にしょうゆをかけて食べたところ、コリコリとした食感にはならず、柔らかい物ができあがってしまいました。
失敗かと思いきや、スタッフの1人が「これはカニの味がするんじゃないか?」と思ったことで、カニカマにシフトしたそうです。
これ以外にもたくさんの商品が紹介されていますが、北辻委員は「この国を成長させていくのは、こういう企業の心意気、開発魂なんだなとあらためて思いました」とまとめました。
(岡本)
例えば、カニカマもそのひとつ。
その昔、日中関係が悪化した際に中華料理で使うクラゲが入ってこなかったことから、石川県にあるスギヨという会社に人工クラゲを作ってほしいという依頼が入ってきました。
開発が進み、試作品にしょうゆをかけて食べたところ、コリコリとした食感にはならず、柔らかい物ができあがってしまいました。
失敗かと思いきや、スタッフの1人が「これはカニの味がするんじゃないか?」と思ったことで、カニカマにシフトしたそうです。
これ以外にもたくさんの商品が紹介されていますが、北辻委員は「この国を成長させていくのは、こういう企業の心意気、開発魂なんだなとあらためて思いました」とまとめました。
(岡本)
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