つボイノリオの聞けば聞くほど

「人間は失敗してはいかんと思うと、元気がなくなる」は誰の言葉?

ひとつの言葉に元気をもらったり、背中を押されたりすることがあります。
CBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』のコーナー「歴史の知恵袋」では古今東西の賢者の言葉を紹介しています。

4月8日の放送ではつボイノリオと小高直子アナウンサーが実業家・土光敏夫さんの言葉を紹介しました。

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チャップリンの言葉

以前のこのコーナーへの感想です。

「先日のチャップリンの言葉、『下を向いていたら、虹を見つけることは出来ないよ』の言葉、心に響きました。
いま会社や息子たちのことで、モヤモヤした日々を過ごしています。下を向いていたらすべてがネガティブ思考になってしまいますよね。何はともあれ、とりあえず前を向いたら何か解決するかもと思わせてくれました」(Aさん)

もともとこの言葉はリスナーから寄せられた言葉でした。この言葉には他にもリアクションが。

「いつもこのコーナー、わくわくしながら拝聴しています。今日のチャップリンの言葉、しみじみ拝聴しました。本当にそうですね」(Bさん)

小高「教えていただいたリスナーさんにも感謝したいです」

失敗してもいいんだ

では今週の言葉です。

「人間は失敗してはいかんと思うと、元気がなくなる。失敗してもいいんだ」

土光敏夫さんの言葉です。

つボイ「これもリスナーさん(71歳・男性)からいただいた言葉です。先月13日、宇宙ベンチャー企業スペースワンが小型ロケットカイロス初号機の打ち上げに失敗。それに対して、翌日スペースワンに出資しているIHIが、SNSにIHIの初代社長土光氏の有名なこの言葉を投稿しました」

もともとこのアカウントはカイロス打ち上げに関して熱い応援を続けていただけに、この言葉を選んで投稿したことに関して、共感の声が多く寄せられネットで話題になったようです。

「メザシの土光」

土光敏夫さんは、IHI(石川島播磨重工業)の初代社長で、第四代経団連会長でもあります。IHIの社長を務めた後、東芝の社長、会長を歴任して再建させるなど、「財界の荒法師」、「ミスター合理化」などと呼ばれました。

企業ばかりではなく、赤字国債が82兆円にまで膨れ上がった昭和50年代、財政を立て直すため、鈴木内閣の下結成された、第二次臨時行政調査会の会長も務めました。
この時「増税なき財政再建」をスローガンに、国鉄や電電公社の民営化といった行政改革を提言しました。

実業界のトップに上り詰めたものの、私生活はきわめて質素で、自宅で家族と囲む夜の食卓には、メザシ、梅干し、キャベツの外葉、大根の葉、玄米が並んでいたそうです。これを知ったマスコミは「メザシの土光」と呼ぶようになりました。

失敗の次が大事

小高「今日の言葉は一度の失敗ですべてが終わるわけではない、それを糧に、次頑張ればいいんだ、という意味でしょうか」

つボイ「経営する上でも失敗は必ずあるわけで、大切なのはその失敗を次にどう生かすかということだと思います」

「失敗は成功のもと」というエジソンの言葉もあります。彼は「失敗すればするほど、我々は成功に近づいている」とも言っています。そう思うと元気になりますね。
(みず)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2024年04月08日10時26分~抜粋

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