つボイノリオの聞けば聞くほど

1粒で2度おいしい?愛知で2つの美術館が共同展覧会を開催

愛知県美術館と愛知県陶磁美術館の合計1万7千点以上に及ぶコレクションの中から、学芸員が独自の視点でテーマを立ててオムニバス形式で作品を紹介する展覧会、コレクションズ・ラリーが現在、愛知県美術館で開催されています。

1月30日放送『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)では、パーソナリティのつボイノリオが実際にこの展覧会を見てきた感想を語りました。

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全国でも珍しい陶磁器の美術館

2つの美術館の共同開催ということで、1粒で2度おいしい展示会となっていますが、つボイはあらためて各館の歴史について調べてみました。

愛知県美術館は1992年(平成4年)に開館しましたが、愛知県陶磁美術館の前身、愛知県陶磁資料館は1978年(昭和53年)に開館。

全国にさまざまな美術館がある中で、陶磁器、陶芸に特化した美術館は非常に珍しいのですが、なぜ愛知県にあるのでしょうか?

歴史を紐解くと、大昔に日本三大古窯というものがあり、ひとつは今の大阪府堺市にある陶邑(すえむら)窯跡群ですが、残り2つの猿投(さなげ)窯跡群と渥美窯跡群は、ともに愛知県にあります。

3つ中2つも愛知にあるということで、当然、陶磁にまつわる美術館があるというわけです。

負けじと愛知県美術館も

陶芸をメインにした展示であれば、さまざまなジャンルを扱う愛知県美術館も負けてはいません。

すばらしい窯の焼き物を見た直後に、ピカソやクリムト、マチスなど、自慢の(!?)コレクションがずらり。

つボイは愛知県美術館に何度も足を運んでいるので、もともとこのような作品が展示されているのは知っていますが、予備知識がなくこの展示を見ると、「ピカソの青の時代があるのか!」などと、感動するかもしれません。

逆に何度も行かれている方は「またこの作品に会えた」と、再会の喜びを得られるかもしれないとのことです。

愛知県陶磁美術館は今…

また、絵画だけではなくオブジェなどもあり、つボイは「見ていて飽きなかった」という感想を持ちました。

つボイ「(愛知県陶磁美術館のコレクションでは)陶芸で縄文時代からこうなってきて、この時代から釉薬が出てきたのか、だんだん今に近づいてきたんやとか。

『さすが愛知県は焼き物文化のところなんやな』というのをずっと見て、今度は愛知県美術館の物を見ると、西洋の銘品といわれるものがドカーン、ドカーンと並んでいるということですので、もうちょっと期待して行ったら(良かった)」

これを機に、愛知県陶磁美術館に行って他の展示も見てみようかなと思われたかもしれませんが、実は現在リニューアルのため、2025年4月まで休館中です。

そのため、今回の愛知県美術館の共同展なども含めて、別の美術館やイベントで出張展示を行っています。

この「コレクションズ・ラリー」は4月14日まで開催されていますが、現在、愛知県美術館では日展も開催されていますので、今なら一度にいくつもの展示を楽しめそうです。
(岡本)
 
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2024年01月30日11時13分~抜粋

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