つボイノリオの聞けば聞くほど

女性漫画が変貌!ストーリー設定にも時代の波?

漫画の世界では、昔と今でいわゆる王道ストーリーがかなり変わっているようです。その背景にSDGsなどでも謳われる「ジェンダー平等」があるとのこと。

1月24日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと山内彩加アナウンサーが最近の漫画事情について紹介しました。

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女性漫画の変化

最近エンタメ界隈で「従来の恋愛ものや家族ものとは違った表現・設定の作品が増えている」と話す山内アナ。

山内「例えば、恋愛の対象が男女に限らなかったり、家族の役割分担が働くお父さんと家にいるお母さんじゃなくなったり。昨今、私が好きで読んでいる漫画も『あれ、この設定今時かも?』って思ったので紹介させてください。つボイさんは漫画読みますか?」

つボイ「最近はあまり読まないけど、昔は大好きでしたよ」

こども時代に女性漫画誌『りぼん』『ちゃお』『なかよし』など、80年~90年代に多くの人気作品を生み出したマンガ誌を読んで育った山内アナ。

当時の女性漫画の王道は「○○君が好き!どうしたら振り向いてもらえるの?」という女の子の片想いから始まり、相手の男の子からキュンとするセリフを言われるような展開が王道でした。
しかし、最近の女性漫画はちょっと変わってきているとか。

主人公にも変化

山内アナが紹介したのは、持田あきさんの「ゴールデンラズベリー」(祥伝社/フィールコミックスで連載中)という作品。

つボイ「どんな話なんですか?」

山内「主人公の男性は高学歴・高収入・高身長でカッコいいしモテるんです。でも転職を24回も繰り返している仕事が続かない人間。
この時点で主人公が男性なんです。普通、女性漫画の主人公は女性なんですけど」

その主人公が芸能プロダクションでマネージャーとして働き始め、その中で出会った相手役になる女性とは恋が続かないという設定で、ひと昔前の王道ストーリーとは違います、

作品が連載されている雑誌は、前述の『りぼん』『ちゃお』などを読んで大人になった大人女性(20代後半)くらいがターゲットとなっているそう。
「中身も随分変わってきている」と山内アナの力説は続きます。

女性漫画の方が時代を反映

まず、主人公の男性が女性に対してキュンとするセリフを言わないそう。例えば「俺がお前を守る」というようなセリフは皆無です。

つボイ「『俺がお前を守る』ってセリフ自体、上から目線にも聞こえますからね」

山内「その通り、いまはそういう上から目線は嫌われる時代になってますから。相手役の女性もとにかくたくましいんですよ」

男性をデートに誘うことも躊躇せず、仕事一筋、一人飲みも平気な設定だとか。
またメインテーマが恋愛ではなく、仕事へのリスペクトだったり、物語の目線が男性目線で進んでいくのも従来の女性漫画にはなかった視点とのことでした。

つボイ「男性漫画より女性漫画の方が、設定などの変化が時代を反映して一歩進んでいると思う」

また男性同士の恋愛ものなど、女性漫画には多様な視点があると続けます。
確かに、男性漫画の代表格『少年ジャンプ』の人気作品は今でもヒーローものが多いかもしれません。

大人が読んでも面白いので、昔の漫画と比較しながら読んでみるのも面白いかもしれないと締めくくりました。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2024年01月24日11時33分~抜粋

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