つボイノリオの聞けば聞くほど

山口市「2024年行くべき52ヵ所」で3番目に選出!その魅力とは?

1月9日、ニューヨーク・タイムズで「2024年に行くべき52ヵ所」が発表されました。皆既日食が見られる北米、五輪開催のフランスのパリに続き、3番目に日本の山口市が紹介されました。

1月11日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーがこのニュースを絡めて山口県の見どころを紹介しました。

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西の京都

実は『聞けば聞くほど』では、山口県の萩、防府を中心としたエリアをリスナーツアーで訪れることが決まっていました。

つボイ自身に「吉田松陰物語」という迷曲がありますが、それはさておきその吉田松陰を筆頭に、高杉晋作、伊藤博文など、幕末から明治にかけて多くの偉人を輩出したのが山口県です。

まず「2024年に行くべき52ヵ所」に選ばれた山口市は「西の京都」とも呼ばれ、観光客で混雑しておらず、約600年の歴史がある山口祇園祭も開催されていることなどが評価されました。

つボイ「(北米の)皆既日食も(パリの)五輪もいっときのものです。山口は特別何かやるわけでなく、この年だけでなく価値がある、ということで全然違います」

小高「人気の日本観光地の穴場ですよ、と紹介されている気がします」

吉田松陰物語

山口県の北側にある萩市には吉田松陰の松下村塾があります。

吉田松陰は兵学の英才教育を受けて、10歳のときには藩の学校である明倫館の師範、11歳で藩主の前で兵学の講義をしたという秀才中の秀才です。

欧米列強の存在に強い危機感を抱き、日本全国の外国船への備えを調べるために、藩の許しを得て諸国修行の旅に出ます。
九州を周った後、江戸の佐久間象山に入門。ここまでは藩の命令に従っていました。

この後東北への旅に出る際に、藩の許可証を待ちきれず、脱藩してしまいました。
その後、黒船の目撃、アメリカの戦艦に乗り込もうとして失敗、投獄へと続いていきます。

投獄中にさまざまな書物を読んで、囚人たちと交流を深める中で、尊王攘夷思想に傾いていきました。

つボイ「単なる攘夷思想だけでなく、自分でアメリカに渡って向こうを見るんだという気持ちがありました」

出獄後、実家で幽閉していましたが、そこに松陰の教えを乞うために多くの人が集まり、講義を始めるようになって「松下村塾」を開きました。

その後、日米修好通商条約に怒り、幕府への批判を藩に提出したため、再び投獄され「安政の大獄」により江戸で処刑されました。29歳の若さでした。

高杉晋作

松下村塾が開かれたのは吉田松陰晩年の1年間だけですが、ここで学んだのは90人あまり。
その中には、幕末から明治期に活躍する久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋などがいました。

高杉晋作は、身分制度にとらわれない初めての軍隊、奇兵隊を結成して倒幕を目指した人で、伊藤博文を弟分としてかわいがったことも有名です。

長州が朝敵となった時、藩でクーデターを起こして倒幕へと駆け抜けようとした最中、結核に倒れました。

中原中也の町

また山口市は、明治末期に生まれ、昭和初期に活躍した詩人・中原中也が生まれ育った地としても有名で、現在も若いファンが増えています。
代表的な詩は「汚れちまった悲しみに…」です。

ツアーコースには、中也が生まれ育った湯田温泉に泊まり、中原中也記念館も含まれます。
京都をイメージして室町時代に整えられたのが山口市ですが、湯田温泉はその中心地にある温泉街です。
高杉晋作、伊藤博文、坂本龍馬が酒盛りしていたことでも知られています。

山口県のグルメと言えば、下関のふぐも知られていますが、「瓦そば」も有名です。
熱した瓦の上に茶そば、牛肉、錦糸卵などを乗せ、つゆにつけて食べるものです。足を運んだ際はぜひお試しください。
(みず)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2024年01月11日11時12分~抜粋

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