つボイノリオの聞けば聞くほど

国税庁からメール?よく見たら「庁国税」からの詐欺メール

CBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「オレオレ詐欺のコーナー」には、さまざまな詐欺の手口を、リスナーの実体験に基づいて紹介しています。

12月27日の放送でもつボイノリオと小高直子が、リスナーの体験談を紹介していきます。

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詐欺メールは防げたけど

「旦那が『パソコンにETCの期限がもうすぐ切れるってメールが来とったぞ。チェックしてくれよ』と慌てたように言いました。それって初心者程度の詐欺メールじゃないの?」(Aさん)

小高「ETCカードの詐欺メールはよくある」

つボイ「私なんか100通以上来ましたよ」

この番組で詐欺について鍛えているというAさんは、夫に「宛名はちゃんと受信者の本名になっているか?」「ご利用者様とかメールアドレス様みたいなのになってないか?」など確認したそうです。

「はっきり見てない?おいおい、そこをしっかり見ないかんやろ」(Aさん)

ETCカードの契約はAさんのものなので、本来ならAさん宛て連絡があるはず。そう言うと旦那は「う~ん、そうかも知れんなあ」という返事。

「話しているうちに怒りが増してきました。とどめの一言を旦那に言ってやりました。ETC使って出かけてないじゃん。使えなくなっても何にも不便じゃないじゃん!」(Aさん)

小高「あんた、私を遠くに遊びに連れてってくれたことないじゃん!」

つボイ「詐欺の被害は防げても、夫婦喧嘩の被害に遭ってます」

最終通知が近い理由

「新しい詐欺メールが来たんですよ。国税庁から来たんです。『滞納した税金がございます』と書いてあるんです。12月8日が最終通知とありました」(Cさん)

つボイ「こういうのってだいたい5日か6日に来るんですよ。見ると8日が最終通知」

最終期限まで間がないと焦らせて、よく考えず慌てて振り込むことを狙った手口だそうです。

「だいたいそんな重要なものが、ドコモの個人メールに届くわけがないじゃないですか。めちゃめちゃヘンな日本語で書いてありました」(Cさん)

おかしな日本語も詐欺メールを見分ける方法のひとつです。

文章が突然終わる

こちらのリスナーは、おかしな文章の詐欺メールを寄せてくれました。

「期限までに納税の確認ができない場合、国税通則法37条により財産をさし」(Dさん)

つボイ「なぜか『さし:で切れちゃってる」

自動翻訳のミスなのかコピーした時に途中までしかコピーしなかったのか、突然切れる文章。

「指定期限にかかわらず、緊急を要する場合には差し押さえを執行することがあります」(Dさん)

つボイ「なんでや?指定期限に払えばいいわけでしょ?にもかかわらずってどういうことや?」

メールを受け取った人を焦らせることが目的で、文章としての意味は通っていません。

国税庁じゃなくて庁国税

「インチキメールが来ました。Eタックスが「E-タックス」と「e-タックス」が、文章の中でごちゃごちゃに出てきてました」(Eさん)

つボイ「私もどっちが正しいかわからんですが、文中では統一すべきですね」

「国税庁から来ました。よく見ると『庁国税』。中身は凄く複雑な内容でタイトルは、滞納した税金がございます、でした。納付期限が当日で最終期限が翌日になっていて、国税庁が発行元と書いてありました」(Fさん)

日付ではなく、当日翌日というのは大雑把過ぎ。「発行元」というと、まるで国税庁が出版社のようです。

文中には「滞納金合計5万円」と書かれていたそうです。5万何千何百何十何円ではなく5万円ポッキリ。騙すというより、5万円ちょうだいと言っているのと同じです。

「年末、みんなピーピー言ってる中で、こんなやつらに持っていかれないように、しっかり勉強せんとあきませんよ」と注意を促すつボイノリオでした。 
(尾関)
 
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2023年12月27日10時05分~抜粋

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