つボイノリオの聞けば聞くほど

大事な家族だからこそ考えたい、災害時のペットとの避難

コロナ禍によってペットを飼い始めた方が増えているそうです。
ペットは大切な家族の一員ですが、災害時の避難について考えたことはありますか?

11月8日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、ペットとの避難について,つボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介しました。

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「ペット同行避難」の課題

全国各地で防災訓練の機会が増えてきました。
こうした訓練では、昨今の様々なニーズに応えられるよう、避難の仕方や避難所の設営方法で多くの工夫が重ねられています。

小高「その対策のひとつが、ペットの対策なんですね」

2013年、環境省は「大規模災害の時は、飼い主の責任でペットと同行避難するのが基本である」というガイドラインを策定しました。

ペットを置いて避難したり、逆にペットが心配なあまり危険な場所に留まるのも良くありません。
しかし、すべての避難所がペットを受け入れているわけでもありません。

そこで全国各地でペット同行が可能な避難所作りが模索されているそうです。

人間と避難するための準備

じっと聞いていたつボイも「ペットは可愛いけれど…」と前置きしつつ、こんな懸念を。

つボイ「アレルギーでどうしても動物と一緒に過ごせないという人もいますから。非常時の共存については工夫が必要になってくるんじゃないでしょうか」

ちなみに「同行避難」とはペットを連れていくことであり、避難所でペットといっしょにいられる「同伴避難」とは異なるので注意が必要です。
ペット「同行」が可能なのか、「同伴」が可能なのかは、現在地域によってバラバラです。

例えば、避難所で自転車置き場など屋根がある屋外を「同行」したペットが過ごせる場所に想定している自治体、飼い主とペットが一緒に過ごす「同伴」ができるよう屋外にテントを用意する取り組みをしている自治体などがあります。

中には「同行」したペットを預かる「ペット避難所」を開設する準備をしているところもあるようです。
災害が起こる前に、「自分が済んでいる地域名+ペット避難所」をキーワードにして検索してみると、自分が住んでいる地域がどんな対策を想定しているのかを知ることができます。

ペットが参加できる避難訓練も

最近では、具体的な対策をする自治体も登場しています。

例えば愛知県豊橋市では、今年7月にペットとの避難訓練が実施されたそう。
また11月7日の中日新聞でも、愛知県尾張旭市で、ペットを連れての避難訓練が行われたことが報じられました。

小規模な自治体でも、いつもの避難訓練にペットを連れて参加できるようにしているところもあるそう。

つボイ「そういう訓練が多くの地域で行われるようになれば、いいですよ」

小高「自分のペットをケージやリードに慣らしておく、無駄吠えしないようにしつけておくことも大切なことですよね」

ペットのメンタルケアにも注意

災害時にストレスを感じるのはペットも同じです。むしろ人間以上に環境の変化に対して敏感です。
避難所の騒音や他の動物との遭遇が原因で、吠えたりケンカしたりすることも考えられます。

また散歩を日課とするイヌとは異なり、多くのネコはリードやハーネスに慣れていません。
急に付けられたことでパニックを起こし、避難所から逃げ出したケースもあるそうです。脱走となると、捜索は困難を極めます。

ペットを「家族の一員」と理解してくれる人ばかりではありません。避難所には単なる動物としかとらえない人や、苦手意識を持った人もいます。
まずは他人に迷惑をかけないよう、普段から避難を想定したしつけを実践したり、えさの備蓄を考えておくことも必要です。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年11月08日11時34分~抜粋

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