つボイノリオの聞けば聞くほど

38年前の阪神日本一での悲劇。「優勝倍増しセール」に目がくらんで入店したら…

11月6日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)で大きな話題となったのは、なんといっても阪神タイガースによる38年ぶりの日本一。

38年前の1985年、阪神が日本一を決めた夜に、あるリスナーとつボイノリオが意外な場所で交わっていたことが明かされました。
これには小高直子アナウンサーも驚きます。

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それは38年前のこと…

前回日本一になった38年前のエピソードです。

「阪神タイガースが38年ぶり日本一になりました。
当時、男3人で飲みに出て、京都の四条河原町から少し北の細い路地に入ったところで、タイガースの旗がかかっている『カチカチ山』という飲み屋を見つけました。

間口2間くらいの店で、コの字のカウンターで10人くらいのお客が座っていて、店主がひとりで相手をするだけの小さな飲み屋でした。

おっさんの斜め後ろに14型の小さなテレビがあって、優勝決定戦の中継が流れていて、壁には『阪神優勝したら倍増しセール』の紙が何枚も何枚も貼ってあります。

1軒目でべろべろになっていた貧乏学生の我々は、勝手に優勝したら半額になると思い込み、『ラッキー、ここで飲みながら優勝の瞬間を迎えよう』となりました。
我々もおっさんもテレビにくぎ付け。そして阪神優勝!店内盛り上がり最高!

少しして誰かが『お勘定』といってお会計をすると、本当に値段が2倍になっておりました。

お客のおっさんが文句を言っていましたが、だんだん柄が悪くなってきて、店主のおっさんが『そこに書いてあるやろ、2倍って。お前らわかって飲んどるやないか』と怒り出す始末。ぶち切れたおっさんはもっと柄が悪くなり、イスをなげつけて大喧嘩。

その後、おまわりさんが来て事情聴取をして、めちゃくちゃ怖い思いをして、最終的には2倍の飲み代を払って酔いも覚めました。

ネットの記事かなにかで見つけたんですが、あの時、あの店につボイさんがいらっしゃったとのこと。これが本当なら私、つボイさんと一緒にカウンターで飲みながら阪神の優勝を見届けていたのではないでしょうか?つボイさんに聞いてみたいです」(Aさん)

優勝半額セールを狙って

これにつボイは「おりました!」と返事。
その当時京都でラジオ番組を持っていたつボイ、その時の様子を語ります。

つボイ「38年前、河原町は車が入れないくらい人がいっぱい。もうこんなこと一生あらへん。『にいちゃーん』とハグしていた。
私は中日ファンやけど、汚い根性で、こういう時って優勝半額セールがあるに違いないと思っていた」

そしてAさんと同じ「カチカチ山」に入店したのです。

つボイ「2倍やからと、わーっと飲んでいたら、金払う時2倍やないか!私は優勝決まってから行ったから、この人の方が(入店が)早いと思う。ケンカのことは知りません。

ただ酒飲もうと思って、中日ファンを隠して『阪神おめでとう!』と飲んで、2倍払ったという話です」

カチカチ山違い

そして、この話には後日談があります。
つボイは自身のラジオ番組で、この「カチカチ山」での「倍額」について話しました。

ところが、祇園に同じ名前のカチカチ山という店があり、おかみが客から「アコギなことをやって!」と言われたとか。

つボイはそのおかみから「放送で改めて『祇園のカチカチ山ではないです』とぜひ言ってください」と手紙をもらいました。

「いろいろなことがあります。38年前のことでございます」とつボイ。

今回の阪神日本一をきっかけに、38年前にリスナーとつボイが、時間は違うものの同じ場所にいたという縁が明らかになりました。
(みず)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年11月06日09時32分~抜粋

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