つボイノリオの聞けば聞くほど

これだけは覚えておきたい!クマに出会った時の対処法

今年、全国のクマによる人への被害は、170人以上にのぼっています。
クマの被害に遭わないためには、どんなことを気にかけるとよいのでしょうか?

10月30日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーがクマの被害と対策について紹介します。

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クマへの危機感

「クマが人を襲うニュースが今年はとても多いですね。今年は木の実が大凶作でいつもなら食べない渋柿まで食べているそうです」(Aさん)

「17日に家の近くの地域でクマが現れたらしくて、携帯電話に市役所から注意するようにとメールが入りました。
翌日には、家の横の道を中学生がカランカランと熊除けの鈴の音を鳴らしながら歩いていたので、よりリアルに危機を感じました」(Bさん)

小高「今まではクマなんか出なかったというところに、どんどん出るようになってきていますね」

リスナーも今年はクマの危険をより身近に感じているようです。

アーバンベア

最近「アーバンベア」という言葉をよく聞きます。

「クマに襲われる事故が多発していますが、驚くのが森の中でもなんでもない街のバス停などで襲われていること。これらのクマは『都市型クマ』『アーバンベア』と呼ばれ、山の中のいい餌場争いに負けたクマたちが町に降りてくるようです。

これらアーバンベアは人への警戒心が薄く、庭先の柿などを食べにくるクマも多いようです。このように警戒感が薄れたのはハンターの減少で人間をなめるようになったからという説もあるようです」(Cさん)

また、アーバンベアが増えた原因としては、宅地開発が進んで、宅地とクマが生息する山林がどんどん狭まったこと、また高齢化で耕作放棄地が増えて、人間の生活圏とクマの生息地の距離が縮まったことも考えられるようです。

クマに会わないようにするには

では、クマに出会わないようにするにはどうすればいいでしょうか?ポイントを紹介します。

・山に入る時はできるだけ複数の人で。
おしゃべりとかしているとクマに存在を知らせることができます。襲われた時に誰かが通報できるというメリットもあります。

・鈴、拍手、ラジオなどで大きな音を出しながら歩く。

・クマの活動時間帯である早朝、夕方、夜間、視界の悪い時は外出を控える。足跡、糞をみつけたらすぐにその場から立ち去る。

・絶対に山にゴミを捨てない。人は食べ物を持っていると学習するので、ゴミを捨てるとどんどん意識的に人間に近づくようになるので。

・家にクマを近づけないように、屋外にゴミを放置しない。強いニオイに引き寄せられることもあるので、灯油、ペンキ、漬物なども玄関先に置かない。

・庭先にある柿や栗なども放置せずに収穫する。実がなる木を管理できないなら伐採することも考える。

・ハチの巣が家の近くにあったらこれも取り除いて。

・車庫や小屋、玄関の扉は締めて鍵をかける。

クマに会ったら

それでもクマに会ったらどうしたらいいでしょうか?これについては次の4つのことを守りましょう。

・クマを興奮させないために大声を出さない。

・走って逃げない。背中を見せるのではなく、じりじり後ずさりしてゆっくり離れる。

・子クマを見つけてもかわいいと近寄らない。近くに親クマがいることもあります。

・安全な場所、建物や車の中であれば通報する。

襲われそうになったら

そして、逃げきれずに襲われることが確実となったら、このことを思い出してください。

・クマは一撃して離れることが多いと言われているので、その一撃をなんとか避ける。具体的には地面に伏せて、手やカバンで首の後ろをガードする。

ちなみに「クマに会ったら死んだふり」はあまり意味がないと言われています。とにかく刺激せずに、いざとなったら身体を伏せ、致命傷になる部分を隠しながらやり過ごすことです。

以上、クマについて覚えておいた方がいいことを紹介しました。
(みず)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年10月30日11時11分~抜粋

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