つボイノリオの聞けば聞くほど

大師匠の悲願達成!藤井聡太竜王・名人が史上初の八冠制覇

10月11日、京都市で行われた、第71期王座戦五番勝負第4局で藤井聡太竜王・名人が永瀬拓矢九段に勝利し、藤井さんは前人未到の八冠(名人、棋王、王将、竜王、王位、叡王、棋聖、王座)制覇を達成。21歳という若さで全タイトルの独占が決定しました。

10月13日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)には、地元・愛知県瀬戸市出身の藤井さんの快挙に投稿が殺到。
つボイノリオと小高直子アナウンサーがこれらの投稿を元に語りました。

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八冠を獲得しても謙虚

「岸田総理が内閣総理大臣顕彰を藤井聡太竜王・名人に授与するという報道がありました」(Aさん)

「前人未到の八冠完全制覇です。ここは思い切って、消費税柄を8%に引き下げてはどうでしょう」(Bさん)

藤井聡太竜王・名人の地元の瀬戸商店街では、「8」にちなんだセールが行われています。これに便乗して消費税も8パーセントに?

「会見、ご覧になりましたか?やっぱり謙虚ですね。『八冠になれたけれど実力は伴っていない』とか、追われる立場になったと言われても『盤を挟めば立場の違いはない。これまでと変わらない気持ちでいいです』と」(Cさん)

つボイ「素晴らしいですね。私の親戚とは思えんぐらい素晴らしい」

小高「親戚じゃないもん(笑)」

八冠取りたいなら8貫食べる?

「『王座戦をしっかり振り返って、前に進んでいきたい』と無欲な方です」(Cさん)

つボイ「『こんだけ大きい賞を取ったんだから、なんかくれ!』ということは言わへんのです」

「頭の中も心の中も、すごすぎるなと感心してしまいました。だんなが瀬戸の駅でもらってきた紅白饅頭の赤い方をいただきました。ごちそうさまです」(Cさん)

つボイ「配っとったんや、行けばよかった…」

悔しそうなつボイ。

「藤井聡太竜王・名人の対局中の勝負飯のメインが握り寿司7貫というのが、また謙虚ですね。八冠を取りたいなら、寿司も8貫食べるのが普通だと思うのですが」(Dさん)

小高「(笑)偶然らしいですけどね、たまたま7貫みたいです」

つボイ「だから七冠の人は7貫食べればいい。これで、堂々と胸を張って8貫食べればいいんですよ」

ここまで言って、つボイは寿司の本質に気づきます。

つボイ「寿司というのは、個数ではなくてクオリティ。内容によるからな、個数だけではかってはいかん」

板谷八段の願い

「昔むかし、名古屋に板谷進という将棋の棋士がいました。父親の板谷四郎ともども、名古屋を代表する棋士でしたが、自分は名人にはなれないと思ったあと、自分の弟子や若い世代の棋士を育てるために、名古屋・栄に『板谷将棋教室』を開きました」(Eさん)

中1の時に一度、友人に誘われて行ったことがあるというEさんでしたが、同じ年くらいの子にけちょんけちょんに負かされて、『ああー!わしは才能ないんや!』と思い知らされたといいます。

「板谷はA級になった優秀な棋士でしたが、1988年47歳で急死。亡くなった時に九段を送られています。彼の願いは東海本部からタイトル獲得者、ひいては名人位を取るような棋士が出てくれること。当時の将棋界は関東・関西の棋士が圧倒的に多く、板谷が孤軍奮闘する状態でした」(Dさん)

この板谷の弟子が、藤井聡太竜王・名人の師匠、杉本昌隆八段。つまり藤井聡太竜王・名人は、この板谷九段の孫弟子にあたるというわけです。

孫弟子が悲願達成!

「板谷九段が描いた夢は半世紀を過ぎた今年6月、孫弟子である藤井聡太さんが名人位を獲得して、悲願達成となりました。板谷進九段の死後35年を経て、名人位が誕生いたしました」(Dさん)

つボイ「板谷さんの悲願がずっとあの頃からあって。藤井君の先生、杉本さんに受け継がれ、そして藤井君で見事に花が開きましたよ、ということであります」

チェスと酒を愛した板谷九段。今の藤井聡太竜王・名人の栄光の裏側には、東海地方への将棋普及に尽力した板谷さんの強い思いがあったのです。
(minto)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年10月13日09時43分~抜粋

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