つボイノリオの聞けば聞くほど

死亡事故も!ドライアイス入りの棺に顔を入れてはいけない理由

火葬や埋葬まで遺体を保存するために棺に入れるドライアイスで、二酸化炭素中毒と見られる死亡事故が起きているとして、消費者庁と国民生活センターは「十分に換気し、棺に顔を入れないで」と注意を呼びかけています。

9月22日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)では、このニュースについてつボイノリオと小高直子アナウンサー、吉岡直子アナウンサーの3人が語りました。

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わずか1年で3件の死亡事故

消費者庁などによりますと、葬儀場や自宅でドライアイス入りの棺のそばにいた参列者らが死亡した事故が、2020年から翌21年に宮城、宮崎、沖縄の3県で1件ずつ報告されました。これは、気化した高濃度の二酸化炭素を吸い込んだことが原因と見られます。

二酸化炭素は大気中にもわずかに含まれますが、濃度が3%の環境に長時間いると、呼吸困難やめまいなどの症状が出始め、30%になるとほぼ即時に意識を失うとされています。

吉岡によると、このニュースがネット上のトピックに上がると、「家の〇〇もそんな感じで死んでしまいました」というような書き込みがいくつも出ていたといいます。

これまで判明していなかった分も含めると、もっと数は多いのかもしれません。

ドライアイス=二酸化炭素

つボイ「ドライアイス=二酸化炭素なので、こういうことが起こらんかなと、こどもの頃からずっと思ってましたよ」

それにはこんな理由がありました。釣りをする際、クーラーボックスにエサを入れておくのですが、父親から「ドライアイスを入れたらあかんで」と言われていたというのです。

つボイ「死んでしまうんですよ。『ドライアイスを入れたらエサが全部ダメになるで!』という話は、小さい頃から聞いてたんで。人間はええんかなぁ、というね。密閉されたところじゃないにしろ。でもあったやん、こういうこと」

吉岡が驚いたのは、濃度30%の二酸化炭素で、ほぼ即時に意識がなくなってしまうということ。

吉岡「そんなに危険なものなんだなっていう。よく聞くじゃないですか。人間の吐いた呼気にも二酸化炭素が入ってるって…」

ドライアイスは私たちの生活にとって身近なもの。通常、危険視することはありませんが、使い方を間違えると深刻な状況を引き起こす場合もあるということです。

条件が重なると怖い

つボイ「今はやってるかどうかわからないですけど、昔はね舞台効果のスモークなんかドライアイス使ってませんでした?」

吉岡「ありました!」

つボイ「あれは広い舞台で、わずかな…わずかかどうかはわかりませんけど。ああいうのはやらへんのでしょうね、きっと」

小高「適切にちゃんと換気とかしながら、量も守りながら使っている分には大丈夫だからこれだけいろいろなところで使われているんだけども。
条件が重なると、棺の中に入れたドライアイスで遺族の人たちた亡くなってしまうっていうことがちょっと起きがちですよ、っていうことは覚えておいた方がいいですね」

「連れて行っちゃった」は間違い?

昔から死者が身近な人を「連れて行っちゃった」といわれがちでしたが、ともするとドライアイスによる死亡事故もそのひとつだったのかもしれません。

つボイ「『私連れて行かへんのに。ドライアイスのせいやのに』って。霊は怒ってるかももわからんぞ。『連れてかへんわー私は。あんたらドライアイスやっとったからやわー』って」

小高は、家族の減少もその要因のひとつではないかと考えているようです。

小高「看取る人が複数人いれば、『おい!ちょっとちょっとどうした!』みたいになるでしょうけど」

つボイ「誰も気づかずに…っていうのが」

小高「あったりするのかしら、とも思いますね」

ニュースから学ぶ教訓は多いもの。ドライアイスが入った棺の中に顔を近づけすぎないように、くれぐれも気を付けましょう。
(minto)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年09月22日09時14分~抜粋

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