つボイノリオの聞けば聞くほど

使えなくなったバスケットボールはその後どうなる?

先日「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」でアジア最高位の19位となり、パリ五輪への出場権を獲得した男子日本代表チーム。

注目のバスケットボールですが、練習や競技で使用されるボールは消耗品です。
この廃棄されるボールでアップサイクルに取り組むブランドがあります。

9月6日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーが、このアップサイクル品について紹介しました。

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注目される男子バスケの裏で売れるボール

男子バスケットボールが自力でオリンピック出場権を獲得したのは、1976年のモントリオールオリンピック以来、なんと48年振りの快挙。

つボイ「いまこの話題で沸いてますよ」

小高「盛り上がってますよね」

人気マンガ『SLAM DUNK』(井上雄彦著)の海外人気や、日本人選手がアメリカのNBAで活躍していることなどもあり、小高はバスケットボールの人気が今後、国内外でさらに高まっていくのではないかと予測。

こうなると、やはり気になるのが経済効果です。
バスケットボールの「ボール」も良く売れているそう。

ボールをカバンに加工

ボールは消耗品のため、ある程度使用されるといずれ廃棄されます。

ドイツではバスケットのボールをアップサイクル(廃棄予定であったものに手を加え、価値をつけて新しい製品へと生まれ変わらせる手法)で作るバッグのブランドがあります。

つボイ「ボールの柄をバッグにではなくて、ボールそのものをバッグにするということですか?」

このブランドは「BAL DESIGNS(バルデザイン)」。
使用済みのバスケットのボールを集めてメインの材料にし、バッグやポーチを作っているそうです。
デザインも一見してバスケットボール由来とわかるものだそうで、ボールのステッチや形を生かしたスタイリッシュなものに仕上がっています。

写真を見たつボイも、ボールにもいろいろなデザインがあるので、ボールの表面のレザーの切り取り方によって印象が変わることもあって「味わい深い」と興味津々の様子。

需要に合わせた少量生産

このブランドは、2011年にリトアニアのヴィリニュス出身デザイナー、リタ・バルタさんが古くて壊れたボールからペンケースをデザインしたことから始まりました。

最初は知人のために小規模に作っていたものの、徐々に人気が高まり、現在ではアメリカや日本にもファンがいるほどです。

材料の調達は、ドイツバスケットボール連盟と協力しているほか、本社があるケルン近郊にある学校やクラブチームの協力で捨てるバスケットのボールを集めているんだとか。

製作はほぼ手作業、ドイツ国内で需要に合わせた少量生産という点も、環境に配慮していることが伺えます。

つボイ「バスケットボール部だったから、ちょっと欲しいなと。筆箱もいいし」

本来の役割を終えても、充分使えるものなら他の役割を与えて使うのもいいんじゃないかとつボイ。

バッグは、本来布やナイロンから作る方がずっと簡単で安く作れますが、バスケットのボールは硬くて加工が大変です。それでも、無駄にしないという気概が作られたバッグから伝わってくると締めくくりました。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年09月06日11時32分~抜粋

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