つボイノリオの聞けば聞くほど

地元は大迷惑!観光客が招く「オーバーツーリズム」解決のための心掛けとは?

日本では新型コロナ感染症が5類に移行したこともあり、徐々に海外からの旅行客も戻ってきています。
インバウンド関係者にとって海外旅行者はありがたい存在ですが、一方で受け入れる地域の住民には迷惑と感じている人もいます。

7月12日の『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」では、つボイノリオと小高直子アナウンサーが「ツーリストシップ」について紹介しました。

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オーバーツーリズム問題

京都などの人気観光地では、地域のキャパシティーを超える観光客が押し寄せ、対応できなくなる「オーバーツーリズム」が問題になっています。
観光地の過剰な混雑や、ごみのポイ捨てなどマナーを守らない迷惑行為、渋滞で生活に支障が出るといった、その土地で暮らしている住民に迷惑がかかっている状態です。

小高「せっかく楽しい旅行なので、行った先の人に嫌な思いをさせないようにしたいですよね」

そんな中、リスナーから番組宛てに本が届きました。つボイノリオが本に添えられたメッセージ読み上げます。

「今は大阪で働きながら、京都で『ツーリストシップ』という言葉に巡り会い、この言葉を広げる活動に全力投球しています。
来年還暦を迎えますが、毎日充実していてありがたい限りです。つボイさんにぜひこの本を読んでほしいと思います」(Aさん)

届いた本は『「ツーリストシップ」で、旅先から好かれる人になってみませんか 未来の旅行が驚くほど楽しくなる旅行の心構え!』(田中千恵子著/ごま書房新社刊)です。

旅行先で気を付けたいことを紹介

ツーリストシップとは、「tourist(旅行者)に、ship(接尾辞)がついた造語で、スポーツマンシップの旅行者版とのこと。本の前書きによると「旅先を大切にする旅行者の心構え」です。
一般社団法人ツーリストシップが、世界で初めて提唱し、世界中での共感・常用語化を目指し普及活動を行っています。

小高「本の中には、旅行に行く時に気をつけたいちょっとしたコツや、こういった迷惑行為はダメ、という例もわかりやすく書かれています」

例えば、SNSに投稿するために危険な場所や私有地・立ち入り禁止区域に入って撮影するといった行為は、本人はもちろん、その土地の人にとっても迷惑この上ないこととして紹介されています。

他にも、極端な値下げなど常軌を逸した要求が迷惑になることもあるなど、様々な事例もピックアップされています。

住民のことも考えた旅行を

この「ツーリストシップ」は著者の田中千恵子さんが大学在学中に立ち上げた活動だそう。

当時、実家から大学のある京都に移り住み、観光客気分と住民の両方の立場を体験したことから、両方が歩み寄れる方法を模索するというところから始まりました。
つボイ自身、番組を持っていた京都に住んでいだ経験があります。

つボイ「京都に住むと、観光客の気分もわかるけれども、住むことの大変さもわかる」

小高「せっかく旅行したら、いろいろやりたい旅行者の気持ちもわかる」

これから、旅行へ行ったりする機会は多くなる傾向となっていますが、迎える側の住民のことも考えた行動は、お互いが気持ちよく過ごすために必要なことではないかと締めくくりました。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年07月12日11時34分~抜粋

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