つボイノリオの聞けば聞くほど

大河で注目!鳥居強右衛門の毛は、はみ出るほどボーボーだった。

毛を剃ったり生やしたりというエピソードが集まるCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「つんつるりんのコーナー」。
7月13日の放送では歴史的な人物のお話に。ボーボーか、つんつるりんかについて歴史的な考察が行われました。

つボイノリオと小高直子アナウンサーがおたよりを読み上げます。

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大河で話題の鳥居強右衛門

長篠の合戦で有名になった鳥居強右衛門(とりいすねえもん)。
現在放送中の大河ドラマ『どうする家康』にも登場し、岡崎体育さんの演技とともに大きな注目を浴びました。

「え、鳥居強右衛門、今はつんつるりんなんですか。え、数年前ボーボーのを見ましたけど、どうなんでしょうか」(Aさん)

これは「毛」の話ですが、このAさんの質問の意図は何でしょう?
まずは、つボイによる鳥居強右衛門の解説です。

つボイ「武田勝頼と徳川家康・織田信長が三河の長篠城・設楽原で衝突した合戦でのことです。
奥平家につかえる鳥居強右衛門は長篠の戦いの時に、周りを武田軍に取り囲まれ、降参しないといけない時、『私、織田徳川軍が来るように言ってきますよ』『そうか頼むよ』と。鳥居強右衛門が行って『どうか、長篠に来てください』『わかった、行くと伝えろ』。その伝言を持って帰りました。
その途中、武田軍に捕らえられ『城の連中に向かって"織田徳川軍は来ない"と叫べ。そしたら、お前の命を助けてやる』。

鳥居強右衛門は叫んだ。「お城の方々、織田徳川軍は……来ますぞ!」。で、命を落とした…という話があります」

ボーボーに親近感

つボイの講釈を聞いていた小高。

小高「…長い!(笑)」

つボイ「はみ出ている毛も長かったんです」

Aさんが問題としていたのは鳥居強右衛門のふんどしからはみ出ている毛の話です。
かつてふんどし一丁で磔になった強右衛門は、以前は毛がボーボーと出る描写だったのが、最近は出ていないのです。

小高「地元で看板や旗になった絵がボーボーやったね」

つボイ「だけどこの頃なくなった」

こんな感想を漏らす人もいます。

「え、あそこの毛、なくなったの?初めて見た時『私と一緒じゃん』と妙に親近感がわいたのに」(Bさん)

「毛派」と「無毛派」の覇権争い

Cさんは最近の絵葉書を番組宛てに送ってきました。
天正3年(1575年)長篠・設楽原の戦いということで、ご当地にいった証拠のスタンプが押してあります。鳥居強右衛門の磔になった姿がうちわになっています。このうちわを見ると、毛が出てないです。

小高「お手入れしてますね」

つボイ「いまイラストレーターが毛を出すか出さないか、二分されています。毛派と無毛派がある」

強右衛門を描く「毛派」と「無毛派」の争いは、最近無毛派の方が有利なようです。
鳥居強右衛門もはやりの美容男子になってしまったのでしょうか?

逆さか頭が上か

鳥居強右衛門については、もうひとつ問題があります。
逆さ磔と頭が上の普通の磔と両方描かれています。

「僕は逆さ磔が正しいと思います。その証拠に磔られた手のひらの先が上を向いています。普通に磔されたら手先は下を向くと思います。逆さ磔が史実としては正しいのではないでしょうか?」(Dさん)

強右衛門を描いたもので最も知られる『落合左平次道次背旗』は、徳川家康に仕えていた武将・落合左平次道次が、合戦の際に背中にくくりつけた指物です。

つボイ「史実は同時性。その場所にいた、時間的にもそこにいた人の描き写したものが一級品です。落合さんの逆さ磔を第一資料として認めたいです」

小高「落合さんが描いたのが手が上を向いているので、本来は逆さ磔ではないかとリスナーさんは言ってるのね」

つボイは「つんつるりんのイラストが今風です。が、史実は逆さ磔のボーボーです。『ボーボー逆さ』です」とまとめます。

長篠の戦いから400年以上経った未来で、鳥居強右衛門自身、こんな形で話題にされているなんて予想しなかったでしょうね。
(みず)
 
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2023年07月13日10時02分~抜粋

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