つボイノリオの聞けば聞くほど

環境に優しい排水管工事に取り組む企業の試み

企業がSDGsに積極的に取り組む例は、年々増えており、逆に取り組んでいない企業の方が珍しい状況になりつつあります。

6月28日のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、その企業の中でも地元・名古屋市天白区にある株式会社P・C・Gテクニカの取り組みについて、つボイノリオと小高直子アナウンサーがピックアップしました。

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企業としてのSDGs宣言

株式会社P・C・Gテクニカは、ビルやマンション等の排水管工事などを行っている会社です。

つボイノリオ「P・C・Gテクニカと言いますと、この番組の中で10時の時報ですね」

小高「そうそう、それです」

番組では午前10時の時報CMソングでも知られています。

株式会社P・C・Gテクニカには独自の「SDGs宣言」があります。
その目標とは「排水管更生を通じて資源とエネルギーを節約し、廃材とCO2を出さない環境に優しい技術で世の中の発展と繁栄に貢献すること」。
同社のホームページにも大きく掲載されています。

SDGsには17個の目標がありますが、個々の目標が独立しているわけではありません。それぞれの目標が密接に関わり合っています。
「排水管工事」という仕事を通じて、いくつもの目標達成に繋がる狙いや願いがあるようです。

SDGsにつながる工法

P・C・Gテクニカが採用している「排水管更生」とは、古くなった排水管の内側に、新たに硬くて丈夫な排水管を作る工法で、排水管を取り換えずにリニューアルできる点が特徴。

通常の排水管取替え工法に比べると、既存の排水管を更生してリニューアルするため、現場で出る廃棄物を少なくすることができるメリットがあります。

廃棄物を処理をすると、焼却によりたくさんの二酸化炭素が発生してしまいます。
現場で出る廃棄物を抑えることで、焼却の際に発生する二酸化炭素の量も抑制できるというわけです。

これは、SDGsの目標13番「気候変動に具体的な対策を」に当てはまります。

他の目標との繋がりも

前述の通り、SDGsは個々の目標が独立しているのではなく、密接に連動しているのも特徴です。同社の取り組みでは、他の目標とどのように関わり合っているのでしょうか?

まず、老朽化したマンションの排水管を更生することで、マンションそのものの延命化に繋がります。これは、SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」と合致。

また、より良い工事を実現するための技術力・技術開発力は施工品質を向上させ、工事期間の短縮に貢献し、目標9「産業と技術革新の基盤を作ろう」が実現します。

その他、排水管だけではなく古くなった給水管にも内側に膜を張って補修するライニングも行っているそう。
これは排水と給水、ビルやマンションの水回りを保全することで、目標6「安全な水とトイレを世界中に」に繋がります。

長年培ってきた技術や取り組みが密接に関わり合っており、無理なくSDGsの達成に繋がっていることがわかります。

SDGsと聞くと、「難しそう」「よくわからない」と思う方もまだまだ多いかもしれません。まずは普段わたしたちが何気なく行っていることが、SDGsに繋がるのかどうか考えてみるところから始めてみるといいのではないでしょうか。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年06月28日11時33分~抜粋

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