つボイノリオの聞けば聞くほど

「東京おもちゃショー」から読み解くおもちゃのトレンド

6月8日から11日、東京都江東区の東京ビッグサイトで、「東京おもちゃショー2023」(日本玩具協会主催)が開催されました。

かつては男の子・女の子それぞれの玩具や遊び方がありましたが、SDGsが浸透する近年は様変わりしているようです。

6月14日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、おもちゃの変化が話題になりました。

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おもちゃにもSDGsの波

「東京おもちゃショー2023」はおよそ3万5000点に及ぶおもちゃが集結するイベント。
近年、意識が高まりつつあるSDGsを意識したおもちゃも出展されていた、と小高直子アナウンサー。

小高「お米由来の素材で作られているとか、カーボンニュートラルを実現したおもちゃなど、環境に配慮した商品が増えた」

カーボンニュートラルとは、製造の際に大気中に排出される二酸化炭素と大気中から吸収される二酸化炭素が実質ゼロとなることです。

その他にも、人気の知育玩具「メルちゃん」シリーズのパーツに車いすが登場するなど、多様性を尊重したおもちゃも登場していたそうです。

車いす使用者が監修

この「メルちゃん」の車いすは、「分身ロボットカフェ」で活躍しているOriHimeパイロットが監修に協力したそうです。

「分身ロボットカフェ」は、株式会社オリィ研究所が手掛けており、外出が困難な従業員が、分身ロボット「OriHime」と「OriHime-D」を遠隔操作してサービスを提供している常設実験カフェです。

車いすのおもちゃを作るにあたり、実際に日々利用しているユーザーであるOriHimeパイロットの方々にインタビュー。
どんな機能や遊びがあればいいのか、実際に発売するにあたってどんな感想を持つのか、しっかり話を聞いて商品に反映させたと言います。

小高「こだわりの商品みたいですよ」

つボイノリオ「こどもたちが環境に配慮した、いろんな友達がいて当たり前と自然に受け入れられるように、おもちゃにも配慮が必要なんですね」

おもちゃ売り場にも変化が

おもちゃの最近のトレンドは、これだけではありません。
かつておもちゃ売り場は「男の子向け」「女の子向け」と分かれているのが一般的でしたが、最近ではこうした分け方をしなくなってきているそうです。

小高「性別を限定することで、自分と違う性別向けのおもちゃが好きでも手に取ることができず『これって間違ってるのかな…』と思っちゃうといけないので、売り場づくりを考えなきゃいけないなということです。
誰がどれを選んでもいい雰囲気を作っている傾向があるそうですよ」

「東京おもちゃショー2023」の「おもちゃ大賞」でも、2021年からボーイズ部門・ガールズ部門を廃止したそうです。

つボイ「世の中は、最近の傾向をちゃんと反映しているなぁと『おもちゃショー』ひとつ見ても思いますね。こどもがだんだん減ってきているから、おもちゃ業界は縮小傾向のはずなんですが、おもちゃイコールこどもではないと」

最近の傾向として、玩具市場には大人向けの高級なものや収集癖を刺激するものも多く見逃せないと締めくくったつボイでした。
こどもや孫のおもちゃを買いに行った時、売り場を覗いてみると時代の変化に驚くかもしれません。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年06月14日11時34分~抜粋

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