つボイノリオの聞けば聞くほど

新型コロナが5類移行!飲食店等で使っていたアクリル板の行方は?

2020年から約3年に渡り世界で猛威を振るった新型コロナウイルス。
この3年、飲食店や小売店などではアクリル板の仕切りを日常的に目にしましたが、コロナ感染症の5類への移行により、撤去されるところも増えてきました。

5月10日に放送されたCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、不要になったアクリル板の行方について取り上げます。

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新型コロナ禍の特需

5月8日より新型コロナウイルス感染症の分類が季節性インフルエンザなどと同様の5類感染症に変わりました。

この分類変更によって、飲食店やオフィスで飛沫飛散防止のために設置していたアクリル板を撤去するところが増えていると話す小高直子アナウンサー。

小高「リスナーの皆さんからもこの話題はおたより来てましたね」

「まだ使うから残している」という人もいれば、「全部取っておくことはできないので捨てます」という人もいます。
巷では、この5類に位置付けられたことでアクリル板を廃棄する店や会社が増え、大量廃棄につながるのではないか?という懸念も上がっているようです。

アクリル板は捨てる?それともリサイクル?

大量廃棄の懸念への投稿を紹介するつボイノリオ。

「アクリル板の需要が高まった2年前から、売れた分だけ必ず廃棄されると見込んで、リサイクルの課題を洗い出して、体制を整えていた会社があるそうです。先読みしてますね」(Aさん)

小高「アクリルって、プラスチックの一種ですから、リサイクルできる素材ですよね」

つボイ「そうなんですよ」

Aさんが見たかもしれないという記事を紹介したのは小高。4月8日の毎日新聞夕刊の記事です。

プラスチック板や加工品などの開発・販売を行っている東京都台東区の緑川化成工業株式会社は、4月からアクリル板の回収作業を始めています。
倉庫にはすでに2トンもの量が集まっているようです。

アクリル板は様々な形に変えて再生

集まったアクリル板は、連携している障害がある人が働いている福祉工場でまず洗浄。その後、粉砕してから新たなアクリル板として再生されるそう。

緑川化成工業は、飲食店などの飛沫感染防止用として2020年頃から飛ぶように売れていた頃から「売れた分だけ、必ず廃棄が出るはず」と予想し、リサイクルの準備を進めていました。

小高「再生したアクリル板の用途ですけど、つボイさんわかりますか?アクスタ」

つボイ「アクスタか!わたしもつくった!!」
アクスタとは、アクリルスタンドの略。アイドルやキャラクターなどの画像を印刷して切り抜き、台座に差して自立できるようにしたものです。
そのアクスタを作るためのアクリル板や、案内表示などを作るための板・会社の書類分類用棚などに再生しているそうです。

恐らく、アクリル板を買い求めた飲食店や小売店は対応に手いっぱいで、使わなくなった後のことまでは考えていなかったはず。そこを見据えて、販売と同時にリサイクルまで考えていた緑川化成工業の姿勢はまさにSDGsの「持続可能な仕事の仕方だ」とつボイも絶賛。

アクリル板のようにはいきませんが、普段からわたしたちも不要な包装を断ってゴミ削減や資源の節約をしたり、使いまわせる容器を使ったり、見習えることはありそうです。
(葉月智世)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年05月10日11時34分~抜粋

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