つボイノリオの聞けば聞くほど

駅前の立地でも閉店…地方デパートはこのまま消えてしまうのか?

愛知県一宮市にある名鉄百貨店一宮店が、2024年に閉店の方針を固めたと18日に報じられました。

一宮市はCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』のパーソナリティ、つボイノリオの出身地です。
4月18日の放送では、地元の方の投稿を紹介するとともに、地方デパートの苦境について、つボイと小高直子アナウンサーがトークを展開しました。

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相次ぐデパートの閉店

相次ぐデパートの閉店ですが、大きな原因は郊外にあるショッピングモールや、インターネット通販といわれています。

「一宮駅は数年前に建て替えをして大変立派できれいな駅になりました。
また、おしゃれなスーパーや飲食店などがあり、百貨店は時代に合わなくなってきたのでしょうか。
ネット通販が盛んな昨今、コロナの影響は都市部にも続くと個人的には思います」(Aさん)

「私も一宮に住んでいた頃はよく利用させてもらいましたが、なくなるとなると寂しいです。
郊外の大型商業施設やインターネット通販にお客が流れて売り上げが落ちてきたようですが、地方の百貨店が軒並みなくなっており、これも時代ですかね」(Bさん)

頼みの綱の物産展でも持たず

実際に最近行ったばかりという方からのおたよりも届きました。

「先週金曜日に北海道物産展に行ってきたばかりで、ショックです。

ものすごい賑わいで、長蛇の列に並ぶのを躊躇したぐらいです」(Cさん)

百貨店にとって売り上げが厳しい中での救世主が物産展。特に北海道、京都、九州あたりの地域が人気です。
しかし、逆に北海道や京都、九州にある百貨店でわざわざ買おうとは思わないため、これらの地域の百貨店は苦しいのではないかとつボイは推察します。

さらに小高は、以前よりもネットで地元の名産品が買えるようになったため、百貨店での物産展自体の売り上げも以前よりは落ちているのではないかとも語りました。

他の地方でも閉店の動き

デパートが閉店する動きは、東海地方の他の都市でも起きています。

「百貨店があちこちで閉店に追いやられるようで、私の住む豊橋も西武百貨店や、ほの国百貨店が閉店しました。私もほとんど行っていませんでした」(Dさん)

「東海3県で考えても、名古屋以外だとあとは四日市の近鉄に津の松菱、岐阜の高島屋ぐらいになりますかね。
コロナ禍でも駅前に自社保有で、150~200億近い売り上げのある近鉄百貨店四日市店は存続できそうですが、100億もない津の松菱や100億ちょいの岐阜高島屋は厳しそう。つボイさん、買っちゃえば?」(Eさん)

つボイ「買ってあげたいんですけど、ちょっと足らんのです。350円ぐらい足りませんのでね」

本人曰く、つボイの資産は99億9千999万9千650円です。

三重県四日市市にはかつて松坂屋もありましたが、こちらも閉店しています。

岐阜の百貨店事情

一宮に話を戻すと、つボイは車社会であると同時に、一宮という街の特徴がショッピングモールの振興、そしてデパートの衰退を招いたと語ります。

つボイ「一宮は産業構造が変わってきて、繊維会社や紡績会社とかたくさんあったのが、全部閉鎖されて、結構土地があるんですよ。
(大きなショッピングモールの)建物を建てて駐車場ができるのが、一宮は結構できやすいんですよ」

そして、つボイがかつて番組の収録を行っていた岐阜のデパートの話に及びます。

つボイ「岐阜も昔、山勝(百貨店)いうのがあって、それがPARCOになって、PARCOもなくなって。

柳ヶ瀬が一番の商業地帯ですが、そこにあったのが丸物(百貨店)。丸物がなくなって近鉄になった。
鉄道会社の百貨店って、鉄道がそばにあってこそ。例えば名鉄百貨店は名鉄が通ってますよね?

柳ヶ瀬に近鉄百貨店ができて、みんなが『(近鉄電車が通ってないのに)なんでできたんや?』って言うんですけど、あれは京都が本社の丸物が岐阜にも出して岐阜の丸物になった。

ところが京都の方がダメになったから岐阜もダメになった。
ただ、京都の方は近鉄(電車)は通っとるんですよ。近鉄が京都で(百貨店を)出しても不思議ではなく、だから支店である岐阜の丸物も近鉄百貨店になったんですよ」

今は京都の近鉄百貨店もなくなって大型家電量販店に代わり、柳ヶ瀬の近鉄百貨店もなくなってしまいました。
(岡本)
 
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年04月18日09時17分~抜粋

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