つボイノリオの聞けば聞くほど

1年間一緒に過ごした盲導犬候補の子犬と涙の別れ。その後の意外な展開とは?

『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)、かわいいかわいい自慢のペットを紹介する「ペットのコーナー」。
3月29日の放送では、盲導犬の育成のためにボランティアで飼っていた子犬のゴールデン・レトリーバーの話を取り上げました。

一緒に過ごせる期間が約1年であることは最初からわかっていたものの、別れはやはり辛いもの。そんな涙の日々を過ごしていた男性の元に、ある連絡が入ったというのです。

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愛情をたっぷり注いだ1年

つボイノリオのピンチヒッター・塩見啓一アナウンサーが、おたよりを読み上げていきます。

「私の義理の弟は、盲導犬協会から委託されたモモちゃんという犬を飼っていました。本格的な訓練に入る前の赤ちゃんの頃から、人間を信頼するように愛情をたっぷりと注いで1年程育てるという、一種のボランティアです」(Aさん)

人間との絆を作り上げるための大切な期間。このボランティアは「パピーウォーカー」と呼ばれています。パピーは「子犬」という意味。子犬時代は、盲導犬の一生において非常に重要な時期であるようです。

「室内飼い、決まったエサのみ、散歩の指示など細かい約束事がありましたが、愛情たっぷりに育てたそうです。送り出すときは相当辛かったと、私に涙を流しながら話していました」(Aさん)

最初からわかっていたとはいえ、やはりお別れは辛いものです。

地下鉄の音が怖い…

「立派な盲導犬になるはずだったモモちゃんでしたが、最後の訓練でどうしても地下鉄の音が怖くてひるんでしまうので、もう1年訓練を延ばすかという話になりました。
『それなら他の犬を訓練してもらって、モモちゃんを家に引き取らせてください』とお願いして、再び義理の弟の元にやってくるそうなんです」(Aさん)

地下鉄の大きな音を克服することができず、盲導犬になれなかったモモちゃん。しかしこれは、そんなに稀なケースではないようです。

「モモちゃんの名誉のために言っておきますが、例年7~10頭ぐらい訓練して、合格するのは1~2頭という難関らしいです」(Aさん)

最終的に盲導犬になれるのは、一般的に全体の3~4割といわれているそうです。

「30㎏のゴールデン・レトリーバー。こどもが独立した後のいいパートナーになりそうです」(Aさん)

思いがけずモモちゃんとまた暮らせることとなったAさんの義理の弟さん。さぞかし喜んでいることでしょう。

初めての阪急電車と同じ?

「なかなか大変なんですね」「立派な盲導犬になるまでっていうのは、いろんな人たちの苦労と、盲導犬ちゃんの努力もあるわけだ」と理解した、塩見と小高直子アナウンサー。

塩見「このモモちゃんは、結局地下鉄の音が怖くて。よくわかりますねー」

小高「結構大きい音するもんね」

その昔、大阪・十三の駅で初めて阪急電車を見た時、驚いて飛びのいてしまったという塩見。

塩見「他の人を見てもね、みんなしらーん顔してるから。田舎から出てくるとこんなもんやな、と思いましたけどね」

盲導犬になれなかったモモちゃんの話に、自分の思い出を重ねてしみじみとする塩見でした。
(minto)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年03月28日10時02分~抜粋

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