ラブホテルはドラマの舞台です。2人のごく普通の夫婦にもドラマがあります。
CBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』の名物「ラブホのコーナー」、3月13日放送でもつボイノリオと小高直子アナウンサーが投稿を紹介していきます。
ちょっと汗流してくるか
「ハガキでは恥ずかしいので封書で」という奥ゆかしいAさんからのおたよりです。
「昔、平和公園に両親の墓参りに行った帰りに、主人と初めてラブホに行きました」(Aさん)
平和公園とは名古屋市千種区から名東区にかけて存在する、墓地を中心とした公園。
名古屋有数の桜の名所としても知られています。
つボイ「お墓参りの後、ふっと解放された気持ちがラブホへ、ラブホへと向かった」
「ちょうど長男が大学進学で夜も遅くまで勉学に励んでいました。1階には両親が寝ており、2階の部屋で夜、ミシミシとその音がするのも恥ずかしいし…。
そんな時、主人が墓参りが暑かったせいもあり、『おい、ちょっと汗流してくるか』と、山の上のラブホに行きました」(Aさん)
つボイ「これから誘う時のフレーズ募集がいいですね。どう言って誘うんやろう」
小高「絶対、汗流すためではない。…でも、汗流すためも、嘘ではないな」
私も主人も初めて
というわけでラブホに入ったAさん夫婦。
「私も主人も初めてでした。(初めてだったと私は主人を信じています)」(Aさん)
つボイ「心理として、手慣れている人なら、ここ何回も私以外の人と来ているんじゃないかと、この人の過去はどうなんやろと気になります」
小高「信じてますとは、この時に旦那さんが『ようわからんな、こういうことは』と言いながら入っていったのでしょうね」
つボイ「それも言ってない」
Aさんの続きです。
「部屋は大きくて、1階でシャワーを浴びたりして、らせん階段を上ると、なんと上も下も全部ガラス張りで私はびっくり。主人は平気な顔でお風呂に入っていました」
つボイ「主人が驚かないということは慣れとるんか、ここは?」
小高「初めてのところでもいつも堂々としているのかも」
つボイ「行った先々で『えー、すごい』と驚いた方がいいですね。一応形だけでも」
小高「『今はもうこんな感じになってるの』と言ったらダメよ」
つボイ「それは驚かん方がいいよ。いらんことせんと」
いきなり合体
ここでAさんのおたよりは急展開を迎えます。
「珍しくいろいろ見ていたら、いきなり合体。夜勤が多かった主人はだいぶ我慢していたのでしょうか。
私はあまりそのような行為が好きでなくて、早く終わらないかなと、鏡を見ていました」(Aさん)
つボイ「鏡を見ていたとは、他人事のようですね。あんたですよ、それは」
Aさんは続けて「おかげさまで長男は京大に合格しました」と書き加えます。
つボイ「こういう努力の甲斐あってやわ。これもどれだけこどもが知っているかやわな。結婚式で『僕が京大に受かったのは両親がお墓参りの帰りに…』」
小高「そういうの知らないから」
最後にAさんは、「後にも先にもラブホはその1回だけでした。空の上で主人は笑っているでしょう」と締めました。
つボイは「読むたびに感想を入れるのをやめないかんな」、小高も「つい言いたくなるの」と反省しました。
(みず)
つボイノリオの聞けば聞くほど
この記事をで聴く
2023年03月13日10時05分~抜粋