つボイノリオの聞けば聞くほど

SDGs17の目標が、ひとつでも根本的に解決できたら?

日常の中で当たり前のように聞くようになったSDGs。

3月1日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、17の目標は一見すると達成は大変かも…と思っていた吉岡直子アナウンサーが、深く知るとそうではなかった、と考えが変わったことを話しました。

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幅広い目標のSDGs

今回小高直子アナに代わり登場した吉岡直子アナは、2020年11月10日から「いっしょにSDGs」という番組を担当しています。

吉岡「SDGsの番組を担当し始めて自分なりに感じたことを、今日お話しさせていただこうと思います」

SDGsには、大きく分けて17の目標があります。

順に挙げると、「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」「質の高い教育をみんなに」「ジェンダー平等を実現しよう」「 安全な水とトイレを世界中に」「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」「働きがいも経済成長も」「産業と技術革新の基盤をつくろう」「人や国の不平等をなくそう」「住み続けられるまちづくりを」「つくる責任 つかう責任」「気候変動に具体的な対策を」「海の豊かさを守ろう」「陸の豊かさも守ろう」 「平和と公正をすべての人に」「パートナーシップで目標を達成しよう」です。

番組を担当して17の目標を見た時、環境や気候変動問題以外にも貧困・ジェンダー平等など幅広い問題があることを知ったと話します。

複雑に絡み合っている各目標

SDGsの番組を担当する前は、17ある目標の1つ1つを解決していかなければならないと思っていたそう。実際に知っていくと、一見別々に見える目標もよく見てみると相互に関係しあっていることがわかってきたと話します。

吉岡「例えば、セクシャルハラスメントの問題1つ取り上げても『こればジェンダーの問題なのかな?』と思いがちですが、これが働く場だったら目標8『働きがいも経済成長も』とも関わってくるよね、とか。

もしくは、地位による不平等だったら目標10『人や国の不平等をなくそう』にもつながってきますよね」

他にも、会社で作っているものが差別されていたらという話だったら「つくる責任 つかう責任」にも関係してきます。

ひとつの問題に見えていたのに、よく知れば知るほど、複雑に問題が絡み合っていて簡単なことではないと感じた吉岡アナ。
「17の目標の解決なんて無理なのではないか」と絶望にも似た気持ちを持ったと振り返りました。

もし何か1つを抜本的解決できたら?

やがて番組を続けていくうちに、少しずつ意識が変わってきたそうです。

吉岡「あれ?何か(の目標を)根本的に解決することができたら、一気にドミノ倒しのようによくなっていくこともあるんじゃないかって希望を持てるようになってきて」

地球にとってのピンチであると同時に、チャンスでもあるんじゃないかと前向きにとらえられるようになったと言います。

意外と遠いように思える問題でも、ひとつの問題が解決したら、他の問題にもいい影響が出ていることもあると考えた吉岡アナ。
目先の状況や小手先の数字だけを見るのではなく、問題の本質をしっかりと見ようとする姿勢が大事だと学んだとか。

つボイノリオ「なるほどね。1つずつが複雑に絡み合っているということは、1つを改善したら隣の問題も改善できていくってことですよね。複雑に見えても、実は近道かもしれないってこともあるし」

わたしたちができることを少しずつやっていけば、いい影響がいろいろなところに広がるんじゃないか、と前向きにとらえることが大切。
吉岡アナは「国や政府の問題だから自分に関係ないではなく、自分のこととしてしっかりと取り組む意識を持つことからではないか」と締めくくりました。
(葉月智世)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2023年03月01日11時32分~抜粋

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